息子が一歳になりました。

誕生/告知

息子が、一歳の誕生日を迎えました。

息子が産まれてすぐ、ダウン症かもしれないということが分かりました。

今でも鮮明に覚えていますが、その瞬間は頭の中が真っ白になりました。
思い描いていた我が子との明るい未来が、突然暗く閉ざされてしまったかのような、そんな錯覚に陥りました。

しかし、実際に息子と過ごしてきたこの一年間は、息子が生まれる前に思い描いていた以上に、明るく幸せな日々になっています。
暗く閉ざされたなんてとんでもない。当時を思い返し、息子に申し訳なく思います。

理解/受容

息子が生まれた日、夜遅くまでダウン症について調べました。先天的な疾患、聴覚や視覚、筋力や免疫の弱さ、合併症、身体や脳の発育。

色々と調べて不安を感じたのも事実ですが、理解が進むにつれて安心できた部分もあります。
そもそもダウン症と言っても症状や傾向にはかなりの個人差があること。医学の進歩で対処可能な症状も多いことがわかりました。

「結局は出たとこ勝負だけど、何とかなりそうだな。」
そんな結論に至り、眠りについたのを覚えています。

我が家の場合なんですが、息子のダウン症について完全に受容できるまでに、半年くらい掛かりました。

早ければどうとかって話でもないし、そもそも早いのか遅いのかも分かりません。親の性格だけでなく、周囲の理解やサポート、子供の疾患や発育など、様々な要因に左右されるものだと思います。

受容に至るまでも我が子は愛おしいわけで、そもそも何をもってして受容なんだって話もあるんですが、"ダウン症だからこそこんなにも可愛いんじゃないか"と親バカながら思うようになったのは、半年が経った頃でした。

我が子がダウン症であるという事実がふと頭に浮かんだ時に、そこからポジティブなイメージを連想するようになったのもその頃でした。

今思っていること

前述の通り、今ではダウン症だからどうのこうのということはなく、我が子だから特別可愛い。他の親御さんたちと同じです。何も変わりません。

この子のお陰で、僕たちはとても幸せです。
時間を巻き戻して、もう一度子供を授かれるとしたら、そっくりそのままこの子が産まれてきて欲しいです。

唯一の心配は、やっぱり健康面です。
成長が遅くてもいい。他の子ができることができなくても構わない。でも、この子に万が一のことがあったら、それがダウン症であることが誘引であったら、僕たちはこの子がダウン症であったことを嘆き、悲しむかもしれません。

ただ、いつ何が起こるか分からないというのは、自分自身も、これを読んでくれている方も、大人も子供も関係なく誰にでも言えることです。

その事実を踏まえると、人生みんな出たとこ勝負。
ダウン症であること自体には、特に何の意味もありません。

最後に

今となっては、受容とかってネガティブスタートがそもそもおかしいよなって思ったりもします。

ただ、ダウン症の子供を授かることに不安を感じたり、ダウン症の人自身やその家族を(悪気なく)不憫に思う人は多い気がしています。

なので、ダウン症児の親になると、仮に最初にネガティブな感情を抱いたとしても、時間が経てばこんな感じですよ。というのを文章にしてみました。

最後に、そもそも本人はどうなんだ。っていう一番大切な話をしたいです。まだ一歳の息子に直接聞くことはできないので、こちらの記事を。

ダウン症のある人「幸せに思う」90%以上

もちろん統計やデータは、参考程度にとどめるべきですが、これを見た時とても嬉しかったです。

この子のお陰で自分たち親や祖父母はとても幸せで、この子自身も幸せになってくれる可能性が高いとしたら、これ以上に幸せなことはありません。