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人間の森インド。僕がインドで見たもの

旅の始まり

 僕は東京の大学に通う4年生、バックパッカー旅に憧れていた僕と友人は2週間インドに行くことが決まる。これはその旅の記録である。事前にインターネットで調べた情報と言ってみて感じたことでかなり差異があったりしたのでこの記事が次インドに行く人の参考になればいいと思う。

 まず、インドと聞いてあまりいいイメージのなかった僕はYouTubeで色々な動画を見て予習することにした。ネットの情報によると空港出た瞬間詐欺師に囲まれるだとか、トゥクトゥクでぼったくり旅行会社に連れてかれてお金を払うまで拘束されるなど怖い話ばかり出てくる。調べてもあまりいい情報は出てこないのでそういった情報を調べることは辞め地球の歩き方のみを頼ることにした。
 恐怖と好奇心半々の状態で成田発ベトナム経由のインド行きの飛行機に乗ることとなる。インドは宗教上の都合でお酒が飲めないため、空港で最後のビールを堪能する。2週間禁酒生活の始まりだ。

ベトナム到着 

 ベトナムへ行くのは約半年ぶりである。今回はSkyScannerで安いチケットがあったのでベトナム航空を利用した。東京-インドの往復で約9万円だった。
 ベトナム航空のホームページを見ていたところトランジットの特典として市内の観光ツアー、ホテル、食事が無料で付いてくるとのこと。ネット上に全く情報がなく半信半疑でこの無料オプションに申し込んでみることにした。
 機内食はかなり美味しく、シャンパンなどのお酒も飲めてかなり快適に過ごせた。機内でサッポロビールが飲めたのも地味に嬉しい。
 東京から6時間ほどでベトナムに到着、ホテルから空港は送迎まで付いていた。ベトナム航空最高だ。
 街を散策していたところ、路上で店の客引きをしていたベトナム人に声をかけられ店前で一緒にお酒を飲むことになる。ベトナム語しか通じなかったけど雰囲気とお酒の力で仲良くなる。店のオーナーからお酒やご飯をご馳走になる。日本にはないこの感じが少し懐かしい、やっぱりベトナムは楽しい国だ。この優しさは日本に帰ってから他の人に繋げていこう。


いよいよインドへ ムンバイ編

 ベトナムから6時間、いよいよインドのムンバイの空港に到着。インドは16カ国目の国だ。入国審査は厳しいと聞いていたがあっさり終わり、そのままUberでホテルまで向かう。空港の周りは詐欺師でいっぱいとの噂があったがUber専用の乗り場へ行ったからか特に怖さは感じなかった。
 ムンバイは東洋人が珍しいのか通りかかる子供全てに声かけられ手を振られる。有名人になった気分で少し嬉しい。ムンバイは優しい人が多いようだ。
 Googleマップで評価の高かったFamous Restaurantという店で夜ご飯を食べる。なかなか凄いネーミングセンスだ。ビリヤニとフライドチキンを食べたが値段は意外と高く一人1000円ほど。
 夜ホテル前のベンチで休憩していると、インドの地元の集団に声をかけられ仲良くなる。
 翌日はSIMカードを求めて散策。携帯会社ではインドの身分証がないとSIMを買うことができないため、なんとか見つけ出したBABU Storesというタバコ屋でSIMを購入。この店はパスポートのみで大丈夫なようだ。1日1.5GBで1ヶ月1300円。探せばもっと安い店があるとネットで見たが、見つけることができなかった。
 

BabuStores

巨大洗濯場ドビーガードへ

  次にドビーガードという場所へ向かう。ドビーガードは「街中の洗濯物が全て集まる」と言われておりホテルや病院の衣類を洗濯して生計を立てているドビーという人たちが集まっている。
 周りは高い壁で覆われており、入り口は一つしかない。中を見るにはかなり高い入場料がいるとのこと。それしか入る方法がないため仕方なく支払い潜入。この払った額はちゃんとドビーガードで働いている人に還元されるだろうか疑問が湧く。ドビーガードで暮らす人の日給は600円と言われている。以下の写真ような原始的な洗濯機?と大型の業務用洗濯機が混ざりかなりごちゃごちゃした作りだ。青色の水や薬品などもそのまま地面に流しているようだ。いくら先進国が環境対策に力を入れても根本的な解決にはならないような気がしてきた。ドビーガードで働く人々は生まれながらここで働くことが決まっているとのことで、カースト制度がなくなった今でもこのような悪しき慣習は続いているようだ。

