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親鸞聖人の感謝の心

親鸞聖人は自分自身を『愚禿親鸞』と呼び自分はいわゆる煩悩も愛情も断ち切れない、どうしようもない人間だとしていました。そうした人間でも阿弥陀様の本願と言うか大きな慈悲によって全て救われるといわれています。だからそれに対して南無阿弥陀仏の名号を唱え、心から感謝報恩の念をささげる事が大切だと教えています。

人間は自分一人の力で生きているのではありません。天地自然の恵み、生活に欠かす事の出来ない様々な物質を大自然から与えられています。また多くの人々の物心両面にわたる労作があって、初めて自分の生活なり仕事が存在しています。いわば自然の恵みや他の人々の働きによって自分が生かされています。

そういう事を知って、そこに深い感謝と喜びを味わい、更にそうした自然の恵み、人々の恩に対して報いていくという気持ちを持つ事が大切です。そういう心から無限の活力が沸き起こってきます。それが事を成し遂げていく上で大きな力になっていきます。

また感謝の心はモノの価値を高めます。一つの物をもらっても『なんだ、つまらない』と思えばその価値は極めて低い事になってしまいますが『ありがたい』と言う気持ちでいれば、それだけで高い価値が見いだせてより良く活用できることになります。

『猫に小判』と言いますが反対に感謝の心は鉄を金に変える程のものです。感謝の気持ちが薄ければ何事によらず不平不満が起こり、自分の心を暗くして他人をも傷つける事になります。それに対して感謝報恩の念の強い人には全てが喜びとなり、心も明るく、他人とも調和して共存共栄の姿を生み出し易いものです。これは松下幸之助さんの教えでもあります。

感謝

感謝の気持ちは先ず自分自身が他者に対して遜(へりくだ)らなければ出てきません。厳しい環境の中でも何とか会社を経営して行けるのは従業員の協力があっての事ですし、お客様から注文が頂けるからです。そういう事を含めて全て周りの人のお陰で自分があると悟り感謝の気持ちを持つべきです。

逆に不平不満、愚痴は必ず人生を暗く不幸にします。その不平・不満・愚痴の対極にあるのが感謝です。感謝する事で人生は素晴らしいものになっていきます。感謝の気持ちを持つ事で自分の心が美しくなっていき、運命そのものが明るく開かれていくからです。感謝する心が幸運を呼び込みます。

どんな逆境にあっても、どんなに辛くても常に明るい気持ちで理想を掲げ、希望を持ち続けながら一生懸命にやってきた結果が今の会社の状況です。人生は素晴らしく希望に満ちています。その為には常に『自分には素晴らしい人生が開かれている』と思い続ける事が大事です。

決して不平不満を言ったり暗くて鬱陶しい気持ちを持ったり、まして人を恨んだり、憎んだり妬んだりしてはいけません。そういう思いを持つ事自体が人生を暗くするからです。

単純な事ですが、自分の未来に希望を抱いて明るく積極的に行動していく事が仕事や人生をより良くする為の第一条件です。不思議な事ですが、人生がうまく行っている人は必ず明るい心を持っています。心が暗く不平不満ばかりこぼしているようでは決してすばらしい人生を歩く事はできません。

もちろん誰にも負けない努力をするという『根性』は大事です。その上で自分の未来、自分の人生はきっと素晴らしいはずだと常に信じる事が何よりも必要です。


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