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やりたいことがある幸せ。定年を迎える女性管理職のセカンドキャリア選択

セカンドキャリアで何を手に入れたいのか

プロティアンシフト ~定年を迎える女性管理職のセカンドキャリア選択~」(田中研之輔+西村美奈子著)を読んで、やっぱり一生働き続けたいな~、と思いました。

働いて何かしらの対価を得ることで、人の役に立っているという実感を持ち続けたいと強く感じました。

■「やりたいこと」は人生で1つではない

「やりたいこと、ないんだよね・・・趣味もないし。」と
語る先輩をこれまで見てきました。

自己を分析した後は有りたい姿を描いていく。
研修に参加する女性たちの中には、自分の「本当にやりたいこと」を見つけるのに焦っている人たちも多い。自分のやりたいことは何なのか、これまで「やりたいこと」よりも「やるべきこと」を優先してきたことで、「やりたいこと」が見つかっても、これが本当に自分がやりたいことだろうかと自問する。「本当に」やりたいことを見つけなければいけないと、これがまるで最後のチャンスでもあるかのように、自分にとって唯一の「本当にやりたいこと」を探している。「本当にやりたいこと呪縛」に囚われ、間違ってはいけないと一歩前へ踏み出すことを躊躇している。
確かに徹底的に自分に向き合って「やりたいこと」を見つけることは大事である。だが「やりたいこと」は人生で1つではないはずだ。いくつかやりたいことの1つにまずは向かうと考えれば気も楽になる。とりあえず、今、現時点の目標を定めることである。そうしてやりたいことを実現している自分の姿を「有りたい姿」として描く。

プロティアンシフト ~定年を迎える女性管理職のセカンドキャリア選択~

確かにこれを読むと、「本当にやりたいこと呪縛に囚われているだけではないですか?」と当時の先輩に伝えてあげたい。

小さくてもいい。
これって(何だろう、ちょっと興味あるかも)?
と感じるままに、
ちょっとだけ試してみる
そんな行動から「やりたいこと」を見つけ、積み重ねていくのがよいと私も思うのです。

■人生を楽しみたい

これまで、仕事にある意味のめり込んできた女性たちは、新たなセカンドキャリアの場では、仕事を楽しみながら、これまであまり時間をさくことができなかったプライベートの時間も楽しみたいと語る。働くことは続けたい。できるだけ長く働いていたい。けれども残りの人生は、仕事の比重を少し減らして人生も楽しみたいと思うようになってきた。もちろん、人によってこの度合いは違うけれど、多くの女性たちから聞こえる言葉だ。

プロティアンシフト ~定年を迎える女性管理職のセカンドキャリア選択~

理想的な働き方です。
たまには、平日にやってみたいこともあります。
それなら、思い切って有休を使って、ちょっとだけ試してみるのです。

先日のワークショップでも、有休を使って、次の仕事への可能性を試しておられる方がいました。「今回はあまりしっくりこなかった」という感想でしたが、やってみたからこそ気付きがあるのです。この話を聞いて、その行動力に私もパワーをもらいました。

仕事って楽しい、仕事が好き、という感覚をどこかで一度は味わったことがあり、それが忘れられないからこそ続けられてきた

プロティアンシフト ~定年を迎える女性管理職のセカンドキャリア選択~

仕事を続けたいと思うのは、もう一度、いや、ずっとずっと仕事から得られる感情的なギフトがあるからかもしれません。

■定年をキャリアのゴールとして捉えるのではなく、定年後における形成という長期的視点から、現役時代におけるキャリア形成を考える必要がある

定年後のキャリア形成への示唆として、定年をキャリアのゴールとして捉えるにではなく、定年後における形成という長期的視点から、現役時代におけるキャリア形成を考える必要があり、そのために、現役時代のキャリア形成において、①仕事の意味づけの明確化、②社外でも通用しうる生きた技能、③人生の財産となり得る人間関係、が重要で、企業の側も、長期的視点に立った人的資源管理、人材育成投資が求められると指摘している。

プロティアンシフト ~定年を迎える女性管理職のセカンドキャリア選択~

これを読んで、こちらの記事を書いたのを思い出しました。

40歳や50歳をピークにして下降、衰退していくという人間観は古いものである。そうであれば、50歳くらいから第2の成長に向けて、いろいろと準備を始めることが良い。その場合、60歳あるいは65歳で定年退職することはサードエイジの中の通過点に過ぎない。

定年前と定年後の働き方。定年は人生の通過点と捉える

そう、人生100年であれば、通過点なのです。
まだまだ仕事から喜びが得られるものと信じています。

そして、ライフ・キャリアに悩む50代前後のミドル世代に向けて、支援できることがないかを模索し続けます。


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