洗濯工場の一部

Mumbai Guysと再会

 ホテルに戻りゆっくりしていると、昨日あったインド人の集団に再会する。友人の店を紹介され色々奢ってもらう。彼らによると今からバイクでツーリングするから一緒にいこうぜとのことだ。このまま誘拐されないだろうか?と言う不安が過ぎる。(事前に外務省のサイトで、怪しい店に連れていかれ脅迫まがいに支払いを強要されたり,数日間軟禁状態におかれたりした事例もあると注意喚起を見ていた。)しかし、人生は一度きりだし、最悪の場合全財産渡せば命は助かるだろうと思い彼らについていくことにする。


彼らのバイク

 最初バイクは4台ほどだったが友達がどんどん集まり、最終的には10人ほどのグループになりツーリングをする。見知らぬ国で一般道で100キロ以上出して走行する、結構怖かった。しかも彼らは平気で携帯をいじりながら運転している。
 彼らと一緒に会ったのが夜22時、色々観光名所を回ってもらったりしているうちにあっという間によるの2時になってしまう。次の日の朝が飛行機移動で5時起きととても早いため別れることにする。ちゃんと無事ホテルまで送ってもらえた。最初から最後までずっと疑ってしまいごめんなさい。インド人はとても優しいなと実感した1日であった。

みんなで集合写真

飛行機移動 ジョードプルへ

 朝5時に起きて空港へ向かう、なるべく陸路で移動したかったがどうしても時間が間に合わないので今回は飛行機を使う。800キロの移動だ。ジョードプルは旧市街の家屋の壁が青く、通称ブルーシティーと呼ばれている。ジョードプルは平均の気温が40度で5月には50度を超える暑い街だ。
 ジョードプルに着き街中が若干ピンク色なことに気づく。そうインドは先週までホーリー祭と言う祭りをしていたのだ。これはインドのヒンドゥー教の祭りで、誰彼無く色粉を塗りあったりして祝う。この祭りの名残で、街中がピンクであったり犬がピンク色になっているのだ。外国人は特に狙われ、全身がピンク色になり、2週間ほど色が落ちないそうだ。

ホーリーでピンクになった噴水

ピザの国インド?

インドはカレーのイメージしかなく、スパイスに飽きていた僕たち、インドに来てからあることに気づく。そう、インドの店はかなりの確率でピザを売っているのだ。試しに頼んでみることにした。待つこと40分(インドの飲食店は大体待たされる。)かなりハイクオリティなピザが出てきた。おそらくナンを焼く釜で作っており、どの店もハイクオリティなピザを出しているのだ。もしインド料理が嫌いでも、日本人の口に合うピザは大体どこでも食べれるので安心してほしい。

かなり本格的なピザ500円ほど

自由なホテル OM Heritage

 この日は直前にAgodaで予約したOM Heritageと言うホテルで泊まることにした。一人2,500円ほど。このホテルはオーナーがかなり気さくでとても満足のいくホテルであった。屋上にRoof Topレストランがあり、そこでオーナーと色々喋ったり、僕の曲を流してくれた。かなり大きいレストランなのにお客さんは全然いないし、僕たちはコーヒー(100円)しか頼んでないし、経営がどう成り立っているのか少し不安になる。このホテルの砂漠ツアーに申し込もうとしたらオーナーにお勧めしないと言われるし、なかなか謙虚な人だ。

 オーナーに厨房が見たいと言ったらWhy Not?と言って当たり前のように厨房に入れてくれた。オーナーにしか言ってないのに、中のキッチンの人は普通に手を振ってくれる。ほぼ勝手に入ってるのに彼らには特に何も言われない。インドは基本Noと言わない国と聞いていたがあまりにも自由すぎる。自由の国はアメリカじゃなくてインドなのかもしれない。日本だったら厨房に入るなんて絶対できない、日本での暮らしが少し窮屈に感じてしまった。インドで人生が変わるとよく聞くが、3日目にして意味が少しわかってきた。彼らはお金はあまり持っていないかもしれないけど、日頃の生活で窮屈さは感じてなさそうだ。

ホテルの厨房の様子、フレンドリーすぎる

続きはPart2でお会いしましょう。
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