瀧野博文

40歳の時に今の会社を設立し今年71歳になりました。4年前の10月に入院し、半年を病院…

瀧野博文

40歳の時に今の会社を設立し今年71歳になりました。4年前の10月に入院し、半年を病院で過ごしました。病気は完治したので、半生の反省をし、生活を改め、会社に行かない日は自宅で昔の日記を元に文章を書いています。

マガジン

  • 判断を間違わないチームの作り方

    仕事をする事でメンバーが幸せを感じるような会社にしたい。そのような会社は 社会の役に立って、必ず発展します。

  • 伝えたい事と伝わってしまう事

    伝えたいのに伝わらない事と、伝えたくないのに伝わってしまう事があります。 コミュニケーションは奥深いものです。

  • 有意注意で抽象思考

    自分の周りで起こっている事を注意深く見ていると様々な法則がある事に気付きます。体験を注意深く見て自分の魂を向上させましょう。

  • 好奇心が勉強を楽しませます

    勉強イコール暗記の世界から抜け出せると急に楽しくなります。好奇心を満たすような心がワクワクする勉強をしましょう。67歳の時、半年間の入院生活を経て自分の人生で訓練になったと思うことを振り返ってみました。

  • フィジカルとスピリチュアル

    フィジカル(物理的)な体験は生きている時にしかできません。一方、スピリチユアルな体験は死んでからもできます。生きている間にフィジカルな体験を積みましょう。

最近の記事

吉田松陰

幕末の思想家であり教育者であった吉田松陰のもとへ一人の武士がやってきてこう忠告しました。『あなたは人に学問を教える教育者の立場にあるのに実に謙虚だ。教育者ならば、もっと偉そうに振舞ってもいいと思うのだが…』 これに対する松陰の返答はこうでした。『最近、私も知ったのですが教育は英語でEducationと言うそうで、その元になるEducateとは本来、引き出すという意味だそうです。つまり私は塾生たちの才能を引き出すお手伝いをしているに過ぎないのです。そんな人間がどうして偉そうに

    • 楽天主義

      今までビジネスで付き合いのあった人達は地域の関係からイスラム教の人が多かったように思います。私の印象では彼らの特徴は日本人に比べて『楽天的』であるという事です。 イスラムの諺に『楽天主義は神が与えてくれたもの、悲観主義は人間の頭が造り出したもの』というのがあります。つまり『悪い事があれば次はいい事がある』というのは言わば自然の摂理の様なものです。それは自然の成り行きです。人生は初めからそのように出来上がっているという事です。 ですから彼らの考えでは、たとえ悪い事があっても

      • ムキになって言い返さない

        謙虚 世の中が豊かになるにつれて自己中心的な価値観を持ち自己主張の強い人が増えてきたと言われています。しかしこの考え方ではエゴとエゴの争いが生じ易く、チームワークを必要とする仕事はできません。 自分の能力やわずかな成功を鼻にかけて傲岸不遜になるような事があると周囲の人達から協力を得られないばかりか自分自身の成長の妨げになります。集団のベクトルを合わせ、良い雰囲気を保ちながら最も高い能率で職場を運営するには常に『皆が居るから自分が存在できる』という認識のもとに謙虚な姿勢を保

        • Difficulty

          人が成長するには困難な事に挑戦しなければなりません。印度ミサイルの父Abdul Kalam氏が2015年に83歳で亡くなりました。彼の有名なスピーチを紹介します。 『人には困難が必要だ。成功を楽しむために必要だ。困難は人生を破壊するモノではない。自分の隠れた才能と力に気付く事を助けてくれる。困難に気付かせてやろう。お前は唯の困難だ』 自分の状況 人はあらゆる状況の中で、5感を結集して自分の生きる意味を探ります。その時が楽しいように、辛くない様に。しかし客観的に正確な現実

        マガジン

        • 判断を間違わないチームの作り方
          109本
        • 伝えたい事と伝わってしまう事
          70本
        • 有意注意で抽象思考
          104本
        • 好奇心が勉強を楽しませます
          73本
        • フィジカルとスピリチュアル
          47本
        • 海外ビジネスの失敗談
          24本

        記事

          素直な心

          70年以上生きてきた中で少しだけ素直な心を持ち始めたような気がするのはついこの間の事でした。もっと早く気付いておけばよかったのにと思います。 お釈迦様の教え 素直な心とは自分自身の至らなさを認めてそこから努力するという謙虚な姿勢の事です。とかく自分は能力があると思っている人や気性の激しい人は往々にして人の意見を聞かず、たとえ聞いても反発します。しかし本当に伸びる人は素直な心を持って他人の意見を良く聞いて反省し、自分自身を見つめる事の出来る人です。 そうした素直な心で居る

          精進

          力士の昇進インタビューでは『上を目指して更に精進致します』という言葉を聞く事が多い。精進するという事は真面目に一生懸命に努めるという事です。結果としてその分野で技術が向上するなどの報酬が得られるだけでなく、人間性が向上して心が美しくなる等の効果が得られます。 野球の大谷選手は食事会の後で飲みに行こうと誘われても行かないそうです。ストイックに自分をコントロールされているそうです。 修行中の禅宗の雲水は食事の用意からお堂の掃除や庭掃除に至るまで生活に関するあらゆる作業をこなし

          組織として仕事をする

          リーダーの立ち位置 大将はドンと構えて小さな事に動じてはなりません。ドンと構えているからこそ部下は信頼して働くのであって、リーダーのくせに右往左往して落ち着かない様な肝っ玉の小さな人物では話になりません。リーダーは豪胆であるべきです。 しかし私はドイツのロンメル将軍が言ったように『司令官たるもの前線で指揮を取れ』『後ろにいてはだめだ。とにかく前に行って皆と一緒に苦労しよう』と思います。 確かに後ろに居て全体を見渡す事も必要ですが、後々それを言い訳に使う人が出てきます。つ

