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オリジナリティを出すには

楽器やヴォーカルで革新的なプレイで一世風靡をする人がどの時代にも現れます するとその人のプレイを真似てそっくり演奏する人が表れます

リトル〇〇みたいな感じです

そんなにそっくり演奏したら自分というものが無くなって死活問題になるのではないか、と懸念する人もいるかもしれません

でもそんなことにはなりません、というお話をしようと思います


絶対に同じにはならない

レッスンでドラムなら最初に8ビートのパターンを覚えることになります(昔は違ったと思います)

そこで8ビートの初歩のパターンを覚えます で、それを皆プレイしても音量、音質、タイム感全然違います テンポが同じであっても

練習してもしても同じにならない これって当たり前なんですよね だって顔も背格好も手足の長さ、指の長さも違うし、外国人なら言語も違う

そのうちに自分のヒーローのドラマーが現れて一生懸命コピーします(ヒーローが現れてから始める人もいます) 

でも何か違う

同じフレーズを叩いたとしても絶対に同じにはならないんです


無常ではあるが

絶対に同じになりません!そこで挫折感を味わう人も多いでしょう

過去の投稿でルーツミュージックをやるにはカッコいいと思ったものをコピーすることだと言いました

それは絶対なんです! でもコピーしても同じようにならないんです 

なので10年20年経つとリトル〇〇な演奏をしている人がグッと減ります

なぜか? そこを通過して自分のオリジナルが生まれるんです 消化して自分のスタイルが出来上がった証だと思います 

10人のドラマーがいれば10人違う8ビートになるはずなんです それが月日を経て自分のビートとして確立される そういうものだと思います

シンディ・ブラックマン・サンタナという女性ドラマーがいます 彼女はトニー・ウイリアムスを敬愛し、彼とそっくりな演奏をします 機材もほぼ同じです

でも彼女のプレイがリトルトニーにならないのはコピーを通り越してオマージュされているからだと思います ここまでトニーのスタイルを継承している人はいないのではないのでしょうか


無理して意識する必要は無い

結果的に自分というフィルターを通して自分らしさが生まれていきます 

同じものを見ても見える景色は自分の脳のフィルターを通すと違うものになってしまうそうです 同じ音楽や映画を見ても人によって感じ方は違いますよね 脳科学的にそうなんだそうです

でも当たり前のことだと思うんです 顔も背格好も言語も違うから違って当たり前なんですよね

無理して意固地にツッパる必要もありません あなたとそのヒーローとは全て違いますから

まとめ

自分の好きなものをコピーし、演奏していけば色々な音楽に触れるようになり、それらを消化して自分らしさ 自分のスタイルが出来上がっていきます

悲しい気持ちもあるかもしれませんが、出来上がった自分のスタイルを観て自分に憧れる人が出てくるかもしれません

そうしてファンが増えていくと(お客様だけでなく、共演者も)お金を生み、プロとしてやっていくことも出来るようになっていくのではと思います

自分の気持ちに正直に カッコいいと思うものを聴いて練習しましょう!


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