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名刺交換と魂の交換

名刺交換と魂の交換


完全にSFだ、名刺がわりのご挨拶の彼らを見ると。たとえば何百年も人が訪れることがなかった火星に作られた人類初のコロニーに人類の子孫が訪れたときに始動する映像みたいじゃない、リンクのサムネイル的な画像をこうやってみると。

実際にはこう。


自己紹介と他己紹介と、照れグラム機能つき。(顔を赤くする機能)自己紹介する名刺って名刺の原理だし、でも、これって単なる名刺交換から魂の交換にも繋がるから革新です。

最初のきっかけは名刺の交換で、そこで終わらずに仕事を続けていくわけですから理想的には魂ごと、つまりは人となりごと、どう向き合うのかの入口まで伝えられたらこんな省略もない。私みたいなコミュニケーション能力不足の人間なら尚更いいのかも。

ここまで考えて名刺にしろ、かつての切手(川田十夢がわりと最初期に郵便切手にメッセージを込める開発をしていた)の場合にしろ現実側の紙であったり名刺と連携しているところがむしろいいですよね。

名刺の役割を奪わない拡張でもあるもの。テクノロジーの進化って必ずしもそれまであった機能を否定することではないはずだから。

飛躍して考えるといずれ墓地はこの方式に変わるといいと思った。故人と個人で会える方式だ。この方法だと1000×1000×1000の組合せが可能だと川田十夢が書いている。あの人に向けてのピンポイントなメッセージを残せるということでしょう?

墓場とは水平方向、結婚式の引出物や会場のお席のお名前プレートに添えてもいいわけだ。つまり冠婚葬祭行けるじゃないですか。仕事というハレも含め、ゆりかごから墓場までいけやしませんか。と飛躍して考えた。思考が飛躍するのだけは得意です。実体はないけど。

話を戻すと、そもそもこのご挨拶は糸井重里との関係のなかで生まれたらしい。糸井重里が川田十夢のラジオ番組J-WAVE 金曜日夜8時から2時間放送のINNOVATION WORLDにゲスト出演した際に川田十夢のことを「その世界のスター」と評したことから始まったとも言えると思っている。

コピーライターのスターがARのスターに。すでに重厚な邂逅ですよね。とは言っても数年前の川田十夢は糸井重里を避けていた。あまりにも影響が強いから。けれど昨年INNOVATION WORLD FESTAの壇上で「糸井さんだったらどう考えるかな?」と普段から発言していることがあかされていた。

思考に落とすほどに影響を受けた相手に受けた影響を隠さずに返したひとつの形がこの名刺なのだろうし、糸井重里の影響と渡り合える構造の強さが川田十夢には生まれたということでもあるのかもしれない。

単なるオタクの呟きかもしれないが、教え子であり川田十夢のマニアであるわたしは多くの人に川田十夢の作ったものが受け入れられるととても嬉しい。と、朝からしみじみ思ったという実に単純なことでもある。

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