PODによるペーパーバック版を出しました

先日、KDPで出した「臨終師フォン」 のPOD(プリントオンデマンド)によるペーパーバックを作り、発売しました。この記事はmacOS、Pagesを使ってペーパーバック版を作ろうとしている方には参考になるかもしれません。おおまかな流れはKDPのサイトの流れに沿った方が簡単ですが、設定を覚書として書いておきます。

  • 判型 : 色々選べますが、単行本向きの127mm×188mm(四六判)を選択しました。当初、文庫本サイズ(A6)にしようかと思ったのですが、Kindleの PODではないようです。

  • 表紙 : 表紙は表紙、背表紙、裏表紙を合わせたPDFファイルが必要で、Kindle用のデータから作りました。愛用しているAffinity Photo2で作成。ページ数により背表紙の幅が違うために、原稿が完成してから作る必要があります。

  • 原稿 : 日本語の原稿はPDFのみなので、Kindle用のものをPagesでPDFにしましたが、細かい設定はいろいろ悩みました。以下の通りです。

  • 原稿の判型 : Pagesのファイル・ページ設定で、用紙サイズが127mm×188mmのものを作り、書類サイドバーから選択します。その他、ヘッド0cm、フッタ1cm、余白は上1cm、下1cm、内側1.5cm、外側0.7cmにしました(見開きページ、の項目をチェックする)。この値は、自分で読みやすくページ数少なくなるような設定を決めています。ほぼ、本の作成: ペーパーバック原稿の書式設定 (Mac 用 Pages)に説明されていますが、ちょっと分かりにくいです。EPUBから最適な原稿を作ってくれる設定があってもいいのに…

  • ノンブル(ページ番号) : 外側(奇数ページは左、偶数ページは右)に入れたいのですが、Pagesにその設定がない気が…、とりあえず中央に入れておきました

  • フォント : 見出しはヒラギノ角ゴProN 10Pt、本文はヒラギノ明朝ProN 10ptとシンプルにしています。間隔は、1.4などにすると行数が変動してしまうようで(詳細不明)、固定の18ptにしました。

  • 値段 : 上記の設定、四六判321ページで、印刷コストが817円、最低販売価格が1362円となり、ロイヤリティはわずかの32円にして売価1400円、税込1540円にしました。単行本としては高いかと思いましたが、POD(プリントオンデマンド)と考えれば安いでしょうか。まあ、紙の本も出してみたいと思っただけで、儲けは度外視ですが…。

  • (追記) ロイヤリティの計算ですが、定価の4割はamazon分、6割から印刷コストを引いた分が著者ロイヤリティ、ってことのようです。つまり今回の場合は、定価1800円にすると、税込1980円、印刷コスト817円、著者ロイヤリティ263円、amazon720円。定価2000円にすると、税込2200円、印刷コスト817円、著者ロイヤリティ383円、amazon800円 となります

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BFPKJDY5


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?