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ロシアのスーパー

こんにちは!むかいです。

今日はロシアのスーパーが2024年1月現在でどのような感じなのか、そもそもどんな場所なのか、ありのままを書いていきたいと思います。

シベリアの地方都市のスーパーの様子がお分かりいただければと思います。

今回紹介するのは「Николаевский(ニコラエフスキー)」というスーパーで、ウラン・ウデのいたる所にあるスーパーの1つです。今回は大学前のお店とショッピングモールの地下にあるお店で撮影をしました。
(ちなみにニコラエフスキーは店内撮影OKのスーパーです。)

大学前のニコラエフスキー

買い物のシステム

買い物の流れは、基本的に日本と差はありません。

ただ、万引きや万引き冤罪防止のためか、鍵付きロッカーが必ず設置されています。このロッカーに別の店で買ったものを買い物前に置いておくのです。

鍵が壊れていて使えないこともチラホラ

ウラン・ウデではそこまで厳しいお店を見たことがありませんが、モスクワではリュックや大きなカバンを持っていると、店員からロッカーに荷物をいれるように注意されたことがありました。

さて、入店後の流れは以下のとおりです。

入店→商品を探す&選ぶ→レジで会計

最近は自分で会計をするセルフレジを置いている店も増えてきましたが、エラーしたり会計に失敗したりなどのトラブルが多く、あまり利用している人はいません。

会計時は現金、カード、QR決済、アプリ決済が利用可能です。昨年11月頃からズベルバンクの新型決済端末がスーパーをはじめいろいろなところで導入されるようになりました。

ズベルバンクの決済端末(別のスーパーで撮影)

またこちらのスーパーでは「ボーナスカード」がある場合が多いです。50ルーブルくらいで購入でき、会計時にボーナスカードを提示すると商品が割引価格で買えたり、溜まったポイントを使って値引きしてもらったりできます。ボーナスカードはアプリ利用も可能です。

ここで面白いのが、もしボーナスカードを忘れてしまった場合、列の後ろの人に借りても問題がない点。店員さんも「この人カード忘れたから、あなた持ってない?」と聞いてきます。日本だとダメですよね😅 最初はびっくりしました。

販売されているもの

販売されているものは、店の大きさにもよりますが、基本的には日本と同じです。また、商品のレイアウトはお店によってかなりバラバラなので、一概にどうとは言えません。

ここからは写真とともに、それぞれのコーナーや特徴を解説していきます。

野菜・果物コーナー

入口の近くにある店舗が比較的多い印象です。よく「ロシアのスーパーには新鮮な野菜がたくさん!制裁は効いていない!」などと言う人がいますが、誇張もかなり入っているので目を閉じ耳を塞いでください。
日本と比べて、傷んだ野菜や腐った野菜が陳列されていることがそれなりにあります…。私はよくジャガイモを買うのですが、よく確認しないと腐って謎の液体が垂れていたり…。冷蔵保存の野菜も、よく見ないと賞味期限が切れていたりします。

果物とパック詰めされていない野菜は、上の写真のように量り売りです。重さを測り商品名か商品番号を入力してバーコードを入手。それを野菜を入れた袋に貼ってレジに持っていきます。(ただ、ここで重さを測らず直接レジに持って行くこともできます。会計が遅くなる理由の1つですが。)

乳製品コーナー

常温で売られているたくさんの牛乳

日本だと乳製品は基本的に冷蔵設備がある所で売られていると思うのですが、こちらでは牛乳とヨーグルトは常温で売られています。最初はビックリしましたが、特に品質がおかしくなっているということはないです。バターなどはもちろん冷蔵設備に入れられています。

ヨーグルトも物によってはこちらに。基準は不明。

お酒コーナー

こちらではお酒コーナーはお店の営業時間とは別に営業時間を設けられている方が一般的で、基本的にお店の営業時間より早く閉まります。

21時前後にお酒コーナーが閉鎖される店舗が多い印象です。

自身は家では年に数日くらいしか飲まないのでほとんど用はないのですが、🇮🇹とか🇫🇷とか、ロシアに対して経済制裁をしている国のお酒もまだまだ売られていますねアルメニアやジョージアのお酒が外国のものだと多い印象です。

ロシアでは18歳未満はお酒が飲めないので、年齢的に怪しそうな人や外国人は、レジでパスポートの提示を要求されることがあります。自身は5年前までは提示を求められることがありましたが、最近はなくなりました。

