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筆者独断「この #VTuber がすごい!2018」完全版

※2019年11月21日更新(現況を反映しました。これで確定とします)

こんにちわこんばんわ(この書き出し、もう2年近く使ってないな~)

2018年末に書きましたこちらのエントリ。

年末最後のエントリだし、インタビュー記事執筆も煮詰まってしまったし(その後、無事に全ての記事を「新春スペシャル」として書くことができました。ご協力いただきました皆様、ありがとうございました)、年越しは書きたくても書けなかったやつを書くかー! と勢いで書いたのが、「筆者独断!「このVTuberが凄い!2018-2019」」でした。
でもほとんど時間がなくて5組しか書けんかった……。というもやもやを抱えたまま迎えた2019年も1月末。今も立教高校の後編で煮詰まりながらこれを書いています。

はよ原稿書けや!

というわけで、執筆当時に泣く泣く選抜から外した皆様、執筆後に「こいつはすげーや!」と知った皆さまを含め、改めて「このVTuberがすごい!2018」を書いてみようと思います。

【注意】筆者は「ジョジ民」で「めぐるーまー」で「ディナー」で「メイト」で「朝ノ衆」で「バルス箱推し」ですので、チョイスには大きな偏りがあります。また、このチョイスはあくまで筆者個人によるものであり、VRonWEBMEDIA・株式会社81plusを代表するものではありません。予めご了承の上御覧ください。

年末のエントリ選出の5組

ヒメヒナ(田中工務店)

2018年3月に活動を開始して以降破竹の勢いでファン数を獲得し続け、今やファン数が50万人を突破したお二人。上の動画「劣等上等」は、キズナアイさんを抜いて「VTuber投稿動画・動画再生数1位」を記録しています。その数「1000万」は、そうそうなし得ない数字です。

YouTubeをベースにしていますが、ニコニコ動画・BiliBili動画でも熱狂的なファン層を獲得している他、とにかく投稿している動画のクオリティが非常に高いのが最大の特徴です。

また、田中ヒメさん、鈴木ヒナさんのポテンシャルが強烈にスゴイです。YouTube生配信「ヒメヒナ帝国集会」で見せるトーク力の高さには目を見張るモノがあります。パンツさえ見せなければ普通に地上波テレビでやっていけるレベルです。パンツさえ見せなければ

「バーチャルさんは見ている」のEDテーマとして巷を騒がせているオリジナル楽曲「ヒトガタ」はiTunesチャート3位を記録。2020年にはフルアルバムのリリースも予定されています。VTuber第二世代の筆頭として、今後も幅広い活躍をされることでしょう。

東雲めぐ(Gugenka)

これまでにもVRonで何度もご紹介させていただきました、Gugenkaさん・XVIさん(AniCast)の秘蔵っ子「東雲めぐ」さん。YouTubeのファン数に反比例するかのように数々のコラボレーションを実現させている原動力は、SHOWROOMファン数24,000超、というSHOWROOMにおける絶大な支持層の獲得にあります。

とにかくコラボの数が尋常でない他、VTuber系の番組にゲストとして呼ばれることも非常に多い彼女。彼女の人柄や「清楚」さがこの人気を支えていることはもはや疑いようもありません。

YouTubeに軸を置かない活動を行う「バーチャルライバー」ともいうべき動きは今後も多くなるでしょう。ギフティングを一般開放した「cluster」を始めとして「REALITY」「Mirrativ」「IRIAM」など、様々な配信プラットフォームがクロスオーバーを始めています。そんな中、東雲めぐさんの活動範囲はますます広がっていきそうです。

九条林檎(AVATAR 2.0 / TWIN PLANET)

2018年後半のVTuber界隈における話題をかっさらったのは間違いなくこの「オーディション極」(バーチャル蠱毒)だと思います。

オーディションの詳細はニコニコ大百科さんのこちらの記事をお読みいただくのが一番理解しやすいと思いますので割愛させていただきますが、筆者個人的には、この「九条林檎」さんが世に登場した、それだけでもこのオーディションは非常に大きな価値がある、と思っています。

