何をすればいいか。
何を得ればいいのか。

何かをすればうまくいくし、何かを得れば幸せになると思うことも。

でも実は逆なんですね。

やりたい事が見つからない、好きな事がわからない、という方は一生懸命やりたい事や好きな事を探そうとします。

色んな事にチャレンジもするし、動いてみるけど見つからない。
これもいいかなーと思っても、だんだんそれほどでもなくなってきて、やっぱり違うのかなあと落ち込んだり。

そういう時は『何かをしよう、得よう』とするのではなく
『やりたくない事を手放す』事が大切なんです。

やりたくない事をたくさんやっていると余白０ですから
『やりたいこと、好きなことセンサー』は鈍り、心がカッチカチです。

カッチカチの心は、動かないし躍らないしワクワク出来ません。

ある程度生きてくると、実はたくさんのものを得てきた事に気づきます。
そしてその中にはいらないものがたっくさんあることに気づきもします。

得た時は『よいもの』と思って得てみたけど
今の自分には必要ないかな、というもの。

成長し、精神性も波動も上がり、もう何もなくても『私は素晴らしいし幸せなんだ』と思えるようになった自分には

もう何も必要ない、幸せを感じる色々は手の中にあるんだと気づきます。

たくさん得てきたけれど、実は得なくてももう十分だったんですよね。

結局人は原点に還ります。
元に戻るのです。

一周回って気がついた、という状態になります。

でも元に戻ったようで元に戻ってなくて
状態は同じでも内側が変わっている。

目に見える状態は変わっていなくても、心は平穏平和、安定安心なんです。

実際ね、やりたいこと、好きなことなんて
ものすごくシンプルで小さくて、日常にありふれたようなものだったりします。

食いっぱぐれのない資格を取ったり、バリバリと何者かになったり、大きなお家に住んだり、いい車に乗ったり、キラキラ宝石をつけたり、お金持ちになったり。

そういうことも素敵だけど、そういうことではなかったりします。

人はみな、安心したいだけなんですね。

何かを得れば、何かをすれば『安心』だと思うからそうしようとする。

でもそれでは実は安心は得られない。

安心するから、安心が得られる。
何かをして何かを得るから安心出来るのではなく

何もしない、何も得ていない自分に安心し信頼しているから
安心出来る現実が起こる。

手放すと入ってくるよ。
というのは、『それ』があってもなくても私は大丈夫、と思えるから手放せる。

空いている部分には自動的に何かが入ってくるようになっているこの世界のシステムに基づいて、その余白には新しいものが自然に入ってくる。

手放す＝『安心』しているんです。

何かがないと、得ないと大丈夫ではないと思うから、手放せません。
それがないと私は私を保てない、と。

でも、実際はなくても人は全然平気です。
生きられるし、死なない。

むしろ健康になったり、元気になったりすることも。

逆に健全だったりします。

わたしたちってこれ以上何もなくても大丈夫なんです。
今、ここで生きているということがその証明です。

これ以上何もしなくても、何かを得なくても
安心していていいんです。

その安心はさらなる安心を呼び
安心は幸福を呼び寄せます。

無理に何かをしようとすること。
安心のために得ようとすること。

私たちにはもう必要のない意識なのです。

今、ここ。
を大切に生きること。

それだけでいいのですね。