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しんどかったADHD

自分がADHDと診断されたのは、去年の事。

もっとも、2018年に社会人として働き始めたころから、
自分が他人よりもミスが多いことは認識していたが、
正直、最初は特に気にしていなかった。

しかし、学生時代には気づかなかった自分の無能さによって、
徐々に職場での信頼を失っていくことになる。

メールを書くと、誤字脱字に始まり、
宛先アドレスのミス・宛名ミス・添付ファイルの取り違えのコラボ。

間違いを指摘されて修正すると、
また新しいミスを作って、余計に時間をかけさせる。

課長のスケジュール管理では、
時間を誤って伝えてダブルブッキング。

準備するように言われた資料は会社に忘れ、
関係者とのミーティングではいつも名刺を忘れていた。

「こんなこと小学生でもできるだろ」
と自分では思ってしまうようなショーもないミスばっかりだ。

改善しなければと思った僕は、
チェックリストや気をつけることをまとめたが、
自分の認識自体が間違っているので、
ミスをなくすことはできなかった。

正直、それくらいのミスなら誰にでもあるだろうと思うかもしれないし、
注意すれば治るだろうと思っている人もいるかもしれない。

僕も実際そう思っていた。
「気にするな。誰にでもできることなんだから。」と。
でも、「誰にでもできるだろう」という思い込みで、
僕はマジで苦しむことになった。

「明日までに、関係者のリストをまとめといて。」
そう言われて作成したリストの内容に抜け漏れがある。

「間違ってるから、修正して。」
と言われて、何時間もかけて確認しても、抜けモレが直らない。

こんなことが、なんでできないんだ。。。
結局、入ってきたばかりの後輩に頭を下げ、確認をお願いすることになる。

何も言ってはくれないが、心に刺さる周囲からの「こいつ仕事できないな」という視線。

現状を詳しく知らない同期が悪気なく教えてくれる
「○○さん、『お前が何考えてるかよく分からない』って言ってたぞ。」という言葉。

電話からきこえる「大変だろうけど頑張れよ」という親からの期待。

そんな日々を過ごしてるウチに僕のメンタルは崩壊した。

ある日突然、耳が聞こえなくなったのだ。

突発性難聴という病気だった。
医者からは原因不明だと言われたが、間違いなくストレスだろう。

それから。

僕は課の中で、新しくできたポストに移され、
あまり周囲とコミュニケーションをとらなくてよい仕事に移った。







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