お酒と恋
何年も前のこと、とある大学を受けるとなって毎日のように一緒に勉強してた子がいた。
当時mixiで知り合った子だったけど、ほぼ毎日電話してわからんとこを教えあっていた。
その大学には僕が入ることはなかった。
教師になることもなく、カメラマンをしてる。
彼女はそこに入学して、いまは地元で先生をしている。
別々の人生を歩んできたわけで、彼女ことは全然意識してなかった。
インスタでは繋がってるからあいも変わらずお酒が好きなんだなーってくらいでしかなかった。
そんな、彼女から結婚の報告がきた。
そうすると、意味もなく、"もし"を考えてしまう。
パラレルワールドの存在に対して割と信じているから、あの時自分がその大学に入っていたら、教師になっていたらなどと無意味な思考をしてしまう。
受験の前日に一緒に過ごしたあの時間はお互いにとって何の意味があったんだろうと。
きっと、僕は彼女に恋をしていたし、彼女も僕に恋をしてくれていた。
それでも、恋なんて自分本位の感情であるから現状に沿ったものになってしまう。
それでもあの時。と思ってしまうのはくだらないことなんだろうな。
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