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ペンキを何のために塗るのか

確定申告シーズンということを忘れるくらい、スタッフと緊急対応や地域や学校の行事への参加、何より子どもたちの生活が変化しやすい4月の前という時期ならではの活動や相談があふれていた。そんなときだからこそより悩ましい社会の現状も突きつけられる。

これから統一地方選が始まったり、参議院選挙があったりもしますし、いろんな法律・制度・政策の改正などもありますが、そのようなタイミングでは子どもたちを支える仕組みも結構見直しやバージョンアップがなされることがあります。最近は児童虐待のニュースも多く、そのあたりの見直しもかなり話題になる。より厳密に、厳しく、という傾向はありつつも、厳密になるからこそ条件から漏れるかどうかという境界線がはっきりしてこぼれてしまうことも起きてしまいがちです。

厳密さは柔軟さを失いかねず、「関わって欲しいけど支援はいらない」という距離感の子どもたちはどんどん離れていくこともある。

制度の欠陥を埋めるために制度を見直していくわけですが、結果穴を埋められないけど、穴を隠すだけになってしまったという状況になってしまうこともあるのかもしれません。でも隠しているだけなのでちょっと触るとまた穴があいてしまうこともあるのかもしれません。また埋めた場所も固まるまでは時間もかかりますよね。埋めたり隠したりだけでは十分とはいけないかもしれない。

2019年になって3ヶ月。支援から拒まれ、拒む若者たちとの出会いの頻度があがる季節。ペンキを塗って綺麗にみえても、触れない(使えない)、近づかせないではなんのための仕組みかわからない。欠陥を隠すためのペンキなのか、より使ってもらえるように綺麗にしたのか、ちゃんと考えたいと思います。


サポーターが増えることで、山科醍醐こどものひろばの活動を中心に、子ども分野の活動が盛り上がっていきます。