見出し画像

絵本児童書の類

中学3年の時に猫を飼うまで猫が苦手だった。

毎週のように遊びに行っていた祖父母の家の猫にも怖くて近寄れなかったし、兄と幼なじみ達とで手なずけた野良猫も、空気を読んで「かわいいね」と言いながら、撫でたり抱き上げたりは出来なかった。

そんな頃にもきつね(と鳥)は好きで「きつね本」を見つけてはよく買っていたし、きつねのオリジナルキャラクターを描いたりもしていた。


ところで、我が家はほとんど絵本のない家で、図書館も利用しなかったので私が読んだことがある絵本は本当に数えるほどなのですが、

こちらのたけうちさんの記事を読んだら、そのものではないけど間接的に知ってるものが出てきて、きつね関係だと絵本であっても知ってるものがある、自分のきつね好きが本物だという感じがして嬉しくなった。

今回はそんな、たけうちさんおすすめのきつね絵本に少しだけかすっている自分が持ってる本をまとめてみた。

『三びきのこぶた』

いきなりきつねじゃなくて恐縮ですが、絵がたけうちさんが紹介してくださっている『きつねとねずみ』と同じ山田三郎さんです。
子供の頃、我が家にあった数少ない絵本の中の一冊で、大好きな絵。
中学生ぐらいの頃に親に捨てられてしまったけどずっと忘れられず、数年前にブックオフで見つけて狂喜乱舞して買い直した。
私は絶版だと思っていたので古本で探したけど、今も版を重ねるロングセラーのようです。すごい。
山田三郎さんは『かもときつね』という絵本の絵も描かれていて、それもすごく気になる。

『こぎつねコンとこだぬきポン』

松野正子・作。絵がたけうちさんが紹介されている『きつねのおきゃくさま』と同じ二俣英五郎さん
元は絵本の『こぎつねコンとこだぬきポン』『いのししイノコ』『まめたとまめきちのはなしの三本を収録したフォア文庫版。
すごく久しぶりに読み返してみたけど面白かった。
『いのししイノコ』はいのししの、『まめたとまめきちの話』はたぬきの話。

『チロヌップのきつね』

高橋宏幸さんの三部作絵本『チロヌップのきつね』『チロヌップのにじ』『チロヌップの子さくら』を一冊にまとめたフォア文庫版。
絵はシロクロになっているけど、柔らかさや温かみがありながら、影の濃さも感じる。
と言いつつ私がこの本を買ったのはアニメ調のカバーイラストに惹かれたからだった(80年代にアニメ映画化されたらしい)。かわいい。
『チロヌップのきつね』は太平洋戦争末期、『チロヌップのにじ』は終戦前後、『チロヌップの子さくら』は江戸時代末期から明治へと変わる頃を背景にして、時代に翻弄されながら、時に強い絆で結ばれるきつねと人の交流が描かれている。



そういえば椋鳩十さんの本でもきつねが出てくるものを持っていた気がする。
馬糞ばふんを饅頭に変えたのがきつねだったような。
馬糞饅頭の絵がちょっとおいしそうで、栗饅頭を見ると馬糞の饅頭ってこんなかなと思う(栗型のじゃなくて楕円形のやつ)。


(2024.4.14 追記)
こちらの記事を読むと、今回取り上げた本のあらすじやすごいところが分かりやすいです。ぜひ!(お二人ともありがとうございます!)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?