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VMware Marketplace上のすべてのTanzu対応ソリューションに対し継続的自動検証実施

VMware Marketplaceに登録されたコンテナソリューションに対し、プラットフォームの互換性と機能の自動チェック
しかも登録時点だけではなく、対象環境で新バージョンが出る毎に自動実施

ソフトウェアソリューション提供者にとってのリスク

VMware Marketplaceはお客様がVMwareのサードパーティソリューションやオープンソースの様々なソリューションを発見、試し、導入するためのワンストップショップです。
VMware Marketplaceに掲載されているすべての資産は、いずれもVMware環境で事前にテストされており、ユーザーは安心して展開することができます。

しかし業界では、ソフトウェアのリリースサイクルを「より早く、より頻繁に」行うことが重視されているため、VMware Marketplaceにソリューションを掲載するエコパートナーにとっては、これらの資産がすぐに陳腐化し、最新バージョンの展開プラットフォームと互換性がすぐに失われてしまうというリスクがありました。

ヴイエムウェアは、VMware Marketplace上のすべてのTanzuエコシステムソリューションに対して、継続的かつ自動化された検証を提供することにしました。

継続的な検証とは

VMware Marketplaceでは公開されたコンテナベースのクラウドネイティブソリューションに対し、プラットフォームの互換性や機能チェックを自動的に行うことができるようになりました。
この自動プロセスはソフトウェアソリューション公開者のソリューションを、事前に選択されたターゲットプラットフォーム(Tanzu Kubernetes Gridなど)上で、公開手続きの中、また公開後においても、ターゲットプラットフォームの新バージョンがリリースされたる都度、自動で検証を実施します。

この第一段階ではTanzu Kubernetes GridプラットフォームとHelmベースのKubernetesソリューションに対して、この継続的な検証を提供します。
またVMwareベースのデプロイメントプラットフォームやフォームファクタについても、近日中にこの機能が利用できるようになる予定です。

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2種の検証

プラットフォーム
定義済みのターゲットプラットフォーム上で、アプリケーションに依存しないテストを実施
一般的なアプリケーションのライフサイクルおよびプラットフォームのテストに重点をおく
例えばVMware Marketplaceでアプリケーションが正常に起動するか、自己修復するか、データを正しく永続化するかなどをチェック

アプリケーション
公開者が提供するアプリケーション固有のテスト
ウェブアプリケーションの詳細検査から、ターゲットコンテナ内で実行される低レベルのチェックまで多岐にわたるチェック

なぜ継続的な検証が重要なのか

継続的な検証はVMware Marketplace のユーザーと公開者の両方にメリットがあります。
ユーザーにとっては選択したソリューションの最新バージョンが、選択したプラットフォームの最新バージョン上で期待通りに動作することが保証されます。
公開者にとっては、最新バージョンのTanzu Kubernetes Grid上のアプリケーションがリアルタイムに検証され、新しいアップデートのたびに手動で互換性テストを行う必要がなくなります。
さらに公開者はアプリケーションにカスタムテストシナリオを柔軟に定義することができ、アプリケーションが期待通りに動作するという確信を常に得ることができます。

どのように動作するか

入力内容

・テスト対象のアプリケーション
・追加のデプロイメントオプション
・システムがテストを実行するためのプラットフォーム
・アプリケーションをテストするためのカスタムテストスイート
(コンテナイメージとオプションのテスト実行オプション)

実行

1. 希望するターゲットプラットフォームを用意
2. アプリケーションをデプロイ
3. テストスイート実行
3-1. プラットフォームテスト:定義済みの共通テストスイート
3-2. アプリケーションテスト:公開者が提供するカスタムテストスイート

出力

・トラブルシューティングに必要な情報
・検証ログ
・XUnitレポート

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VMware Marketplace の継続的検証エンジンは、新しいソリューションを登録するか、リストのセルフサービス検証セクションにアクセスするかのいずれかで起動

ソリューションの登録

1. VMware Marketplace で新しいソリューションまたは新バージョンを公開
2. 継続的検証エンジンが自動的にプラットフォーム検証を開始
3. ソリューションのデプロイと一般的なテストの実行
登録者はテストを実行する前にアプリをデプロイするためにエンジンが使用するカスタムHelm Chartのインストールオプションを提供可能。

ソリューションがVMware Marketplaceで承認されるためには、プラットフォーム検証の成功が必須です。
アプリケーションと機能の検証はオプションであり、手動で設定して起動することができます。

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セルフサービスによる検証

VMware Marketplaceの新しいセクションにアクセスし、自社ソリューションの新規および既存のプラットフォームやアプリケーションの検証を定義、実行、可視化、トラブルシューティングを実施

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同一画面でプラットフォームテストとアプリケーションテストの両方を設定可能
対象となるプラットフォーム、アプリケーションの実行オプション、およびテストスイート(該当する場合)を選択

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設定後、これらのテストを手動で実行することも可能

公開されているソリューションやターゲットとなるデプロイメント・プラットフォームに新しいリリースがあった場合、継続的検証エンジンが自動的にプラットフォームテストとアプリケーションテストを再実行

次のステップ

継続的で自動化された検証は、Tanzuでコンテナ化されたソリューションを提供する公開者と、Marketplaceのユーザーの双方にメリットがあります。
またVMware Marketplaceでは、この機能を他のVMwareデプロイ先プラットフォームや、仮想マシンなどの他のフォームファクタにも拡張することを目指しています。

詳細

VMware Marketplace
カタログ:2,000以上のソリューションを掲載

原文

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