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9日目〜北海道ツーリング2022

開陽台に朝日が差し込む。
今日も天気はよさそうだ。

開陽台から見る朝日

9日目のルート

今日は開陽台から南下し、浜中町を経由して根室へと向かう。夜は宴会の予定だ。

9日目のルート

今日は200kmくらいしか走らない予定なので、少しゆっくり目に撤収を行う。

なぎさのドライブウェイ

日本国内には走行可能な砂浜が2箇所あるらしい。1つは石川県の千里浜なぎさドライブウェイ。そしてもう1つが浜中町にある。

千里浜なぎさドライブウェイは完全に観光地になっていて整備されているが、浜中町は全くの手付かずの砂浜を走ることができる。

入り口がわかりにくい…

国道44号線から道道123号線への分岐にはルパン三世の案内板がたっている。

浜中町ならでは

道道123号線を海側に走っていくと、榊町漁港が見えてくる。地図で見る限りはこのあたりに砂浜への入り口があるはずだ。しかし…どこにも看板も標識もない。これは本当にわかりにくい。去年は道道側から入り口を探したのだが、全くわからず諦めてしまった。

今日は時間も早いので諦めずに探していると、それらしい脇道を見つけた。どうやらこれらしい。
あまり細かく場所を書くのは面白くないので、走りたい方はぜひ探検してもらいたい。

砂浜に到達!

走りやすい砂浜!

なぎさのドライブウェイと呼ばれるだけあって、砂浜は固く締まっている。砂利ダートよりもよほど走りやすい路面だが、手付かずの砂浜なので波が打ち上げた海藻や貝殻などが散乱している。ロードバイクだと漂流物を避けるのが大変かもしれない。

走りやすい路面

砂浜はかなり長く続いている。途中で海鳥が波打ち際に集まっている場所が何箇所もあった。
蟹か貝でも採っているのかもしれない。

長く続く砂浜
波打ち際には海鳥の群れ

途中何度も出くわしたのは小川。
段差と砂の川底にビビりながら渡らないといけない。少しドキドキする。できるだけ段差の少ない、水深の浅いところを狙って渡る。荷物を積んでなければもっと攻めた渡り方ができたかもしれないが、流石に今は無理だ。

霧のない霧多布

まさに名前のとおりな地名ではあるが、霧多布岬を訪れて霧が出ていなかったことは一度もない。毎回霧まみれだ。
しかしよく考えてみると、いつもは夕方に野営のために訪れていたので、これは仕方ないのかもしれない。そして今日は朝だ。遠目に見ても霧はなさそうだ。

本当に霧がない…

砂浜から脱出し(出口が普通にわかりにくくて焦った)、霧多布大橋を渡って岬の方へと移動する。このあたりは何度も町営キャンプ場を利用させてもらっているので迷うことはない。

いつもはキャンプ場の駐輪場にバイクを止めるが、今日はキャンプをしに来たのではないので、岬側の駐車場にバイクを止める。

霧多布岬の駐車場

こんなに霧がなくて見晴らしが良いのは初めて。
夕方に霧がなければどれだけ素晴らしい夕日が見られるだろうか。

霧がない…

灯台の先まで歩いてみよう

駐車場から先は遊歩道になっている。

灯台に続く遊歩道

基本的に歩きやすい道ではあるが、この日は天気が良かったせいか、蟻の結婚式があったようだ。あちこちに羽蟻の塊があって、うっかりぶつかると蟻を払うのが面倒くさかった。

岬の先端
海に消えていく岬

霧多布岬周辺ではラッコが生息しているらしい。
双眼鏡や望遠鏡を使って遊歩道から観察している親子連れが居た。確かに肉眼だとラッコらしきモノがいるなとわかるのだが、スマホカメラでは無理だった。スマホ用望遠レンズでも持ってくればよかったかもしれない。

町役場もルパン推し!

