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楽天主義

今までビジネスで付き合いのあった人達は地域の関係からイスラム教の人が多かったように思います。私の印象では彼らの特徴は日本人に比べて『楽天的』であるという事です。

イスラムの諺に『楽天主義は神が与えてくれたもの、悲観主義は人間の頭が造り出したもの』というのがあります。つまり『悪い事があれば次はいい事がある』というのは言わば自然の摂理の様なものです。それは自然の成り行きです。人生は初めからそのように出来上がっているという事です。

ですから彼らの考えでは、たとえ悪い事があっても悲観的にはなりません。次は良い事が起こるのですから。楽天的でいる事が大切なのです。

一方で『この先ずっと悪い事ばかり起こるに違いない』という悲観的な考え方は自分が勝手にそう思い込んでいるにすぎません。いわば頭の中で作り上げた考え方に近いものです。その事をこのイスラム教の諺では『悲観主義は人間の頭が造り出したもの』と言い表しました。

何か悪い事が起こって心が動揺してしまった時、人は得てしてこの『悲観主義的な思い込みにはまり易い。そういう時は先ずは『自分の人生は今後も悪い事ばかりだ』という考えは思い込みに過ぎないと気付く事です。それに気付く事で思い込みから抜け出せます。

つまり『悪い事ばかりは続かない。次には良い事が起こる』と考え方を修正する事ができます。そうすると心の動揺が収まり、前向きな気持ちで続けて生きていけます。

迷ったらやってみる

何もしなければ失敗したと感じる事はありません。何かをするから失敗の可能性が出てくるわけです。私達日本人はいつも『失敗の可能性』に不安を感じています。失敗を恐れているので『失敗さえしなければうまくいく』と考えて、少しでもリスクを取らないようになっています。

考えてみると人生で一番つまらない生き方は失敗が少ない生き方です。例えば100の事に挑戦して色々失敗する人生と、何も挑戦せず、それゆえにあまり失敗しなかった人生とではどちらが面白い人生になるかと言えば、前者でしょう。色々挑戦していたら、失敗する事もありますが、うまくいった事もたくさんあるはずです。その意味では『何もしない事が人生最大のリスク』という事です。

失敗したくないから『挑戦しない』という生き方を選びがちなのは、恐らく多くの人が『失敗は悪い経験だから、しない方がいい』と思っているからではないでしょうか。しかし、視点を変えてみると、成功も失敗も全て同じ『経験』です。全てが同じ経験になると考えれば、『成功もよし、失敗もよし、どちらも楽しんだ方が良いかな』という感覚になれると思います。

そして、『どちらに転んでもいいから、とにかくやってみよう』と思える事がだいじなのではないでしょうか。特に新しい事を始める時は失敗する可能性が高いわけです。うまくいかない可能性の方が高くても、それをやり遂げようとする情熱のある人はやはりうまくいきます。

『何かよく分からないけど、うまくいくだろう』私の場合、この前提で出たとこ勝負というか、そこからうまくいく方法を考えています。新しい事を始める時は、あまり細かく計算し過ぎない事』『やっぱり、うまく行きそうにない』と考えない事です。

なぜなら、スタート時点ではお金や人脈が無かったり、ノウハウが足りなかったりするのは当然だからです。それよりも『やり遂げよう』という情熱があるかどうか、ワクワクしているかどうか。情熱があって、ワクワクしてやっていると、その内にお金を出してくれる人や協力してくれる人が現れたり、得意先を紹介してくれる人が出てきたりします。

するとその内に、応援してくれる人たちや、お金、売り上げもついてきます。今の状態ではうまく行かない事も、続けていけば成功の確率が上がっていく事も大いにあります。

ワクワクして、自然と情熱的になってしまう事を見つけましょう。すると情熱が伝染して、周りの人も巻き込まれていきます。

楽天的


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