          組織として仕事をする

          チームとしての判断をする時

          リーダーも一人の人間ですから判断に迷う時があります。世間の状況が頻繁に変わる今のご時世ですからそういう時は何度もあります。そんな時でもチームを進めるにはリーダーは役割として何らかの決断をする必要があります。 一貫性を保つ 一度方針が決まるとメンバーは一斉に動き始めます。現場での細かな決断はメンバーに委ねられ、リーダーの方針に従って進んでいきます。ここでリーダーがやってはならない事があります。それは前回言った事を理由なく覆す事です。方針を決めたはずなのに、矛盾するようなコメ

          チームとしての判断をする時

          読書

          コロナ禍になる前、ほぼ毎月海外出張していました。その頃は中近東に出張する機会が多かった事で飛行機の中で読書を心掛けていました。そこで思った事として、記憶は直ぐに蒸発してしまい折角得た知識もまとまった形で生きていく糧にできないのではということでした。 そこで本を読んでいいなと思った事を心に浸み込ませ自分のものにするにはどうすればいいかという事でした。一度読み終っても、それで終わりにはしないで、繰り返し読むのはいいと思います。また感銘を受けた箇所や古今東西の偉人たちの名言、格言

          話題について

          人は自分に取って都合のいい様にしか聞いていないものです。また相手に変わりたいという意志が無ければ説教によって相手を変える事はできません。会合で話をする時や雑談する時でも相手の印象に残る、喜ばれるような話題を選択すると仲の良い友人が増えます。 クライマックスから話す。 仕事や友人との集まりなどで何かを人に説明する時には『一番美味しい所』から話しましょう。『相手の頭の中に理想的なゴールを描く』というのが一番大切な事です。成功した後のパーティー会場の風景でもいいし、仲間たちと切

          話題について

          酔っ払い

          業務中はしっかりしている人でも、ひとたび酒が入ると違った一面が見えてきます。盃を重ねるにつれ、あきれる程同じ話を繰り返したり、電車で帰ればいいのに歩いて帰ってみたり、酔っ払いの行動は滑稽で突飛です。なかには犯罪行為にまで及ぶ人もいます。 脳には有害な物質をブロックする『血液脳関門』があります。脳のバリア機能を果たす器官で分子量が500以下のものや脂溶性のある物質はこの脳関門を通過します。この2条件を満たすアルコールは分子量46でここを通過します。そして脳全体の機能を一時的に

          面接試験にて

          自分の過去の実績を高く評価する人 年齢に関わらず向上心のある人にとって過去の実績はそれほど意味を持ちません。過去の成功体験より将来の成長に関心があり、どんどん新しいチャレンジをしていくからです。この点は入社の為の面接試験をする時のポイントの一つです。応募者にとっては入社試験の面接では合格したいという希望がある為に自分を良く見せたいという力が働いています。 向上心が無い人や薄い人の場合は過去の大きな成功体験にいつまでもしがみつきがちです。世間の変化が激しく先の見えにくい今日

          面接試験にて

          転職や定年退職と自然の摂理

          転職 私は40歳の時に大会社を離職して新しい会社を起業しました。会社を飛び出す事は大きなリスクを伴います。だからこそ、そこに所属する優秀な人は離職するメリットとデメリットを考え、離職に踏み切らずにいます。また部下を持って課題責任を負っている優秀な人材は自ら簡単に会社を辞める様な無責任な事はしませんし、会社も離しません。 このように日本の中途採用市場はまだまだ優秀な人ほど表に出てきません。結果的に今の環境が嫌だとか、やり甲斐のある仕事を見つけたいと考えている人材が転職市場の

          転職や定年退職と自然の摂理

          直接会う

          直接会うと相手の気持ちを体全体で読み取れるし、自分の気持ちを体全体で表現できます。熱意・謝罪の気持ち・反省の気持ち・やる気など『気』が伝わるのは生身の人間同士がいい。大事な話は勇気を持って『会って』話しましょう。 例えば取引先の近所に来たら『近くまで来たので、もしよろしければご挨拶に伺いたいのですが・・・』と顔を出して挨拶をする。それだけであなたの印象は『わざわざ来てくれたのだ』とぐんとよくなります。 会って話したいというような『熱意』は人間関係を良くする特効薬です。『無

          嫌われない人になる

          いい人間関係を築くにはちょっとした心掛けが要ります。 いい人間関係を築く 人は誰でも『褒められたい』『大事にされたい』『自分の評価が気になる』といった感情で動きます。この事を意識して行動できるか出来ないかは人に動いてもらう上で大きな分かれ目になります。 なぜか人との出会いに恵まれている。人に信頼してもらえる。運がいいと言う人はこの重要性を分かっているものです。そして借り物の言葉ではなく自分の言葉で話し、相手の立場を考慮した言葉を選べばいつの間にかあなたは上司や部下、恋人

          嫌われない人になる

          定年

          誰にとっても生きがいを持つ事は大事です。特に働き盛りのサラリーマンにとって朝早くからぎゅうぎゅう詰めの電車に乗って出勤し、人との融和を保ちながら自分の仕事をする。これがもし嫌々するのだったら60歳や65歳まで持たないでしょう。そのエネルギーはすごいものだと思います。 人間は経済的な面だけでなく精神的な意味でも仕事に生きがいを感じる事が必要ですし、それがなければ人の一生はつまらないものだと思います。 私達の多くは定年を迎えて職場を失いますが、それまでにやってきた仕事で培われ