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本気でやったらネットshopもお金がかかる話

ネットショップを運営していると、必ず言われることがある。

「ネットだとお金がかからないからいいですよね」

確かに実店舗出店に比べると、遥かに低予算で始めることができる。ただ、ネットショップも本気でやろうとするとかなり費用がかかるのだ。自分一人で始めたとしても、生活していくだけの利益を出すのは簡単ではない。今回はネットショップとお金のお話。

ネットショップ運営には、ざっと以下の費用がかかる。

1,仕入れ、2,広告宣伝費、3,撮影経費、4,外注費、5,荷造運賃、6,物流経費、7,サーバー使用料

もちろんこれ以外に家賃や通信費など、さらに諸々かかるけど、上記はネットショップを運営してく上で必ず発生する最低限の経費。諸々の経費を足したらすぐに100万は超えてしまう。

1,仕入れ〜商材によって仕入れ値は大きく変わるが、売る商品がなければ始まらない。受発注で在庫を抱えないやり方もあるけど、全商品は難しい。ライバル店に勝つためにも素早く対応できるように、売れ筋だけでも在庫リスクは抱えた方がいい、というのが今まで経験してわかったこと。在庫リスク0で勝負するには、価格競争や発送スピードなど商品力以外でもかなり勝負しなければならなくなる。

2,広告宣伝費〜ネットショップに広告は必須。SEOで1ページ目に表示されれば広告は減らしても良いかもしれないが、それでも必要だ。当店も、全体の売り上げの約4−5割が広告経由という月も少なくない。

3,撮影経費〜開店当初は写真撮影も自分でしていた。自分で着て友達にデジカメで撮ったてもらったこともあったけど、クオリティが低く、とても商品の良さを伝えられる写真は撮れなかった。今はアイフォンの機能も素晴らしいし加工も簡単にできるけど、これを300商品やるのはかなりの時間と体力が必要。(専任の担当がいれば出来るかもしれないけど・・・)商品撮影なら安いところも沢山あるので、依頼した方がスピード早くネットショップで売れる写真の撮り方をしてくれる。あと、こだわった写真やイメージをしっかりと作りこみたいのなら、やはり自社でブッキングして撮影をする必要が出てくる。当店は年に数回自社でブッキングして撮影をしている。

4,外注費〜サイト制作やページ作成も数が多くなってくると自分一人では難しい。スピードアップとクオリティを上げるためにこちらも必須。良い外注さんと出会うのはパートナー探しのようなもの。同じ価値観で仕事ができる外注さんがいたら絶対に離したくなくなる。

5,荷造運賃〜商品を発送するにはダンボールや資材費用がかかる。お店のカラーを出すには小さなこだわりも必要で、テープや包装紙の色や紙質にこだわりたくなる。この小さな積み重ねがお店のファンを作っていく。ダンボールにロゴを印刷するだけでも、実は結構コストがかかる。

6,物流経費〜送料の他、倉庫を使うとさらに物流コストがかかってくる。当店も最初は事務所に在庫を置いて自分で発送業務をしていたが、量が増えてくると1日の大半を発送業務で終えてしまうことも増えてきて、倉庫と契約をした。発送に時間をとられてしまうのはもったいないので、キャパオーバーを感じてきたら物流倉庫と契約した方がいい。物流のプロに任せた方が行き届いた商品のケアもできるし、送料が安くる場合もある。

7,サーバー使用料〜有料サーバーの場合は使用料が発生する。その他細々とかかるのがこの経費。一元管理ソフトの使用料や画像使用料もバカにならない。毎月数万円がプラスされる。1ヶ月3万円だとしても、1年で36万円。


様々なコンサルの方と話をしてきて、無料カートと有料カート、結局どっちがいいのかというのを聞いたことがある。答えはほぼ一緒。

「運営していくうえで、何を重要視するのか」

無料カートというのはカスタマイズの幅が狭い場合が多く、できることも限られている。有料カートの場合はカスタマイズの幅が広かったり、既存のサービスが充実しているし、サポートの体制も整っている場合が多い。無料の場合だとサポートはメールのみということもある。

無料だからいい、有料だからダメという簡単な問題ではないし、おしゃれだから売れる、売れないとういことでもない。

先日、あるショップの店長さんがポツリと呟いていた。「毎月30万円以上広告費をかかるんだけど、これもう都内の小さなショップの家賃と同じくらいなんだよなぁ...」


※このnoteはネットshop運営の中で日々感じたことを日記のように書いているものです。ビジネス論ではなく、コンサルタントや専門家が書いているものでもありません。

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