言葉で説明するのが非常に難しいのですが、誤解を恐れずに書くならば

「才能と経験の宝石箱みたいな猛者がガチでオーディションを勝ち上がってVTuberになったらこうなった」

みたいな感じではないでしょうか。

公式のツイッターでこんなツイートをしたのも初めてで、それだけ彼女の存在そのものが衝撃的だったのです。おかげさまで、オーディション極がスタートした当初からひっそりと追いかけておりました。

2019年に入ってからはついにYouTubeチャンネルを開設し、彼女の豊富な才能と経験の片鱗が徐々に顕になりつつあります。SHOWROOMを主戦場にしている分YouTubeファン数の伸びはまだまだこれからですが、環境が整えばその心配もじきに杞憂となるでしょう。
織田信姫さんとも、エイレーンさんとも違う、全く別のベクトルに伸びた「鋼の心」が牙を向く日は、そう遠くないはず。

何度でも書きます。
よほどのことがない限り、2019年のキーパーソンは彼女です。

銀河アリス / MonsterZ MATE(Balus)

「銀河アリス」「MonsterZ MATE」の二組は、バルス株式会社に所属するVTuber。「MonsterZ MATE」はupd8にも参加しています。

「銀河アリス」は2018年5月より活動を開始。なかなかファン数が伸びませんでしたが、ときのそらさんとのコラボを契機にファン数を伸ばし、すでに5万人超えを果たしました。

「宇宙人」という設定をものともしないほどの「江戸弁」と「天然っぷり」、そしてバレエをベースとした「ダンスの上手さ」と「モンスター級の体力の持ち主」なのが大きな特徴。一方で「裏回し」「現場仕切り」能力の高さもお持ちで、時々コーサカさんにネタにされていますね。
また、スタッフ・裏方の「猫ちゃんたち」を含め、明らかにボイスアクティング(声優)スキルが高いのもかなり大きなポイントで、特に上の生配信アーカイブにも出ている「クロ」さんとの共演パターンは群を抜いて人気。お銀の「ショタ声」はにじさんじの鈴鹿詩子さんを始め、熱狂的な人気を獲得しています。

「MonsterZ MATE」は吸血鬼「コーサカ」と狼男「アンジョー」の二人組で、発表している音楽動画のすべてがオリジナル。先日開催された「V紅白歌合戦」(メイカちゃんねる)などで注目され、2019年にはVirgin Musicよりメジャーデビュー、ファン数もついに5万人を突破しています。

二人の大きな特徴として「中の人を特段隠していない」ことで知られ、コーサカはラッパーなどの活動で知られる「高坂はしやん」氏、アンジョーは歌い手の活動が著名な「un:c」氏であることが各所で明かされています。コーサカさんが常々「業界からのカウンター」と言明している動画の数々はどれもエッジが効いている他……

上記「誰が持っているか選手権」に代表される「とんねるずリスペクト」を彷彿とさせるバラエティ系動画の出来は白眉と言って良いでしょう。

2組の大きな特徴は、とにかく編集やモーションキャプチャーを含めた動画・生放送のクオリティがトップクラスである、ということ。
使用機材はもちろんのこと、編集力や生放送のシステムも全部ハイクオリティで、「こんなに丁寧でエッジが効いててクッソ面白いコンテンツをたくさん作っていらっしゃるのになぜ人気がついてこないのか!」と首を傾げてしまうほどなのです。

執筆後に加えたくなった5組

朝ノ姉妹ぷろじぇくと(朝ノ瑠璃・朝ノ光)

そんなMonsterz Mate・コーサカさんとのコラボ動画と、新年に開催されました……

新春!バーチャル歌合戦でビビっ!と来てしまったのが「朝ノ姉妹ぷろじぇくと」。

昨年の「バージョンドット」で長女である「朝ノ瑠璃」さんがグランプリを受賞。アニゲラ・ディドゥーン!への出演やニコニコ生放送での冠番組がスタートするなど、今勢いに乗り始めたVTuberさんの一組と言えるでしょう。2018年から活動を開始して以降、我慢の日々が続きましたが、ここへ来て巻いた種がいよいよ芽吹いてきた印象が強いです。

