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6月ですね。

6月ですね。5月の制作は、P50号が1点のみでした。少ないッ‼︎ しかし、久々の3人のバージョンです。

さて、カンヌの映画祭で、坂元裕二さんが脚本賞を獲りましたよね。僕は坂元さんがもらっても、当然じゃないかと、思っています。

100%個人の感想ですが、いつの頃からか、自分の中で、坂元作品は、脚本界の横綱の向田、山田、倉本作品に肉薄するぐらいの存在になっていました。全ての作品を見ているわけではないのですが…。

長らく『東京ラブストーリー』の人という認識でしたが『Mother』が評判になり、その後、リアルタイムで毎週心待ちにして見たのが、『それでも、生きてゆく』(2011年)でした。全く救いのない話、切ないラブストーリー、名優達の演技合戦、そこに音楽が融合して、すごく印象深い作品でした。

坂元さんがTwitterをやっていた頃の事。2011年にNHKで宮崎駿と宮崎吾朗の葛藤を描いたドキュメンタリーがありました。僕から見たら宮崎駿はまあ、ほぼ神なのですが、その番組に坂元さんが、Twitterでリアルタイムにリアクションをしていました。そのリアクションが完全に宮崎吾朗へのエールでした。親父世代に負けるな!と。僕にはそれが目から鱗でした。大袈裟に言えば、自分にとって、軽く世界がひっくり返った経験でした。

もう一つ。その頃、Twitterで坂元さんと相互フォローになっていたのですが、程なくして、坂元さんはアカウントを消しました。今ほど、Twitterの治安は悪く無かったのですが、賢明ですよね。でも、その坂元さんのアカウントが、一瞬だけ、復活した事がありました。それは、ベビーカーを利用していた女性が、日常生活で理不尽な扱いを受けた事を、ネットに投稿した記事を、引用してリツイートするために、わざわざ復活させたものでした。たぶん、はらわたが煮えくり帰って、黙っていられなかったのでしょう。ちょうど『Woman』の準備中の頃ではないかと思います。

その頃から、僕の中の坂元裕二さんのイメージは、確固たるものになりました。その後の仕事の充実ぶりは言うまでもありませんよね。だから、カンヌで受賞も、驚きません。むしろ当然かと。あの凄みを、美術に置き換えたら、どうなるだろう……。

#アートの思考過程

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