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地方創生ってなんだろう?を地元目線で考える。オンラインイベントでUターン者の対談をしたレポート

2020/6/26に、会社でオンラインイベントを行いました!会社での持ち回り企画で、第1回目は私にまかせていただき、Uターン者3名のトークセッションを行いました。タイトルの通り、国としても力が入れられている「地方創生」施策に対してのモヤモヤと、自分の故郷高知、ローカルを改めて考える機会になったと思いますので、内容をまとめておきます。(なお改善点はたくさんありますので次にご期待ください。。)

なぜやろうと思ったのか

元々は別のイベントをみて、「地方創生」という言葉やそういう名前がついて行われている施策について考えてみたのがきっかけです。考えるうちにモヤモヤしてきて、Facebookに投稿したところ同じようにモヤモヤしている人がいるのに気づき、一回みんなで考えてみよう、となりました。

地元目線での考えを深ぼってみたかったので、Uターンメンバーで話してみる+参加者の方とディスカッションという内容にしてみました。

ゲストは高知でいろいろと仕掛けている2名です。プロフィールはイベントページをご覧くださいね。

Uターンする前と後での心境変化

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高知を出た理由としてはみんな同じ。「高知、ダサい」「面白くない」「視野が狭い」大学進学と共に県外に出ます。

でも、出た先で高知の魅力に気づきます。

三谷くん:大学生の時に、就職活動とかこうあるべきとかあったけどしっくりこなかった。自分の気持ちに素直になって、就職活動とか全部やめた。
都会の大学生と話す機会があり、「やりたいことがあった時に都会はもうフィールドができているから乗っかったらできる。でも地方はフィールドがないから自分で作らないといけない。熱量では地方に勝てない。」と言われハッとした。そこから高知に目を向けると本当にそうだった。
横田さん:仕事でたくさんの地方都市を回った。でも高知が一番元気だった。外から高知をみると、ご当地アイスが100種類以上あるなど高知には魅力があることが分かった。実際戻ると、活動的な人はどんどん繋がり、人脈が増えて行った。

いろいろと整っていない田舎だからこそ、自分で作っていける。熱量を持っている人がいるし高知ならではの魅力もある、そう思って帰ったけど実際そうだった、というのが印象的でした。

ローカルでの生き方やキャリア

田舎ですし、一見選択肢が狭く見えるのですが、それは捉え方次第。周りにいる人、都会から入ってくる知見をうまく活用して成長し、自分でフィールドを作っていく。実体験からの話が聞けました。

三谷くん:自分の気持ちに素直になり、やりたいことを周りの人に伝える。そうすると熱量を持っている人は見つけられやすいし、繋がりやすい。

横田さん:確かに、自分もUターンした時に人脈がなかったけど、動いていると人と繋がって、今いろいろチャレンジができている。

私:田舎なので仕事の選択肢は少ない。だからこそ、会社でできないから、環境がないから仕方ない、と思わないでサードプレイス(仕事以外の繋がりやコミュニティ)の活用がキーになってくると思う。

行政主催のセミナーやコミュニティなど、都会の最先端のものが逆に安価で手に入れやすくなっているのでうまく利用していきたい。外の人と繋がって、「外のモノサシ」を持つのも大事。

「地方創生」ってなんだろう?

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モヤモヤを語る会です。私がモヤモヤしている点としては…

「地方創生」として国をあげて力を入れているが、具体的な施策は「企業誘致」「移住促進」など。いろいろあると思うけど、外の人向けの施策になっているのではないか?でも主人公は「地元の人」のはず。いろんな施策や考え方には、もっと地元目線が必要なのではないか?

参加者の方からも「確かに!そう思う!」とのチャットが多数。

横田さん:東京で地方の良いものを売る仕事をしたけど、「地元の人たちは喜んでいるんだろうか?面白がっているんだろうか?」とモヤモヤした。都会の人たちがビジネスとして、主導していたけど…。

三谷さん:地元の人が面白がるという視点は大事だと思う。

私:本当に。一方でビジネス視点も重要。地元の人は足元の宝に気づかないことがあるので、そこに気付いたり、販路を拡大するのは都会の人が持っていたりする。だからそこはうまく連携していくのがいいと思う。でも彼らはうまくいかなかったら撤退して次へ、ってできるけど、地元の人たちには次の地域なんかない。うまくいくかどうかは死活問題だから…そこの熱量はもちろん差が出てくると思う。

参加された方の中には、「補助金や制度が無くなったら終わり」という事例を見てきた方もいらっしゃいました。持続可能性という面でも、地元の人が中心になってやるのが必要で、そのためには面白いと思えるの事が重要です。

「地方創生」は地元のため。地元目線が必要だし、外の視点とうまく連携していく必要があります。外と中の視点をつなぐことができる人が必要だし、両方の視点を持っているUターン人材はそこで価値を発揮できるのでないでしょうか。

これからやっていきたいこと

最後に、これからやっていきたいことをシェアしました。

私:これから高知のいろんな人に会いにいきたい。もっと地元目線・現場目線を知りたいし、地域を面白くする活動をしてそれを発信していきたい。仕事では県外のIT人材のUIターン支援をしているので、イベントやコミュニティで高知が面白いってことを伝え、人と繋がれるよう機会を作りたい。
横田さん:やっぱり高知の中の人が面白がるのが重要。高知にはご当地アイスがたくさんあって、それを食べて面白い人が集まるというように、アイスを軸に人を繋いでいきたい。「アイスの文化祭」でイベントをやってくからぜひ参加してほしい。
あとは、企業や組織の中でデザインができるような手助けをしたい。制作の外注ではなく、自分たちで作って伝えたいことが正しく伝わるようになってほしいので、これからオンラインでのワークショップもやっていきたい。
三谷さん:令和の坂本龍馬になりたい。誰かがやりたいことがあるときに、自分では直接力になれなくても、それを実現できるように人を繋いであげることができるようになりたい。そういった機会や人脈を作りたい。

みんな共通しているのは、自分たちがしてもらったように人を繋いで、その人を応援するということ。参加された皆さんも人脈を活用してほしいですし、見つけてもらえるように動いてみてほしいです。

この会で答えは出さない

セッションの終わりには、breakout roomに別れて感想やシェアを行いました。「地方創生ってなんだろう」に対して全体で答えは出さず、今の施策や自分の身の回りの地域との関わり方などについて考えたり気づきを得られればいいなと思います。

最後に、自治体の方がきてくださっていたのですが、「外からの評価とか、外への見せ方とかそういうのはいいと思ってる。街の人たちが自分たちの面白いと思うことをやるのが大事で、そうしていると同じようなことにアンテナを張っている人が気付いて来てくれる。それでいいと思う。」というお話がありました。

人によって手段はそれぞれですが、地元の私たちが面白いと思うことをどんどんやって、楽しむことが大事なんだと私は思いました。皆さんはどうでしょうか?次はもっと深ぼって、いろんな視点の方に聞いてみたいです。

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今回の運営メンバー+登壇者

それでは、ここまで読んでいただいてありがとうございました。イベント登壇・ご参加いただいた方々もありがとうございました!

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