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パタンランゲージと向き合う年

 2020年。早くも1/4が過ぎようとしています。

先が見えない暗いニュースが世の中を包んでいるのですが、自分を取り巻くミクロな世界に目を向けてみると、2020年の自分に何が起こるのか徐々に輪郭が浮かび上がってきました。

 その中で間違いなくテーマの一つになりそうなのが「パタンランゲージ」。その出会いは去年の夏でした。

この感想をきっかけにアレクザンダー氏を知る数少ない人。中埜先生と出会い、パタンランゲージの世界の扉を開きました。

そして今年はこのきっかけをくれたガオリュウさんと3人で温めてきた企画が形にできればと思っています。

 その第一弾として考えていたのがFealess Changeの読書会。残念ながら、昨今の状況により、延期とさせていただきましたが、ただの読書会ではありません。

いつもの通り、中埜先生のお宅で3人で対話を楽しんでいる中で出た言葉「Fealess Changeはネイチャーオブオーダーの15の特性で説明できる」と徐に取り出した自らの図解をもとにアイディアが生まれました。

Fealess Changeといえば、Agile、Scrumに精通する方々であれば一度は聞いたことがある書籍です。

 私も先日改めて読み直してみました。

パタンランゲージといえば、建築の世界から生まれた概念ですが、ここから自らのチームや組織など自分の身の回りにパタンを見いだしていく(パタンマイニング)はとても難しい行為だと思っています。

 それはパタンランゲージを知れば知るほど、

「これは全体性を見いだせているのか・・・」

「自分たち独自の内容でパタンとは言えないのではないか」

と自信がなくなってきてしまいます。

このようにパタンランゲージは知れば知るほどハードルが高く、理解が難しいものとなってしまっている気がします。

この書籍は私たちの親しみがある世界におけるパタンを表していることにより、そのハードルをぐっと下げてくれます。それゆえに理解することまではなんとかたどり着ける気がします。


 ただ私はこれをさらにハードルの低いものにして改めてソフトウェアの世界でもパタンの民主化が行われないかと考えています。

 そのためにワークショップや読書会という形で多くの方にパタンランゲージを親しみのある存在にできればと思っています。

 そのほかにもまだ詳しくは言えないのですが、いくつかのパタンランゲージ関連の企画にもありがたいことに参加させていただいています。

世間はまだ暗い状況が続きますが、この霧が晴れたら、Fealess Changeの読書会からパタンランゲージのハードルを下げる活動をしていきたいと思います。

主にPjM、PO、セールスエンジニア、AWS ソリューションアーキテクトなどを務める。「映像業界の働き方を変える」をモットーにエンジニア組織を超えたスクラムの導入、実践に奔走。DevLOVEなど各種コミュニティーにおいてチームビルディングやワークショップのファシリテーションを行う