あをの聴診器
砂の町。〈あをの聴診器〉売られて胡桃の顔の頃に出遭った
すこしだけ屈まりその後はゆっくり身を起こす長きopusのため
狐には狐の雨が降るという胸にざんざん大切に降る
リリィ、リリィ、 ここにいたのかと気づきそれは遅すぎたとも気づいた
わんわんと底から来たる児童らの声の激しさ満ち潮引き潮
ごめんねのひとことですませることや今日やきのうをつづけてゆくこと
啄んでいたのは影でその下はゆすられやわらかに老いる原野
今ぼくが雪を待ってもしかたない メリーゴーラウンド灯るよ
さわったら壊れそう青の仕事にはねむい身体で向かう 少しずつ
#いいねした人に詠んでほしい連作タイトルを言う
のつちえこさんにタイトルをもらってつくったもの。
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