すべてを書きたいという気持ちに僕の書く行為は裏付けられている。しかしこの「すべて」を一枚の原稿に一気に書くことはできない。 「すべて」は膨大かつ混沌としている。「すべて」は僕の表現を超えていて、僕は「すべて」を前にすると表現ができなくなる。 ある一つが空からやってきてふと心に宿ることがあるけれど基本的に僕はインスピレーションが来てから書くということはしない。僕はぼうっとしてすぐに書き始めることにしている。 指を動かすと少しずつ水が湧いてくる。この水の進む方向に僕は
僕の好きなフルーツは、イチジク、桃、柿だ。 最近はメロンが『自分の中での好きなフルーツランキング』の上位にランクインしそうだ。 今年の夏はメロンを一玉買ってきて冷やして、真夏の炎天下の中をウォーキングしたあと一玉を丸ごと食べたのだが、乾いた身体にメロンの果汁が沁みて意識飛んでまうんちゃうかってくらい美味しかった。 数年前の誕生日でのこと。僕の誕生日プレゼントに母親が『濃縮ビルベリー60粒』を3パックプレゼントしてくれた。目に優しいサプリメントらしく、少しいい物な
大阪の淀川区に加島(かしま)という下町の工場街がある。 佐川急便で配達の仕事をしていた時、僕の担当エリアが加島だったのだ。 初めての出勤日から数日間、サカガミさんというおじさんが運転するトラックの助手席に乗って配達についての研修を受けた。 サカガミさんは佐川急便歴20年のベテランで、長身で細身だが力があって、なんというか若さを残していて、笑顔が爽やかでとても話しが面白く、自動販売機でメロンソーダとかドデカミンとかをよく飲んでいた。 配達中はお互いに色んな話をし
人はどうして携帯ばかり眺めるのだろうか。 電車の中を見渡すと、大人も子供も年配者も携帯を見ている。僕の記憶では、ちょうど10年前までは、電車の中であっても、本や新聞を読んだり、ただぼうっと窓の景色を眺めたりする人たちがいた。 イヤホンで音楽を聴いている人でさえ、音楽の世界から導かれる心のイマジネーションを楽しんでいる様子であった。 これは僕の直感なのだが、人類史200万年のほとんどが狩猟採集生活を行っていたのもあり、人類のほとんどが古来より、森の中を動き回り果実や獲
つい先日、2週間ほどタイへ旅行に行ってきた。 タイ国内のいろいろなところを旅して日本に帰ってきて2日が経った晩、さてさて自分の日課に戻ろうとした矢先、急に熱が出てきた。 次の日に病院に行ってみるとインフルエンザであることがわかった。 しかも気管支炎も併発してしまい、熱は40度もあり、かれこれ十日間ほど寝込んでしまった。 療養中は鼻水も痰も咳も出て、ティッシュペーパーを7箱も使った。 1週間でアクエリアス2ℓを5本も飲んだから尿酸値が上がってしまって痛風を発症した