駐車場まで戻ってくると、町役場の車がやってきた。
浜中町といえばモンキー・パンチ先生の故郷。ルパン三世推しで有名だ。町役場の車両にもしっかりとペイントされている。

町役場の車

早々と根室へ

霧のない霧多布岬を堪能したあとは、北太平洋シーサイドラインを駆け抜けて一路根室を目指す。
スタート地点はよく晴れていたのだが、根室に近づくにつれて段々と霧が出始めた。お約束の展開だ。

まっすぐ根室市内に入るのもつまらないので、花咲港をチラ見しに行く。
花咲港の「大八」も捨てがたいのだが、あそこで食事をすると他のものが入らなくなるので今回はパス。

根室車石

根室には「車石」という名所がある。
放射状節理玄武岩の奇岩につけられた名前だ。
まだ時間も早いしどうせなので寄ってみた。

カクカクした石がゴロゴロ

霧多布岬ほどは歩きはしないが、この日は霧が出ていて何も見えなかった。

霧で何も見えない

長居してもいいことはなさそうだったので、早々と引き上げて根室市内に向かった。

久しぶりのエスカロップ

初めて「エスカロップ」という名前を聞いたのは、最初の北海道ツーリングの船の中だった気がする。
舞鶴ー小樽航路が31時間も掛かっていた頃の話で、同じ二等寝台の船室にいたライダー同士の会話で教えてもらった。
その年に根室へ行き、昼食に市内で初めてエスカロップを食べたことを今でもよく覚えている。

今回、根室泊を予定に入れた時点で、この日の昼はエスカロップにしようと決めていた。

エスカロップ

市内の喫茶店にはいり(レストランでないところがポイント)、エスカロップを注文する。
最近は新日本海フェリーの船内レストランでも供されているが、やはり根室まで来て食べないと風情がない。

薄切りのトンカツとバターライスにソースはデミグラスソース。加古川のカツめしと似ている気もしなくはないが、あちらはソースが中濃ソースで飯は普通の白飯だ。

ゆっくりとエスカロップを懐かしみながら味わい、食後のコーヒーを堪能して店をあとにした。

納沙布岬でも見るかぁ

天気予報では明日はどうも微妙な空模様であるらしい。本来であれば明日納沙布岬に行く予定なのだが、天気が崩れると危険かもしれない。何度も見ている場所だが、比較的天気が良いときが少ないように思ったので、宿のチェックイン前に行ってみることにした。

根室市内から納沙布岬までは片道30分ほど。さほど遠くはないが南側は随所に霧が出ていて視界を奪われる。

納沙布岬

かつては隣接するオーロラタワーの展望台から北方領土を眺めることができたが、現在は閉鎖中だ。あまり見るものがないので長居無用とばかりに市内へと引き返した。

宿へチェックインしてサウナへ

時刻は16時。
宿にチェックインを済ませ、必要な荷物を部屋に運び込む。
至って普通のビジネスホテルだが、サウナや大浴場はついていない。事前に調べておいたので慌てることもなく、市内のサウナがある銭湯に向かった。

地元の銭湯・寶湯

根室市内にある銭湯でサウナがあるのは2軒。1軒は今日は休業日なので利用不可。また次回トライする楽しみが残ったということにしておこう。
そういうわけで、営業しているもう1軒の「寶湯」にやってきた。

寶湯

いかにも地元の銭湯という感じ。設備はレトロだが、掃除は行き届いている。

銭湯なので温泉ではないけれど、湯の温度は丁度よい。サウナも施設の広さを考えると十分。温度も高すぎず低すぎず。
水風呂はキリッと冷たく、これまで入ってきた施設同様によく冷える。
露天や外気浴はなし。多分冬場は風がキツイから外には出るまい。土地柄だろう。

ひとしきりサウナと風呂を堪能して整ったあと、最寄りのGSでセローに給油して宿へと戻った。

やばいこの海鮮…!

日が落ちて、宴会の時間が近づいてきた。
待ち合わせの時間に合わせて宿を出る。
悪酔い対策でヘパリーゼかウコンの力でも胃に入れようかと思ったのだが、買いそびれてしまった。

さて…ここからは飯テロ画像ラッシュ。
とにかく美味かった、とだけコメントしておこう。

刺盛り
花咲蟹
ホッケ
なんだっけ…記憶が怪しい
居酒屋ひょうたん

このあとは宿に戻って朝までバタンキューだった。

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