9月4日のジャニーズ性加害問題当事者の会の会見では、ジャニー氏の性加害について、刑事告発を検討していることが明らかにされた
時効にかからない事件で立件できるものを当事者の会としては告発、検察の捜査を望んでいる
これまでの取材でも数々の元Jr.たちが、警察に被害届を出そうとしても「動画があるのか？」「唾液は体についてるのか」などと言われ、被害届けさえ警察は受理しようとしなかったこと、中には、被害を申告した母親と子どもを前に警察が、ジャニー氏を警察署に呼び寄せたなどという、とんでも話まで聞いた
元Jr.の大島幸広さんは、ジャニー氏と2人でいた際に「またが性被害事件を起こしたもみ消してくる」という言葉を2回聞いたと証言している。もみ消した先が、相手方なのか、警察なのかわからないということだったが、警察だったとしたらとんでもない話である
なぜ、これだけ多くの被害者がいたのに一件も事件は、立件されなかったのか、警察の不作為があったのではないかと疑わざるを得ない。この点を含めて、政府として、調査・捜査しないのかと何度も松野官房長官に聞いたが
「個別具体の事案に関することであり、お答えを差し控えるが、一般論で申し上げると、刑事事件として取り上げるべきか否かについては、民事訴訟の動向に関わらず、捜査当局において法と証拠に基づき判断するものと承知をしている」
「政府として警察にこの捜査をやれ、この捜査をやるななどということは、警察の公正中立性を脅かすことになる」
と回答になってない回答を繰り返した。世界史に残る性加害事件の事実が明らかになっている中で、あまりにも政府として当事者意識のない回答だ。この問題を機にメディアの在り方だけでなく、警察のあり方も変わらなければならないというのに