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片付けなさい! なんて、余計なお世話


それでも「片付け」をすすめる理由


「片付けの仕事なんて、本当なの?」

久しぶりに会った友人に驚かれました。

片付けられなかったころの私の部屋を知っている人は皆、言います💦


私が片付けられるようになったのは、
結婚して子どもが生まれた後です。

私を変えたのは
子どもたちでした。


2人の子どもは
生後間もなくからアトピーでした。

はじめの頃は、
病院の薬をぬると、すぐに治ったので
深刻に考えていませんでした。

ところが、
薬をぬらないと湿疹がでる

何ヶ月たっても

ぬったところは治るけど
効果が切れたら
また痒くなる…の繰り返し。

それどころか
どんどん悪化する症状に

「いつまで続くんだろう?」と
不安になりました。

病院の治療は 
我が子たちには効きませんでした


アトピー ジプシーな毎日

病院での治療のほかにも、
アトピーに良いと聞けば
さまざまなことを試してきました。

治療法の他にも
病院も小さな子どもを連れて遠方まで出かけて
さまよっていました。

まさにジプシーでした。


アトピーに効くという新情報を
試した翌朝、

良くなってるかも!と期待して
子どもたちの顔をのぞきこんでは、

今回もダメか…とガッカリする日々。


アトピーって、何が大変なの?


赤ちゃんの写真 と 罪悪感

幼い子どもたちの写真を撮ろうと

カメラを向けても

傷だらけ、血だらけの顔を見ては

撮影する手が止まってしまいました。


好きな時に
子どもの写真を撮っている
ママ友が羨ましかった。


自分も当たり前のように

赤ちゃんの写真を
たくさん撮るようなママになる と
思っていました。




結局、

我が子の赤ちゃん時代に
アトピーは治らなかったので

撮影しながら
こんな姿を残していいのだろうか?
と考えたり、

ただただかわいい と思ったり、
純粋に楽しむことはできませんでした。


寝つきの悪い、機嫌の悪い育てにくい子

赤ちゃんを育てるのは
誰にとっても大変ですが、

そこに、痒みによる
寝つきの悪さ
機嫌の悪さ が
加わりました。

周囲からは
育てにくい子と思われていたでしょう。



寝入り端や 集中が途切れた時に
痒みが増すので

寝ようとすると
痒みがぶり返し、

目が覚めてしまいます。



やっと眠りについても

眠りが浅くなると
痒みが出て
掻いてしまいます。


掻けば傷が悪化し、

翌朝、布団に血や落垢がつくのが
日常でした。


少しでも
痒みが和ぐように
傷が治るように

さすったり
薬を塗ったり
私も一緒に起きてケアします。

気休め程度の効き目でも

何もしないでは
いられませんでした。


今でも
子どもたちが掻きむしる音を
ふ と思い出し、
胸が苦しくなることがあります。

それだけケアする家族の心が傷つきます。


アトピーだと、できない?

痒みは

大きく成長した時に
集中の妨げになるのでは?

学校生活など
思うようにできるかな…

心配は尽きませんでした。


治らないまま
成長すれば

自分の見た目を気にするでしょう。

見た目は
メンタルにも影響します

「アトピーだから〇〇できない 」

そんな事には絶対したくない!

物心がつく前に何とかしなくては!と
焦りも感じるようになりました。


周囲から

神経質すぎる
気にしすぎ

と言われることも多々ありました。


アトピーは
そういうものだから…と
慰めてくれる人もいましたが、

痒くて掻きむしり
傷だらけになっていく子どもを

気にしない、仕方ないと諦めるなんて
私にはできませんでした。



健康な子を見ては

どうしてうちの子だけ? と
落ち込む毎日。


アトピーは

本人だけでなく、家族のメンタルにも
影響を及ぼすのです。


流れが変わったキッカケは…


ある時、
赤ちゃんだった次女が

私と目があって
にっこり笑ってくれました。

皮膚が引っ張られて
頬のカサブタが割れ、

血が滲んだのです。

血が出ても
痛くても

私に微笑んでくれる
次女に

笑い返せませんでした。


悲しんでいる私を

不思議そうな顔で見ていた次女の顔は
今でも忘れられません。



この時、

誰かが治してくれる と
さまよっていた自分に気づきました


私がやらずに誰がやるんだろう?

「絶対、私が治す」と
心を決めた瞬間でした。


<次女 Before → After>

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回復のヒントは近くに!足元にあった!

試行錯誤の末、

子どものアトピーが
軽くなったと実感できたのが

掃除、食事、洗濯…
全ての家事を
整えることでした。



〇〇を使ったらスーッと治る
ような魔法はありませんでした


基本的な暮らしを
地道にコツコツと丁寧にすることが
もっとも効果的でした。




それまで、
片付けなくても
死にはしない と言い訳しては

自分のもっとも身近な環境を
雑に扱っていました。



アトピーがパッと消える方法を探して
遠くばかり見ていたけれど



一番近くの
目の前にある家、部屋を
片付け、掃除すること

毎日の食事に
気持ちを込めること

一日中ふれている
衣類に心を配ること


目新しさのない
地味なことだけど

丁寧な家事は
パワフル。

もともと持っているパワーを
引き出してくれます。

子どもたちの肌は
徐々に薬を塗るところがなくなり、

自然に薬をやめることができました。


めでたし、めでたし…

回復したのはよかったけれど、
ここでハッピーエンドではなかったのです。


続けるのが大変すぎて
誰も再現できなかった…


<<続きは次の投稿で>>


【アトピー専門のお片付けと家事代行】