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イタリアンホームステイ

電車の中で、今までの旅を想う。

ヨーロッパから帰った後、僕は働けるんだろうか。
仕事は見つかるんだろうか。
結局何もわからないまま、車窓を流れてく景色を見てる。
未来の事なんて、誰もわからない。

僕が乗った赤い列車は高速列車用のホームに到着した。

角の小さな店に入って、パンとエスプレッソを決める。

サムの家で荷物を置き、家族の人達に挨拶をした。
サムには年の近い可愛い妹がいた。
家族の皆さんもとてもフレンドリーな人達だ。

街の中心部にネプチューンの噴水があって、ここのサンペトローニオ聖堂に面したスクウェアがマジョーレの広場と言って観光名所になってる。

マジョーレの広場でゆるっとしてから、ボローニャの斜塔を見に連れてってくれた。

ボローニャにはたくさんの大学があるらしくて、夜中にはみんなして一緒に飲んだりするらしい。
サムやトムにも友達がいっぱいいるんだってさ、ここがアンドレアの地元の街か。
ここからオーストラリアに来て、何かのはずみで、俺がシドニーのバッパーで住み込みで働いていた時に出会ったんだよね。
街を一通り案内してもらって、エスプレッソを飲む。

それからピエッラ通りの小窓からボローニャの街の下を流れる運河を見せてくれた。
それに寄り添うように、古い街があって、上手いことみんな調和して生きてるんだなって思った。

イタリアンはみんな元気だ。
「お前らここは工事中だけど、この建物の上には展望台があるから、そこに行ってもいいぞ」って顔したエレベーターのおっさんが俺達を招き入れてくれた。

今日の夜はまた飲みに行くらしい。
サムの車で街に出てサムの友達と再会した。
大学の街だけあって、若者で賑わってる夜だ。

サムの家に荷物を預けてヴェネチアへ二泊の小旅行に出ることにした。
この頃にはもうサムの家でアルバニアへの船の切符も買っていた。

イタリアの東海岸沿いのアンコーナという港町からアドリア海を越えて隣国アルバニアへ入る。
そこはもう東ヨーロッパ。
寝泊まりするバッパーも目星をつけていた。
ヒューゴが働いていたって言う港町のバッパー。

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