ファッションスタイリスト Hiromi Osada【Everlasting Style】

匠の技を誇るラグジュアリーなファッションとサステナブルにこだわって作られたファッション…

ファッションスタイリスト Hiromi Osada【Everlasting Style】

匠の技を誇るラグジュアリーなファッションとサステナブルにこだわって作られたファッションの共通点は、大量生産は出来ない、しないということ。そして受け取る人への愛があること。私たちの唯一の住処、美しい地球を痛めるのはもうやめて、本質の美しさで溢れる世界を見てみたい。

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初めまして。ファッションスタイリストの長田広美です。

公式ホームページ https://estylec.com/ 緊急事態宣言が延長されましたね。これからの時代のファッションのこと、ライフスタイルのこと、人の心と健康とファッションのつながりのこと、私もそれはまぁいろいろと、熱いハートで思い巡らし、オンラインで人と語り、バーチャルで東奔西走し、忙しくてなりません。 自己紹介を少々私は1980年代から、ラグジュアリーファッションのコレクションに関わってきました。1980年代のパリコレでは、サンローランのショーの楽屋でムッシュ・イ

    • ショッピング同行のプチ奇跡に心が躍る!

      懇親会で過ごす豊かな時間こんにちは!先週末に素敵な時間を楽しみました。 私が運営する「ファイブエレメンツ・ファッションシステム® オンラインプログラム」は、オンラインと動画教材で進める’装い’の講座なのですが、フィナーレと称した最終講義だけはリアル開催をしています。3か月のプログラムの卒業イベントです。 先週末は、4月スタート期のフィナーレでした。 午前中に、このプログラムのまとめとなる講義を行い、その後は3か月間楽しみにしていたランチ懇親会で、豊かで華やいだ時間を同期

      • 魅力の本質☆ケイト・モスに見る引力の法則

        「似合う」って何? 仕事柄、知人からファッションに関する相談をよく受けますが、やはり多いのは、「自分に何が似合うのかがよくわからない」というものです。 実際、どんなファッションが似合うかは、人によって千差万別で、 こんな人には、こんな色でこんなシルエットで、 こんな衿の形で、こんな丈のものがベストだ、 というような条件だけを並べて単純に文字化することは不可能です。 そこにはそういった細かい具体的な条件以上に、全体の空気感、言い換えればイメージとかオーラと言えるものが存在

        • 見えない「美しさ」の力を信じてみる。こんな世の中だから。

          美しさというものは、目に見えるものが100%なんじゃない? そんな風に思ってしまいがちですよね。 ところがそうじゃない。 目に見えるものの奥にある、目に見えない何かが、それを「美しく」見せている。 見えない美しさのスイッチを持つモデル達 私がそう感じるようになったのはスタイリストとしてのいくつもの経験が、積み重なってのことなのです。 ファッションショーでよく感じるのは、バックステージで出番を待つモデルさんが、ランウェイに立った瞬間、スイッチが切り替わり、「美しさ」の度数

        • 固定された記事

        初めまして。ファッションスタイリストの長田広美です。

          <タケオキクチコレクションで大人の男たちの熱にうなされた話>ファッション温故知新Vol.6

          「ファッション イン ジャパン」展に滑り込む国立新美術館で行われている「ファッション イン ジャパン」展を見てきました。 戦後から今、そして未来まで日本のファッションの変遷をたどる展覧会は、私の生きてきた場面とかぶる部分も多く、見応えがありました。 印象に残った展示はいくつもあったのですが、個人的な懐かしさがMAXになったのは、1980年代のお部屋で上映されていた、Takeo Kikuchi 1986s/sコレクションのVTRでした。 TakeoKikuchi1986S

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          <カールラガーフェルドの目に見えていたもの>偉人の生き様と時代から学ぶ、ファッション温故知新 Vol.5

