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自己紹介/システム思考と子育てと「対話を書く」ということ

 はじめまして、小林浩子と申します。新聞記者、雑誌編集者などを経て、フリーランスのライター・編集者に。自分の子育てをきっかけに、「学び」について探究する日々を重ねています。現在、一時的に米国で子育て中。

 日本にいたときの近年の活動を挙げると、日経xwomanDUAL編集部で教育・子育て分野を中心に、記事を企画・取材・執筆。「なぜ子育てはこんなに大変なのか」「今の子育て手法や教育で大丈夫?」といった問いを胸に、多様な専門家などに取材して記事を書いてきました。

親が「幸せ」を感じにくい

 現在の日本の子育て環境は、親がウェルビーイングを感じにくい仕組みになっています。孤独だったり、自分を責めてしまったり、子育てに意味や意義を見出せなかったり……。親はとても頑張っているのに、子育てをすることが社会の役に立っているという実感が得られにくい構造(反対に「周囲に迷惑をかけている」と思わされる場面はありますが……⁉)が日本の社会にはあると思っています。

 新しい選択肢を模索したくて企画した連載では、子ども時代からのリベラル・アーツを推進するダイアローグ・ラーニングの井上真祈子さんと出会いました。

 その後、井上さんとは意気投合して「井上さんと一緒に『もったいない子育て』をやめる旅に出た」というnote連載&月1回のオンラインイベント「それって『もったいない子育て』!? プロジェクト」も渡米後に始めました。

コンパッショネートシステム思考との出合い

 一方、福谷彰鴻さん(システム思考教育家)の取材を通じて、コンパッショネートシステム思考に出合いました。複雑な世の中をよりよく生きるために、親子で知っておきたい考え方だと思いました。

 渡米後、MIT(マサチューセッツ工科大学)のピータ―・センゲ氏らが主催するCenter for Systems Awarenessのコンパッショネート・システムズのワークショップに現地で参加。

 コンパッショネート・システムズは、米国や世界のIB(国際バカロレア)校など教育現場への導入が進んでいます。(続きは「コンパッショネートなシステム思考を子育てやなんやかんやに使う」の記事へ)

「書く→対話する→書く……」の対話ドキュメンテーション

 私は、誰かにインタビューしたり、場を取材したりして読者に届けるという仕事を20年以上続けてきました。それは本当に意義深いことです。ただ、構造として一方通行になるという宿命があります。

 前述の「それって『もったいない子育て』!? プロジェクト」では、記事を読んでいただいた方々と対話イベントを行い、その対話を記事に反映する「書く→対話する→書く……」というサイクルを回す試みを始めました。「対話ドキュメンテーション」と命名!(対話を一回性のアート作品のようなものと捉えて、それを文書化して次の対話につなげる試み、という意味を込めて)。「書く」と「対話」が化学反応を起こして、気づきと学びに満ちた場になっています。このnoteでもこれからそんなサイクルを作っていきたいと考えています。


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