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子供の宿題のゴーストライターやってたら気づいた話

うちの子、作文苦手なんです。
で、読書感想文とか母の私がゴーストライターとなるわけですが…。
この度、卒業文集に載せる原稿の手伝いを頼まれました。

ヒアリング

既に思春期に差し掛かってる息子はいつもぶっきらぼう。
久々に「お願いがあるんだけど」と笑顔で話しかけてくれたので
その笑顔が嬉しくて、二つ返事でゴーストライターを引き受けましたが、ヒアリングがまあ難航してます。

◆6年間で、一番楽しかったことは?→別に?
◆6年間で、一番うれしかったことは?→別に?
◆運動会、発表会どっちが楽しかった?→う~ん…
◆修学旅行は?何が楽しかった?「秋芳洞かな?すげーって思った」

お、来た来た!
◆「秋芳洞で、おおすげー!と思った時、隣には誰がいた?」→「俺一人だった」
(私)えー…1人!?
「秋芳洞で素敵な景色を○○君と見た。コロナ禍で修学旅行行けないと思ったけど、クラスメートと色んな経験ができたことに感謝」みたいな筋書きを思い浮かべてた私は撃沈。
いや、一人もいい。むしろ秋芳洞の非日常感は無言で一人のほうが趣がある。でも、卒業文集だし趣旨として、「景色がきれい」という受け身の体験の場合はクラスメートとのかかわりを入れて、濃くするべき。
これが毎日コツコツ自主練に取り組んで大会で優勝した。という話なら、
積極的な取り組みなので、クラスメートとの出会いは省いても、卒業文集向けの文章になると思うけど・・・。

なので、息子には、
「心動かされた出来事を書くんだから、「喜怒哀楽」喜(嬉しいこと)怒(悔しかったこと)哀(悲しかったこと)楽(楽しかったこと)なにかあるじゃろ!?
そのエピソードを語ってくれないと!そのエピソードを国語力できれいに文章にまとめてくんだから!心動かされたことを思い出して!!」と、息子に言って、今日はいったん保留してます。

書き手が心動かされたことを書いて、読み手の心を動かす

息子が小学校生活で心を動かされた出来事を一生懸命探っているうちに、ふと思い至りました。
「書き手が心動かされたことを書いて、読み手の心を動かす」これが作文の本質で、その他はテクニック(SEO対策や、言葉のチョイス、起承転結)ってことか。
それなら、これからのAI社会がどれだけ進化しても、ブロガーやライターはAIに取って代わられない職業なんだなぁ・・と。

心がないプログラムは、心を動かされる経験はできないと思うので。

ただ、FacebookとかTwitterとかでハートの数がたくさん集まった記事を収集して、どの傾向の記事がトレンドか?というあたりを収集するのはAIの得意とするところでしょうが。

余談、という名の補足

一応、身バレしたときに「おい、広田!作文、おかんに書かせとるんかい!」と誤解されたらまずいので、補足させてください

うちの子、読書感想文とか、そいういうの、私にヒアリングさせて、ゴーストライターさせるんですが、私の作った作文をみて、「あ、やっぱり、いらんわ。自分で書ける」と自分で、ガリガリガリ!!と書き始めるんですね。そして私の文章はお蔵入り。
自己分析(読書の感想)と、見本の文章があれば書けるんタイプなんかな?と思っています。

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