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厚みのあるノートの魅力(単行本ノートを語りたい・再)

無印良品の単行本ノートを使って、一ヶ月以上がたった。使用したページ数は100ページ以上。

もともと厚みのあるノートが好きで、過去にはいろいろなものを使ってきたが、今の自分にはこの単行本ノートがしっくりきている。

このノートは、180度パタンと開くことはできない。


なので書く時は少しページをぐっと押さえつけて書く必要がある。

高級ノートを使っている人からすると、ちょっとめんどくさいかもしれないのだが、私はこの「パタンと開かない」という作りに、思いもよらぬ良さを感じている。


高級ノートとはまた違った良さがある安ノート

このノートの良さはなんといっても、368ページもあるところ。しかも、価格は税込250円なので、破格だ。

高級ノートを使った人ならわかると思うが、このページ数だと大体2千円を超えるのが当たり前である。

安いというのはいい。気を使わず、ガンガンなんでも書ける。
「綺麗に書こう」という思いにとらわれず、自分の書きたいことを素直に書き綴ることができる。

投げても、ページを破っても、表紙がヨレヨレでぐちゃぐちゃになっても、バッグに入れて雨に降られても、なんら問題はない。


厚みのあるノートの魅力

私は、幼少期からとにかくノートやメモ帳が大好きな子供だった。

母親と買い物に出かけるたびに、ノートやメモ帳を買ってもらおうとしていた。

大人になってもノートやメモ帳を集めては眺めた。なぜ私はこんなにもノートが好きなのだろう?

特に、厚みのあるノートは好きだ。
何を書いてもいいという感じがするし、なによりこの厚みが「どんなに書いても使いきれない」という余裕を持ち、安心させてくれる。

薄いノートは軽くて持ち運びにも最適だが、「ページをすぐに使い切ってしまうのではないか」という不安から、たくさん書くのを躊躇してしまう。

書きとめる」というのがノートの役割なのに、ページ数が少ない不安から「書けない」というのは本末転倒ではないか。

その点、厚みのあるノートは頼もしい。


パタンと開かない不便さを楽しんでみる

最初の方にも書いたが、この無印良品の単行本ノートは180度パタンと開くことはできない。
お高めのノートはほぼパタンと開くだろう。高いノートは便利で書きやすいのが当たり前だ。

私もこのパタンと開かないという点が、このノート買う一番のネックだったが、いざ使ってみると、これはこれでいい。

このノートに書き込む時は、まずページの真ん中を手のひらでググッと押し付ける。
こうすることで少しだけ開きやすく、書きやすくなる。

それを繰り返していくうちに、背表紙に跡がついて柔らかくなってくる。
その、「こなれ感」がたまらないのだ。

また、この「手で押し付ける」というルーティーンが自分は気に入っている。

パタンと開くノートは、何もしなくたってパタンと開く。ノートをひらけば一瞬で書き込む準備が整う。
しかし、そういう手間のないことが、「さあ!書いて!」というプレッシャーにも感じてくる。

書き込むために、手で押し付けるという一工夫をしなければならないこのノートには、「なんとしてでも書いてやる」という勢いを引き出させてくれる。

この不便さなんか気にならないくらい、自分の書きたいことが湧いてくる。そういう状態がとても好きだ。


厚みのあるノートとの成長は、何にも変えられない喜びがある。

書き込むたびにページが育ち、もともと厚みのあるボディがますますふっくらしてくる。

何気なくパラパラとページをめくってみたり、ノート全体をくにゃりと曲げてみたり。まるで自分だけの一冊、という雰囲気を醸し出しているのが、とてもいい。


世の中は便利になりすぎているという。
私もその恩恵を感じてはいるが、それと同時に複雑な世の中にもなったのではないかと思う。

「紙にペンで書く」というシンプルなものは、今やデジタルで、「タブレットの電源をオンにし、ノートアプリを開き、バーチャルノートブックを開き、充電したペンシルで書き込む」という流れになった。

これにはもちろんメリットもたくさんあるとは思うが、紙の良さはやっぱり、永久不滅なのだと思う。


たまには、紙に触れよう!

厚いノートを買って、自分だけの一冊に育て上げてみよう。

きっと、半分まで使うころには、厚みのあるノートに魅了されることだろう。



無印良品の単行本ノートについての愛をこちらでも語っている。
よかったら読んでみてほしい。

厚めノートをブログでも紹介している。


18年一緒にいた夫(発達障害/躁鬱/アルコール依存症持ち)と離婚することになりました。離婚して新しい一歩を踏み出すまでを投稿します。