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『Torch』について (Hiroko's Monthly Tune Project #6)

何らかの楽曲を月イチで発表する私のプロジェクト、Hiroko's Monthly Tune Project ( HMTP ) #6、2020年4月度の曲『Torch』について。

下のリンク先でダウンロード、各種サブスクリプション利用可能です。

noteのこちらの過去記事からも購入できます。

この曲は、2018年にお世話になっているある方のお母様のお別れの会の前にできて、その会で初演しました。当時教わったばかりのジャズのコードをいそいそと使っています。でも曲の雰囲気にしっくりきたかも。
今回トラックのミックスがうまくできずあーだこーだやっていたら、音楽家・ベーシストのドン久保田さんがひょいと助けてくれました。感謝です。

私の曲にはなんというか、“真実の女神シリーズ”なるものがあり、『Torch』はそのシリーズの1つです。ライブで演奏したことはないけど『Veritas』という曲などもそう。それは「暗闇で足掻いているとき、途方に暮れたとき、青い炎の松明を持った女神のような存在が現れて真実を示してくれる」というイメージに関連して書いた楽曲たちです。

このイメージは私にとって恐らく重要なもので、
なぜか昔からずっと頭の片隅にあり、もしかすると真実の女神シリーズにかぎらず私の曲に登場する女性はかなりの割合で、多かれ少なかれこのイメージが混じり込んでいるかもしれません。

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『Torch』は、どん底から再び自分の価値に気づき力を取り戻すプロセスを歌いたかったんだと思います。
孤独な暗闇に真実の女神がやってきて「あなたは自分の途方もない力と可能性をお忘れですか」とでも言うように慈悲の炎を照らし、そして私は自分の内側に広がる輝きや力を思い出し、同時にどんな幸福もどんな絶望もそのすべてのことが「恵み」だったことも思い出す・・・
でも、その道を照らしてくれる真実の女神を私のもとへ送り出したのはほかでもない自分自身だったかもしれない、そういう歌です。

HMTPはすべてアートワークも手がけていて、今回は素材として『Veritas with Blue Flame』という作品を描きました。

大体の制作過程をInstagramにupしてみました。
→ Drawing vol.1 vol.2 vol.3 vol.4  
絵のモチーフは前述の松明の女神のイメージからきていて、Veritas(ヴェリタス)というのはローマ神話に出てくる真実の女神からきています。
Veritasは手鏡を持っているとされ、松明を持っている女神といえばむしろNikeとかHekateかなと思いますが、私のVeritasには手鏡だけでなくやっぱりどうしても青い松明が必要でした。
ちなみに、この時期に『Torch』という名前だと聖火っぽいことに最近気づきました。正直オリンピックはまったく関係ありませんが、常に自分の限界に挑戦するアスリートたちのことは素直にリスペクトしています。

最後に、ざっくりとですが歌詞のセルフ和訳を載せておきます。

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Torch

私が暗闇の中にいるとき、あなたの松明が道を照らした
また私のもとへ来てくれた
あなたの優しい炎をずっと待っていた
そして私は、自分の内に美しい星々があることを思い出した

あるとき、私は微笑み腕の中の幼い我が子に語りかけていた
あるとき、私は傷ついた魂と錆びた剣で戦っていた
あの記憶たちは恵みなのだと知った
恵みでないものなど何ひとつない

私の星々は世界を輝かせ
恐れから私を救い出してくれた
真実を教えてくれたのはあなた
真実を教えてくれたのは、私の中のあなた

ありがとうございます!糧にさせていただきます。