          40キロのダイエットに成功!皇帝カール・ラガーフェルドの逸話長年、シャネル・フェンディ・クロエなどのデザイナーを務めた天才クリエイターであり、現代のモード界の皇帝と呼ばれたカールラガーフェルド氏の訃報にファッション界が震えた日から、早2年半が経ちました。 今回の温故知新は、人間離れした才能で卓越したクリエイションを生み出し続けたカール氏が生前、何を見ていたのか、私が現場で感じたことを書いてみます。 カール・ラガーフェルドといえば、雲の上の存在ながら、”エディスリマンのDi

          <カールラガーフェルドの目に見えていたもの>偉人の生き様と時代から学ぶ、ファッション温故知新 Vol.5

          <アルベール エルバスのLANVINに見た共感のリーダーシップ>偉人の生きざまと時代から学ぶ、ファッション温故知新 VOL.4

          カリスマリーダー?共感リーダー?リーダーのポジションにある人にとって、チームのメンバーとの関係性というのはいつも付きまとう悩みの種かもしれません。 このごろは、人々の憧れを集め、カリスマ的に先頭に立って強い力で引っ張るリーダーもいいけれど、フラットに共感しあえることで人が集まり、それぞれの能力が自然に存分に発揮できる組織を作れるリーダー最強説もありますね。 これはリーダーさんの気質にもよるかと思うので、私のような者が、一概にどちらがいいとか言うことはできませんが。 かつ

          <アルベール エルバスのLANVINに見た共感のリーダーシップ>偉人の生きざまと時代から学ぶ、ファッション温故知新 VOL.4

          <イブ・サンローランと私の師匠>偉人の生きざまと時代から学ぶ、ファッション温故知新 VOL.3

          私の師匠は変な人私がスタイリストとしてアシスタントについた師匠は、ちょっと変わった人でした。 エキセントリック、という言葉が彼女ほどぴったりはまる人に私は身近で出逢ったことがありません。 ・若い頃は坊主頭だった人(女性です) ・アシスタント(私の姉弟子)と、夜中に取っ組み合いのケンカをした人 ・フォトグラファーになりたくてパリに渡ったけど、その地でスタイリストという仕事を知ってその道で行くと決めた人 ・パリにいるころサンローランが大好きになった人 ・日本に帰国して、

          <イブ・サンローランと私の師匠>偉人の生きざまと時代から学ぶ、ファッション温故知新 VOL.3

          <クリスチャン・ディオールのジャポニズム>偉人の生きざまと時代から学ぶ、ファッション温故知新 VOL.2

          とても残念なことに、私はムッシュ・ディオールが生きている時代に彼のクリエーションを見たことはありません。 ムッシュ・イヴ・サンローランが後を継いだ時代のディオールも、展覧会でしか見たことがないのです。 ガリアーノの衝撃私は、1980年代にスタイリストアシスタントとしてファッション業界に入ったので、パリコレというものを初めて意識した当時のディオールのコレクションはジャン・フランコ・フェレのクリエーションでした。 そして、コレクションの実物を見たり、ショーのお手伝いをするように

          <クリスチャン・ディオールのジャポニズム>偉人の生きざまと時代から学ぶ、ファッション温故知新 VOL.2

          <ココ・シャネル>偉人の生きざまと時代から学ぶ、ファッション温故知新 VOL.1

          ものが生まれる「理由」ファッションであれ、ほかの何であれ、「もの」が生まれる時にはそれを生み出す人の生み出す「理由」があり、その人をそこへ駆り立てた時代の「理由」があります。それら、人の人生や想いや時代のストーリーを想像する時、わくわくが膨らんで止まらなくなります。 私にとってのヒーロー・ヒロイン 女性として革命的に生き抜き既存のファッションをひっくり返したココ・シャネル。 女性の美しさを礼賛して愛し抜いた、ムッシュ・ディオール。 ファッションを現代という時代へと転換させた

          <ココ・シャネル>偉人の生きざまと時代から学ぶ、ファッション温故知新 VOL.1