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機動警察パトレイバー 全11巻

ゆうきまさみ/小学館文庫(漫画)

80年代に誕生した、未来(2000年ごろ)の話。
テレビのアニメは観ていたけどあまり記憶はなく。
漫画を初めて読みました。
これが原作ってわけでもないんだよね。企画とOVAが先、みたいな。映画、テレビ、漫画で内容も異なるらしい。
これは漫画の感想です。


ちょっとした事件を解決する一話完結ものだと思っていたので、そうじゃなかったのがまず意外だった。
そして敵が地球外生命体みたいな、人類の敵みたいな、地球ヨコセ的な奴じゃないのも意外で、対するのはあくまで「人」「犯罪者」であり、主人公たちは「警察官」であるというところが徹底されていて面白かった。

アニメの記憶がないとは言ったものの、読んでいると〝ニヤニヤしてる人〟とか刑事さんとかおっちゃんとか親父とかみんな覚えていたので、それだけ印象的なキャラクター揃いというのもすごいところ。
一般的な作品を1とするならば、パトレイバーには6か7ぐらいメガネの人が出てきます。それらみな見分けがつくというのもすばらしい。
1巻と11巻で絵がほとんど変わってないのもすごい。最初からうまい。バケモノだ。

AIや外国人に仕事を取られるとか、外国人はダメだとか言う人との揉め事も描かれていて、予言の書でもある。
「レイバーだって不気味」みたいなセリフもあって、その冷静さ、客観性はすごい。
女性キャラクターのえがき方にも嫌なところがなくてセンスがいいなぁと思いました。

これに影響を受けたり憧れたりして生まれた作品は数多くあると思うけど、同じぐらいすごいものはないんじゃね?ってぐらいすごかった。
死ぬ前に読むか、読んでから死ぬか。今すぐ決めろ。
と、少し前の自分に言いたい。

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