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沖縄一人旅 〜終章〜

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東京へ帰るだけの今日。

那覇空港で遅めの朝ごはん。ポーたま。

ただのスパムと玉子焼きを挟んだだけのおにぎりでしょ?
と侮るなかれ。

白いバンダナとエプロンをつけたお母さんたちが握るできたてのおにぎりは、
紙袋の上からでも温かさが手に伝わり、

塩分が高くそれだけで存在感をどどーんと発揮するスパムとのバランスを考慮してか、
玉子焼きは控えめなお味の、甘い玉子焼きでもしょっぱい玉子焼きでもない絶妙な塩梅。

余計に沖縄とのお別れが惜しくなる。
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ブルーシールアイスを食べない沖縄旅行もなんだかな〜
と、どこか義務感のようなものを感じ、
出発ロビーで搭乗口案内のアナウンスを待ちながら、紅芋ソフトクリームを食べた。

写るんです。見事な白光り。


そして、これをもって沖縄一人旅は幕を閉じた。
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ここで、沖縄一人旅初日に時を戻すのだが、

石垣島に到着し、バスでホテルの近くまで向かう途中、車窓から石垣島の街中を眺めていた。

そこで目にしたのは大きなお墓。

誰か偉人のお墓なのだろうと思っていたが、次々と目にするお墓の全てが豪華な構えをしていた。

その日の夜、ふとそのことが気になって調べてみると、
諸説はあるが、それは沖縄の「風葬文化」に由来しているらしかった。
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自分が実際に目にして、ふと疑問に思ったことや気になったことに、確かな理由や由来があったとき、
誰から何を言われなくとも、自分から知らなかった世界の扉を開け、その世界と少しだけ繋がるきっかけが持てた気がして、素直にうれしい。

同じ日本にいても、知らないことや見たことないものがたくさんあって、旅はそんなものとの出会いに溢れている。
小さなことでも、何かに触れるたびに感動するから、心が追いつかなかった。
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コンドイ浜

竹富島の海。
「海を守りたい」と願う人たちの気持ちがより一層分かった。
私はそのために何ができるだろうと考えてみる時間もできた。

石垣島での日常的すぎる光景を前に、
私のようなものがこの日常に土足で足を踏み入れていいのだろうか
と、申し訳なさを感じる瞬間もあったけれど、
その日常生活の中に観光客を出迎えてくれた石垣島の人たちは、きっと心が広い。


石垣島に限らず、竹富島や読谷村の人たちと出会い、会話をし、「一人でも楽しい」と思えたのは、
自分が一人でも楽しめちゃう性格だから、という理由が全てではなく、
もしかしたら、島の人たちのお陰でもあるかもしれない。
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念願の沖縄旅行から帰ってきた。

一番最初に思ったこと

「沖縄行きたい〜」

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