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私が英語コーチングで実際に生徒に使っている独自の訓練法(スピーキング)Phase2

こちらはスピーキング訓練法その2になりますので、その1を(Phase1)を読んでいない方はそちらを読まれた方がこちらをより理解できます。ホント、よくHow toばっかり見たがって、バックグラウンドになる理念をすっ飛ばす輩が本当に多いですが、それだとせっかくの効果も半減ですぜー。ただ盲目に言われるがままではなく、何でそのメソッドになるのかを知った方が絶対良い。何でもそう。

Phase 2: 本当は何を言いたかったのかの自問自答

背景:Phase1で「英語を話す自分」に慣れ、今の自分の状態をありのまま認める事が大切です。不満はみんなあるでしょう。でもここで認め、受け入れるのが鍵です。このPhase2では「自分の話した事をベースに、理想と今の状態のギャップを埋めていく」のです。ここで重要なのが、アウトプットを軸に何をインプットしていくのかを決めていく事です。これは今までの学校教育でやっていた闇雲なインプットから脱出し、自分のアウトプットをベースにする事で自分に何が必要なのかをピンポイントで自覚します。それを効率よく頭に入れ、しかもそのアウトプットの練習までする事でその新単語、表現を外に出せる回路、力を養います。

まずはディクテーション

自分で録音したものをよく聞き、correctもincorrectも、「あー」も「うー」も全て書き出します。ディクテーションって事ですね。最初この作業は自分の能力を否応なしに見つめることになりますので結構辛いかも知れません。それを「これで良いんだ、大丈夫。」って本当に言い聞かせるんです。

自分のスピーチを自分なりの正解に持っていく

その後、その書き出した台詞を読みながら、文法的に直した方がいい所は直します。三単現のSだったり、複数単数の辺りももちろんチェックします。自分で書いたものに対してのチェックをしていけば、近い内必ずスピーキングをしている時にその間違えの「違和感」に気付けるようになり、話している最中に訂正できたり、気付かないうちに直っていたりします。ここでも、あなたの自分の知識内での正解に近づけば良いのです。それが今のあなたの現状だし、それで良いんです。頑張っているあなた自身をまず認めてあげて下さい。

今の自分となりたい自分のギャップを埋めていく

もちろんそれだけではなく一番大事なのは、「本当に言いたかった事」を足していく事です。ここで勉強的な要素が出てきます。知らなかった単語を知り、文法を学び、自分のアウトプットに直接活かすんです。言えなかった事への frustration や言える様になった自分を想像した時の zeal を糧に新しい情報を覚えていくのです。自分としては、闇雲に一生に一回使うかどうかも知らない単語を必死こいて2000語覚えるよりも、このやり方の方が自分にピンポイントで必要な単語を学習でき、しかもそれをどう使うかが既に示されている訳です。もちろんここで本来であればコーチがどんな文法が suitable で、単語Aと単語Bのニュアンスの違いだったり、全体のナチュラルさなど指導しより洗練させられる訳ではありますが、もちろん独学でも、いつもだったら「喋っている最中、あがりまくって自分が何を言っていたのかすら覚えていない」という学びの見えない最悪な状況から脱する事ができるだけでもかなりの効果と可能性があるかと思います。

ここで正直コーチの能力、真価が問われる

コーチの能力、対応力が実際にはここでかなり問われます。生徒が言ったもの、書いたものに対して、その生徒の言いたい事を汲んで(同じ日本人だからできる)更に自然な言い回しを提示してあげたり、ボキャブラリーのチョイスだったり、テイストだったりをその人のレベル、目的、人間性から判断していったりしていく訳です。これをコーチが「この方が正しいですよ」って”正解的”なものをただ提示していくのとは私は本質的に全く違うと思っています。本題に戻ります。

自分のものにする

上記の自分なりの訂正をし言いたかった事を足した後は、これをしっかり練習し「自分のもの」にします。ここで、ただ最初から作文して読んだ時との脳内での決定的な違いは、最初にスピーチをしたので、脳モードがライティングではなく、スピーキングベースで訓練できる所です。これは私からすると生徒の脳内というか、エネルギーの方向というか、が決定的に違うんです。これはもしかしたら生徒自身では気付かない事もあるかも知れませんが、本当にその生徒が「これを話してやろう!」っていう気持ちの大前提ができるのが凄い所です。

これを自分でスラスラ言えるまで練習して欲しい。ってことは、特に最初のうちはそんなに最終的な仕上がりが長くなく、高度な内容にしない方が身のためです。シンプルだけど、しっかり始まりと終わりがあってまとまっている、って所から是非始めて下さいね。その後、全体がスラーっと、それでいて気持ちを込めて言える様になったら大したもんです!これを色んな話題で繰り返していくと、あなたのその話題に対してだけでなく、能力そのものが良くなって行きますよ!少なくても自分の生徒さんは、コーチングだったらこれで2ヶ月でかなり見違える様になります。

また近いうちに今度はPhase3について書きたいと思います。良かったら参考にして下さい。千葉県船橋市で英語コーチング(onlineで全完結可能)以外に、通常プライベートレッスンや、グループでディスカッションやプレゼンも指導しています。高校生の頃から教えている生徒は2年後の今ではKeynote使いながらガンガンCoVid-19について真面目英語プレゼンしたり、かと言えば某航空会社勤務の方は好きなバンドについて楽しくプレゼンしたり。興味がありましたら www.indigoelk.com まで是非。

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