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夏バテの漢方

記録的な猛暑が続いています。
皆様、体調は大丈夫でしょうか。

日中は不要不急の屋外での活動を避ける、屋内ではクーラーを付ける、こまめに水分補給をするなど、熱中症対策をまずしっかり行ってください。

それでも、こんな猛暑の日々が続けば体調を崩す方も多いと思います。所謂夏バテです。西洋医学には夏バテの薬はありません。しかし漢方薬にはあるのです。

夏バテによく効く漢方薬を3つご紹介します。

・五苓散(ごれいさん・17番)

梅雨の漢方薬でご紹介した五苓散ですが、なんと夏バテの薬でもあります。五苓散は体内の水分調節をしてくれる薬でしたね。五苓散が効く夏バテの症状としては、汗がたくさん出て、喉が渇いて水分を沢山とってる割に尿が少なく、吐き気や頭痛がするような場合です。

・清暑益気湯(せいしょえっきとう・19番)

まさに夏バテに効きそうな名前をしています。清暑益気湯は、暑さで消耗して、疲れやすく、倦怠感があり、食欲が無いような状態の時に効きます。このようにとても典型的な症状の夏バテに効く漢方薬です。

・白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう・34番)

体に熱がこもって、汗をたくさんかいて脱水になって喉が乾いているような状態に使います。このような時はもちろん水分補給が必要ですが、白虎加人参湯を追加で内服するとより良いでしょう。

ひと口に夏バテと言っても様々な状態がありますので、上記のどれに当てはまるかはっきりしない場合は、漢方専門医にご相談ください。

まずは夏バテにならないように、
・しっかり3食食べる。暑いからといってアイスやジュースなど冷たいものばかりとっていると、胃腸の働きが落ちてしまいます。
・体を冷やす効果がありビタミン豊富な夏野菜を積極的に摂る。
・睡眠をきちんととる。
など、生活を整えることが大事です。

それでも夏バテになってしまったら、ぜひ漢方薬を活用して下さい。

#漢方 #漢方薬 #東洋医学 #夏バテ

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