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私的市内考察001

私の住む街は江戸時代の宿場町だ。

箱根駅伝の中継所になる所で年に2日はテレビに映ったりする。
これと言って決め手や特徴がある街ではない。昔はいくつかの大手企業の事業所があった。今はそれらも無くなったりかなり縮小したり。近々、薬品メーカーの研究所がオープンするのでわりかし規模の大きな工事が進んでいる。

街を代表する駅の直ぐそばに、トレードマークとも言える川が流れる。大雨ですぐ氾濫する川だったそうで数十年前までは町内の大きな家に避難用の船があったと聞く。今は河川改修の甲斐あって氾濫の心配は減った。それでもこの川の流域である隣の市には川幅が狭いところがあって、今でも稀に道路に水が上がることがある。
棲み着いているのは鯉や鷺だが絶滅危惧種の水草も生えていたりするらしい。春、地元の有志団体が丁寧に手入れして守ってくれている桜が咲き誇り、川沿いは一気ににぎやかになる。割と穏やかな風土で店は駅周辺に多くあり、郊外は静かで緑も多く住みやすいのないかと私は思っている。

川と線路をはさんで、あちらとこちらでは様子がだいぶ違う。
宿場町で栄えた方は国道が並走し昔ながらの老舗も点在する。パイパスの部分は常に車が渋滞している感があるけれど、それでも以前よりは渋滞の距離も頻度も減った。街中の旧道も然りで以前よりは通過しやすくなった。都市開発以前は商店街があり、今もその名残か店はかなりあって昔ながらのお店も多い。

もう一方はビルもロータリーも比較的新しく、古い店は少ない。国道からは距離があるからか閑静な住宅街があちこちに広がる。緑豊かな公園もある。土地の歴史は古いようで史跡が点在しており、今も保存がなされている。

どちらも、緑は比較的豊かで田んぼや畑があちこちに見られる、要は「田舎」だ。駅には農協の直売所があるし、市民の森や里山の公園もある。それでもこの街を知ってから30年超の私には緑が格段に減ったと感じる。

なにげに美味いラーメン店、有名店が多い。飲食店も、価格は安くないがなかなかレベルの高い店ばかりだ。


これから街のことをたまに書いてみようと思ったのだが、とりあえず、自分の街のことから始めてみる。

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