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朝陽

数時間の祈りの時を過ごし、東に面した至聖所が開いた瞬間、遙か彼方から一筋の光が十字架を貫き、聖堂内を照らした。これまで闇に包まれ修道士たちの聖歌が鳴り響いていた聖堂内が、その瞬間、光に満たされた。

深夜から続いた祈りの時間は、この朝陽と共に終わる。その光は、祈りを続けた修道士、巡礼者を照らしているようだった。

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