最大の特徴はお二人のキャラとポテンシャル。特に長女の瑠璃さんのトーク力や歌唱力の高さはもっともっと注目されて良いと思います。
また、2019年に復帰した朝ノ茜さんの活躍にも注目すべきです。お二人の掛け合い・コンビネーションはコンビ系VTuberの中でもトップクラス。特に最近は動画・配信ともに積極的で、多くの企業コラボ案件も獲得しています。
ファン数ももうすぐ6万5千人と昨年から倍増の勢い、今後の飛躍が見えるようなお二人です。

周防パトラ(ハニーストラップ)

upd8に所属している「ハニーストラップ」のお一人。

今年、通称「ハニスト」のメンバーでは最速で20万人を突破している彼女、その最大のポイントは「強烈な個性を放つ、作曲を含めた個人の能力の尋常ではない高さ」にあります。

そのオリジナル楽曲の「破壊力」たるや、ものすごい威力です。年末イベント「Count0」のエンディングで流れた「VTuberの歌」には、目をパチクリさせてしまいました。
単なるEDMと簡単には分類できそうもない、まさに彼女の世界観を体現したような曲の数々。普通にメジャーでのリリースがあり得るレベルのクオリティだと思います。もちろん、通常の配信・動画も面白いものばかり。どんな才能の宝庫なんだ……。

かしこまり・パンディ

upd8勢が続きます。
歌い手系VTuberとして屈指の存在であります「かしこまり」さん。すでに銀盾(ファン10万人突破)も獲得し(現在12万人台)、様々な歌を歌い幅広い支持を集めていらっしゃいますが、個人的な真骨頂は、相方でありマネージャーであります「パンディ」さんと繰り広げる、お酒を飲みながらの生配信「ヨルタマリ」ではないかと。

特に出自の出来だったのが、ウェザーロイドAiriさんとのコラボとなった上記「まりぽん生放送」。Airiさんの華麗なトーク回しと、ウェザーニュースの皆さんによる「ゲラおじさん」との相乗効果は素晴らしく、まさしく抱腹絶倒でした。
それも、かしこまりさんとパンディさんの個性とポテンシャルが非常に高いからこそ。最後のシメで歌うかしこまりさんが素晴らしい!

ウェザーロイド Type A Airi

上の動画つながりみたいに見えそうですが、今年もっと飛躍しそうな方のお一人がこの御方。株式会社ウェザーニュースによるバーチャルお天気お姉さんが、昨年まさかの「新人VTuber」宣言をしたときは大層驚きました……。

そりゃあそうです。すでにウェザーニュースではおなじみの存在といいますか、すでにスタートから7年も経っているんですから(筆者もSoLIVE24でよく見知っておりました)。「7年目の新人VTuberでヒカキンは同期」なんてパワーワード、反則です!(褒めています)
しかも上記の月ノ美兎さん、かしこまりさん、ときのそらさんとバリバリコラボをするなど外交へも積極的。とにかく、Airiさんが持つ貫禄のトーク回しやポンコツキャラがコラボでどんどん炸裂していく様は、実に痛快の一言に尽きます。今後のコラボが非常に楽しみですね。

富士葵

最後は有名所を……。いや、この方はそういうことなんて関係なく、このnoteで書きたいVTuberさんでした。

今や18万人のファン数を抱え、ユニバーサルからメジャーデビューも果たし、トップクラスのVTuberとして「バーチャルさんはみている」にもレギュラー出演するほどに活躍を遂げるようになった彼女。しかし、その道は決して平坦なものではありませんでした。

去年の3月15日までの期限で行われた、新モデル作成のためのクラウドファンディング。2200万円以上(200%以上)という大幅なストレッチゴールを達成したこと、それが彼女の努力と魅力がもたらした結晶であることは紛うごとなき成果であります。

昨年末の1周年記念配信の先には、当時を知るものには涙なくしては見られない、まさしく輝かしき地平線が広がっていました。キズナアイさんも、ミライアカリさんも、電脳少女シロさんも、そして輝夜月さんも歩いてきた、光に満ち溢れた地平線です。

今年は、この地平線を見るVTuberの方が一人でも多くなることを切に願います。私にできることはそう多くありません。でも、推しのVTuberを「この人はスゴいんだぞ! いいぞ!」と、電脳の夜空に向かって叫ぶことくらいならできます。


なので、叫んでみました。以上悩みに悩んで選んだ10組です。
全てのVTuberの皆様に、幸あらんことを。