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雨水を生かし災害に備える(環境配慮型建築)

本日はアースデイ。
アースデイのはじまりは50年以上前の4月22日。
きれいな空気と水資源の大切さについて訴えるため、アメリカの上院議員で環境活動家のゲイロード・ネルソンが1970年の4月22日に討議集会を開いたのがきっかけだ。

そんな日に、弊社が力を入れているRE AQUA(リアクア)を紹介する。
現在建設中の沖縄県今帰仁村のヴィラに日本で初導入される。

このシステムは雨水を施設内で濾過する事で、プールの水を中心に活用できる環境に配慮したシステム。
また、災害時には地域の方々にも飲料水の確保、トイレ利用、火災の消化活動にもお使い頂けるよう設計しています。

1,どうして雨水を利用しようと思ったか

天の恵み:雨を活かす
リゾートの開発・設計の相談を受ける際に、住宅街では無く絶景を選ぶことが多く、建設する敷地まで水道を引き込むのに莫大な費用と自然環境に手を加える必要がありました。

またインバウンドの影響もあり、昨今リゾート施設が増えてきており、給水が不足する事態が沖縄だけでなく、日本各地でも起き始めています。豊富にあるはずの水資源をうまく活用できず、また島の方々の生活にも悪影響を与えてしまっている現状を踏まえて、島の豊かな自然や生活を守りつつ、これからの水資源との共存を考える必要がありました。

その答えを探す中、沖縄の先人達は水の確保に様々な知恵を活用してきた文化があり、雨水を「天水」と呼び利用していたことを学びました。このシステムを現代風に利用できないだろうか?それがこのシステムを開発するきっかけとなりました。

また、このシステムのもう一つの側面として、災害の時にも大きな役割を担います。
災害大国である日本。万が一のことが起きてしまった時に、地域の人々にも貢献できるような施設でありたいと考え、いざというときにこのシステムを利用して、SDGsであることを前提に、地域貢献を念頭に入れて開発を進めてきました。
天の恵み「雨水」を活かして、環境保全と地域貢献の両立を目指したい。
これがリアクアに込めた、弊社の願いである。

2,どのようなシステムか?
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建築時に必要となる基礎を雨水ピットとして活用して、雨水の貯水・濾過行い、プールや浴槽の給水として利用、またプールの濾過循環システムにも同様の仕組みを用いる事で、肌に優しくて汚れが付着しにくい、ファインバブルが含まれたミネラルイオン水のプールを実現します。
災害時に断水した際でも、「雨水ピット」の水を濾過する事で、5人家族で約15日間の飲料水(15000L)を提供でき、また「プール」の水はトイレ等の中水や消火活動にも利用できます。

沖縄の水資源を活かす雨水浄化システムとプールの濾過循環システムを組み合わせた、今までにない浄化設備を開発しました。

主な浄化設備の構成としては、下記の3つとなります。  
・不純物を分解・凝集・析出を行い、菌やウイルス等を不活化させる「ミネラル」  
・不純物の濾過や匂いを除去する「4重のフィルター」  
・洗浄効果や生理活性効果を高められる気泡を溶解する「ウルトラファインバブル」

先人の知恵により雨をデザインし、インフラを支える。
災害に備え、環境に配慮した開発を。
風のように自由な発想で、災害大国日本の備えになりたい。

お問い合わせは
株式会社Fuu(フー)
03-6804-7876
watanabe@fuudesigns.com

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