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直接会う

直接会うと相手の気持ちを体全体で読み取れるし、自分の気持ちを体全体で表現できます。熱意・謝罪の気持ち・反省の気持ち・やる気など『気』が伝わるのは生身の人間同士がいい。大事な話は勇気を持って『会って』話しましょう。

例えば取引先の近所に来たら『近くまで来たので、もしよろしければご挨拶に伺いたいのですが・・・』と顔を出して挨拶をする。それだけであなたの印象は『わざわざ来てくれたのだ』とぐんとよくなります。

会って話したいというような『熱意』は人間関係を良くする特効薬です。『無理だよ』『無駄だよ』『それは難しいね』などの否定的な言葉は頭の中から追放しましょう。

私が30歳代の頃、アラビア人やイラン人の社長の事務所に約束無しに訪問しても大抵は快く歓迎されました。ただ社長室には既に商売上の競争相手の人がいたり、社長の親戚や家族が居たりしました。紅茶を頂きながら雑談していると人間関係が広くなり全員と友達になったようで幸せな気分になったものです。

その反対にISO9000が採用された後の会社に行くとまず入口の守衛受付で約束の会いたい人を面会申し込み書に記入して電話で呼び出してもらい、その人が守衛所まで迎えに来るというようなルールがありました。構内に入った後も会議中にトイレに行くにも途中に関所があって会議室に還れないというような事もありました。まるで犯罪者の扱いでした。

会社ぐるみで自分が大切にされていない事を繰り返して印象付けされているような気持ちになったものです。機密保持という事らしいですが、客をシャットアウトしてるのです。これではユーザーに喜ばれる商品が作れないのは当然だと思いました。

関係者の意見を聞いて認める事があなたの価値や魅力を高める事につながります。きちんと『聞く耳』を持つ人だと評価されるからです。

ドバイの展示会でユーザーから聴く

肯定する

『さすがだね』『素晴らしいね』『いいよ』『可能性在るよ』などポジティブな言葉を掛けられるとその人には元気が湧いてきます。そしていつの間にか人を『やる気』にさせて自分の好感度を高めます。

三毒追放

仏教の三毒は『妬まない・怒らない・愚痴らない』です。一番大事な事は『どうしたらいいか』です。妬んだり愚痴ったりすると後ろ向きの人間になってしまいます。いい時も悪い時も『もっとよくしよう』と改善に努める前向きな姿勢に人は好印象を持つし、その人の話を聞きたいと思います。

考え方を少し変えるだけであなたの言葉はもっとうまく人に伝える事ができます。そして色々な言葉を与えたり、貰ったりする過程であなたの心に栄養がいきわたります。

仕事で相手と待ち合わせをする時は、相手が来る気配には常に気を遣う事。相手が現れたらサッと席を立ち素早く近づいて挨拶する。そして笑顔で『お忙しい所ありがとうございます』という言葉を伝える。挨拶は先手を取らせてはいけません。

キーパーソンは大概経験豊富で知恵に富んでいます。彼らの意見に耳を傾けておかないのは大きな損失です。どうしてもキーパーソンの主張を否定したい時は言葉を選びます。入社の面接試験をした時『山本さんの』不採用という意見には全面賛成です。意見が一致します。しかし別会社の人選と言う立場に立つと又とない人材という気がします。

という8割同意しながら別案を提案されると人は新しい意見を受け入れやすいものです。

怒っている人は自分が今怒っていると分かっていません。自分の感情に溺れているので抜け出せないのです。会話中に感情的になり過ぎて自分を抑えられずに感情的な言葉を投げつける恐れがあります。この状況を乗り越えるには先ず『自分は興奮状態にある』事を認める事です。

『今、何に心を動かされたか』『今、何を嫌がっているのか』『今、本当は何を欲しいのか』『今、何を悲しんでいるのか』私は感情の波がやってきたら『自分を見直すチャンスが来た。自分は運がいい』と考えるようにしています。自分を傷つけたその言葉は見当違いかも知れないし、図星かもしれません。傷ついた分自分の血肉にしよう。

『周囲の人からもらった言葉の分だけ自分は必ず成長出来るものです。』

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