裕己

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  • 世迷言

    誰にも言えない言葉を遺します。

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初めまして

自分への刺激欲しさにnoteを始めてみました。 自己紹介をします☺︎ ひろきと言います。 石川県出身 現在富山大学3回生。 サッカーが好きで、2020年度はツエーゲン金沢でアナリストインターンをさせていただく事になりました。 そこで学んだ事等をまとめていきたいです。 他に、大学祭のキャスティング担当をしています。 読書が好きだったり、服が好きだったり、色々綴っていけたらなと思ってます笑 話すことが好きなので気軽に接してもらえたらなと思います☺︎

    • 「棕櫚を燃やす」 野々井透

      「これからの1年を余さず過ごそう」 「まるごと感じながら、みんなでそこに身を置く」 父が余命1年と宣告され、娘2人を併せた3人が残された時間を大切に過ごそうと決め、その1年が本書では描かれる。 「今って瞬間は、言った瞬間に終わっちゃうけれど、その今を捕まえて、貼り付けて止めておきたい」「貼り付けて永遠にしたいようなことを、きれいだなとか、美しいって呼びたくなるのかな」 回顧出来る様に、“今”は鮮明で言語化できている方が良い。 昨年に2人目の祖父を亡くし、その後に祖母が

      • 「変な家2」~11の間取り図~ 雨穴

        本書は、信仰心を描いている。 家族のカタチが家(間取り)に表される。 11の話が紡ぎ、大きなストーリーを作り出している。 弱みを握り、それに漬け込む。 そうして芽生える信仰心は、教育にも通じる所があると考える。 洗脳(宗教)と教育の違いについて。 教育:内から引き出すもの 洗脳:外から注ぎ入れるもの 定義としては反対であるが、実態に大差ないと思う。先生が⚪︎を言えば正解であり、先生の思い通りに振る舞う事が求められる。 社会人も同じだろう。上司に媚を売り、取り繕える人が重

        • 「ルポ 歌舞伎町」 國友公司

          困苦欠乏で数奇な人生を歩んでいるのは本当か、確かめる為に歌舞伎町に赴いてみた。 摘発後の大久保公園には、少しの娼婦と覆い被さる様な勤め人が。歌舞伎町も外国人が多く、見世物目当ての人(小生の様な)が多いと見えた。 以前に人寄せをしていた時、歌舞伎町では無いが、多くの人を見ていた。1番印象に残るのは、皆話が出来る事だ。馬鹿でどうしようも無い人間は、一部の客を除き居なかった。 渋谷駅前で、フリーハグと書かれた手作り看板を持った少女が2人。 立場の弱い子を辱めている大人が正義

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          9本

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          「10歳で私は穢された」 橋本なずな

          子は、感情を表現できなくて泣く。 主人公は、うさぎに置き換えて感情を表した。 父のDVと離婚。母の新しい恋人に性的虐待を受ける。洋画に憧れてアメリカ留学するも、失望し体を売る毎日。帰国し彼氏が出来るものの、些細な諍いから心を病み、2度の自殺未遂と母を殺そうとする。 現在23歳の彼女は、何度も人生に絶望した。 失望して、何度も正義感を歪められる。 性依存症になる事象のみを切り抜き、マイナスな表現をしたがる人は居るだろう。テレビで流れる事件も名前と顔と内容ばかりが先行するが

          「10歳で私は穢された」 橋本なずな

          「手紙屋」 喜多川泰

          就活活動に苦戦する僕が、偶々入った喫茶店の玉座で手紙屋と出会う。10通まで手紙を返してくれる“手紙屋”と文通をし、自分の仕事観や人生観を見つめ直していく物語。 私は、就職活動期に多くの人に会った。高校の先生、海外でプレイするサッカー選手、サッカークラブを立上げた方、書道家など数え切れない程だ。全ての人に意見を乞い、今の自分の価値観が養われていると思う。 彼等との出会いは偶然だったと思う。無論自発的な交流であるが、運が良かったと今は思える。 “僕”が如何にして成功し、失敗

          「手紙屋」 喜多川泰

          「月と散文」 又吉直樹

          帰省した。思い出を形として再想する。 再層された記憶には色があり音がある。 ビルの3階を不意に見てみる。 柱の影にある塵の堆積を見てみる。 離れた所に住む人を思い出して、土産を選ぶ。 花はどうだろうか。 汚れた壁に触る子と嫌悪な顔をする父 父にはまだ遠いのに、父に同情してしまう。 日々感慨に耽ている筈なのに、何も残さず、時間は流れていく。勿体無いのかだからこそ良いのか。 そうしてSNSで自分の思いを書く。共感や反響が身近にある為に自我は共有され、批判を嫌う為に更に一

          「月と散文」 又吉直樹

          「辺境の路地へ」 上原善広

          新しい人と会う機会が多い。 殆どの人が50代(私の倍、生きてる)で、多岐に渡り、知見を教授頂く。 彼等全ての人が輝いて見え、安穏な日々を送るものと信じている。しかし、そういう訳はなく、見難い事を経て(現在も)、過ごしている事に気付かされる。 先日も、商社のマネージャーと話し込んだ。 5人の子と専業主婦に囲まれている。 しかし、奥さんと長く口を効かず、予期せぬ出産もあり、最後の子は已む無い言い様だった。転職も考えている。この会社は入社3年目で、人間関係は思うものではない。業