お肉・お魚コーナー

日本では冷蔵設備付きの棚にパック詰めで陳列されていることが多いお肉。こちらのスーパーではかなり違います。

肉と魚は同じコーナーですが、8:2で肉のほうが多いです。

お肉や魚は写真のように店員がいる専門のコーナーに置かれており、店員にほしい肉や魚の種類と数量を伝え、店員がそれを袋詰にして重さを測り、値段の書かれたバーコードを貼る…という仕組みです。ロシア語ができない人にはちょっと難しいかもしれません。

また後述の冷凍食品のコーナーにも冷凍保存の肉や魚が売られています。こちらは既にバーコードが貼られているので、店員に測ってもらう必要はありません。

お惣菜コーナー

小さな店だとない場合もありますが、中規模以上の店舗ではだいたいついています。ポテトや唐揚げ(みたいなやつ)、サラダなどが購入できます。また、大型店舗ではカフェも併設されており、ピザやコーヒーなどを注文して座って食べることができます。

パンコーナー

様々な種類のパンが置かれています。パンは量り売りではなくバーコードが付いていますね。

お菓子&お茶コーナー

袋詰めのお菓子や箱詰めのティーパックが売られています。お菓子は一部量り売りのものもあります。

米&カップ麺コーナー

米やカップ麺が売られているコーナーです。ロシアでも米は食べられますが、日本のような米が主食という文化ではないため、多くても2キロくらいが販売されている最大容量です。

米の隣にはカップ麺が売られていることが多く、ウラン・ウデでは中国製や韓国製のものが多いです。
塩や砂糖、重曹はここに売られている場合もあれば、別に専用のコーナーがある場合もあります。

米は安いものから高いものまで種類は沢山。安いものでも美味しいです。

冷凍食品コーナー

ナゲットなどの冷凍食品の他、冷凍の肉や魚、アイスなどが売られています。

日用雑貨コーナー

コロナ禍のときは不足気味だったトイレットペーパー

洗濯洗剤やトイレットペーパー、化粧品などが売られているコーナーです。NIVEAなどの外国製品もまだ販売されています。

レジ前・横

レジ前では小さな袋詰めのお菓子や電池が、レジ横ではガムやコンドームが売られている他、客が直接取ることができない場所にタバコが売られています。タバコはよほど若く見えない限りは年齢確認はないです。

コンドームは「そこで売ってるのか…」と驚きましたが、慣れればどうってことないですね。また、タバコには汚れた肺などの画像がパッケージにプリントされていてグロテスクです…

この他にも卵コーナー、調味料のコーナーやペットフードのコーナー、文房具コーナーなどが存在します。基本的に売っているものは日本と変わりません。

制裁の影響は…?

経済制裁の話題でよく言及されるスーパー。まあそもそも経済制裁の話題でスーパーに言及するのが間違っているとは思うんですが…。制裁は庶民生活に打撃を与えるのを主目的にしたものではないので…。

ただ、影響を感じるか感じないかといえば感じます。その理由は商品の値上がりです。特に乳製品や、自分は買わないですが卵の値上がりがここ数ヶ月ひどいです。私がよく買っている2.5%牛乳は、2022年秋の段階で通常90ルーブルくらいだったのが、2023年1月現在は120ルーブルもします。もちろん制裁だけが値上がりの原因ではないと思いますが、これだけ多くの商品が値上がりを続けているということは、やはり影響はあるでしょう。

牛乳高い…(左が通常価格)

また、外国製品については、そもそもウラン・ウデではもともと中国製や韓国製の品物が多かったのであまり感じません。韓国はロシアに制裁を課している国の一つですが、化粧品や衛生用品などがスーパーで現在も売られています。

その他

店員さんには日本のスーパーのような愛想は基本的にありません。たまにとても愛想が良い人もいますが。そして暇なタイミングでは座ってスマホを弄っている店員さんも多いです。この辺の緩さは、少しだけ日本にもお裾分けしてもらいたいですね。

また、会計は日本より時間がかかります。ロシアの方が日本よりキャッシュレス決済は進んでいるのですが、それでも日本の方が速いです。日本のレジの店員さん、やっぱり優秀ですね。

終わりに

以上、ロシアのスーパーについて知っていることをありのまままとめてみました。

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