          「辺境の路地へ」 上原善広

          「ポンコツ一家」 にしおかすみこ

          本書は、にしおかすみこさんが、 母、八十歳、認知症。 姉、四十七歳、ダウン症。 父、八十一歳、酔っ払い。 が居る実家に戻り、そこからの生活を綴ったものである。 文章はユーモアに溢れるが、情態は中々に受入難い。世話に追われ、家族には槍玉に挙げられる。 1冊をあっという間に読み終えた後には、長編小説を読んだ後の様な、どっと重い、煩わしさが込上げる。 彼女は、已む無く実家に戻り、想像絶する状態を前に、逃げたいと思わなかったのだろうか。 認知症が進んだ母に、自分だけが忘れられ

          「ポンコツ一家」 にしおかすみこ

          「他人をバカにしたがる男たち」 河合薫

          自身の保身だけを考え、行動する人達(ジジイ)は何故に生まれるのか。慕われる人と2極化する根源とそうならない為には、が描かれる。 他人を馬鹿にしたがる“老害”か否かは、SOC(首尾一貫)人生の辻褄合わせが出来るか。つまり、自己受容が出来てポジティブな人は老害では無いとある。 また「自分の可能性を信じられるかどうか」が重要な因子とある。 もう50代だし。就職したから。 自身の保身に走る人は、性別年齢に限らず、ジジイと見做される。 人が勝ち負け(出世)を気にする心理について

          「他人をバカにしたがる男たち」 河合薫

          「今日、借金を背負った」 増田明利

          借金という言葉に、毛嫌いする自分がいる。 しかし読了後、縁の無い世界であると、言い切れない自分がいる。 本書には、借金で人生が狂った11人の経緯が描かれる。 些細なところに魔の入口はあると知る。 生活の足しに10万円借りる。直ぐに手に入るカードで更に借りる。何に使おうか考えてしまう。 就活中の女性に、エステや美容アクセサリの契約を狙う。止む無く就職したサービス業で、日常的に罵詈雑言を浴び、散財することによりストレスを解消する。 各々の精神状況や環境を考えれば、仕方な

          「今日、借金を背負った」 増田明利

          「憐憫」 島本理生

          子役で活躍した後、家族が稼いだお金を使い込んでいたと分かる。母親は、付添も仕事みたいなものよ、と一蹴した。しかし、無理に現場に来る母親を社長は嫌がっていた。 私は心の調子を崩した。 空白の期間があり、ディレクターと結婚した。 旦那は協力的で優しい一方、私は、刺激欲しさに行った出会い系バーで柏木さんと出会う。 私は彼に心を奪われていた。 彼と会う機会を重ね、多くの時間を過ごした。 私は彼を求め、彼は受け入れてくれた。 彼と私は仲良いのかもしれない。仕事にも良い影響がある。

          「憐憫」 島本理生

          「ずっと、おしまいの地」 こだま

          “招き猫”に例えられる著者が、日常をユーモア溢れる表現で纏めている。 怪しい商材に嵌る両親の事。自身の遍歴。日常の些細な1コマ。 彼女の著作は初めてだが、正直な(曝け出す)人と思った。心地良く読み終えた。 やらかした話。創意工夫により可笑しいのは勿論、上品さも持合せ、気持ち良かった。 人生は一方通行だなと思う。過去から未来に流れる中で逆流はない。「あの時こうしておけば」「やり直したい」は駄弁で、前に向かってゆっくり歩いていけば良いと思えた。 「まじめにやってるのに失

          「ずっと、おしまいの地」 こだま

          「ビニール傘」 岸政彦

          喪失感と虚無感。孤独。 本書を纏める事は不可能と思う。 ビニール傘を居場所と訳した。 重苦しい空気が流れている。大阪にいる男女。生きる為に働く。出会いと別れと同じ次元に、生きる死ぬがある。様々な人、断片的な視点は、彷徨い続ける人を浮き彫りにする。 社会学者の著者だからだろうか。あまり創作は感じられず、ただ苦しい感情だけ、呼び起こされた。 飽和する自分。 あるモノばかりに夢中になり、ないモノを忘れる。無いモノこそが、自分に足りないもの、必要なものを教えてくれる。 彼女

          「ビニール傘」 岸政彦

          「これはちゃうか」 加納愛子

          住みたい町上位のファシマーラに住む女性。 ワインの違いが分かる高収入な旦那と別れた。息子達に会う時に、少なくない小遣いと1番肌触りの良い服を着て会いに行く。しかし小さい頃から謙虚で思いやりのある子は、躊躇なく憐みの目を向ける。小遣いも丁重に断られる。 新しい駅が生えてくる。 駅だらけの町。家が無くなる。 15歳の少女が1万円を差し出す。 最終日が好きな主人公。 時間を掛けて描き上げただろうと想像つく。 全ての話に世界観があり、理解に時間を要する。日常を切り取った短編

          「これはちゃうか」 加納愛子

          「ゲーム反対派の僕が、2年で4000時間もゲームをするようになった理由」 小藪千豊

          ゲームに意味を見出せないと思い、子をゲームから遠のいていた著者。そんな著者が、ゲームに虜になり、その意味を見出せる迄。 ゲームを通して、親子の関係性が一変し、教育的側面にも一役買う。子の主体性も育まれ、この上無いコミュニケーションツールになる。 本書には小藪さんの“子育て論”も描かれている。『子供を可愛いと思わない様にしている。大人を育てている感覚でいる為』という一節が印象的だ。 1つ気になったのは、小藪さんが各所各所に「俺は、、だけど」と自虐する所。YouTubeもそ

          「ゲーム反対派の僕が、2年で4000時間もゲームをするようになった理由」 小藪千豊