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「あそびごころ」を探究するまじめなあそびをはじめてみるよ

気づいてしまった。

これまでのポジティブな体験記憶には必ずいつも堂々と潜んでいた。


おそらく、「あそびごころ」なるもの。

なにか思考するとき、なにか行動するとき、ものごとのスケールや他者からの判断を強固なものさしとして意識してきた10代、20代。

でも、「記憶に強くのこっていることはなに?」と自分に問うてみると、スケールも他者の目も、なんなら努力も成長も関係のない些細な記憶ばかり思い出す。


たとえば、

・高3の数学の試験で解答に自信があった問題でミスをしていたとき。なんでだ?と思って見直してみれば、途中で2乗とn乗が入れ替わっていた。
なるほど!向きを変えたら同じ形だものね!とこれまで気にしたこともなかった共通項に気づいてひっそりとにやにやした記憶。

・受験勉強真っ只中のなか、逃避目的で開いたファッション雑誌に”くいだおれ太郎”を見つけて、なぜか初めてノートの表紙にコラージュをした記憶。逃避が加速しずいぶんと時間がすぎる時計を横目に、太郎をどう活かそうかとわくわくしていた。

セロハンテープで地道にとめてある地理のノート

・LINEスタンプをはじめてつくってみたら、案外簡単につくれちゃうじゃないの~、と調子に乗って無計画にあっという間につくった「ぬるっとあにまるず」。シュールだけど、細部の質は低いけど、今見てもすごくのびのびしている。ぬるっと生まれちゃったことににやにやした。(売り上げは低いけど、まれに気に入ってくださる方に出会うと、あれま~!とうれしくなる)

ぬるっとあにまるず

・コーチとして、知人以外とセッションしてみたい。でもまだ体感的にコーチングを「コーチング」として表すことにも抵抗があった。透明でいたい、という自身のイメージを起点に出汁対話(だしたいわ~)という言葉を思いついてしまった。わたしはお湯として、あなたとともにあなたの個を出汁のように味わう対話。ダブルミーニングににやにやして、恐れなど吹っ飛ばしてえいやーとリリースした。


いつもプロセスや誕生に「にやにや」「わくわく」していた。

そのきっかけはどれも、現象や着想との遭遇。それがなにかに結びつくことや価値の有無など頭にはなく、遭遇そのものにインパクトと喜びがある。

すると不思議なことに、多くは遭遇の喜びのままに、かたちづくる行動にいたっていた。この状態のままになにかうまれたら、なんだかおもしろいんじゃないの!って。ちょっとしたあそびごころを隠せていないままに忍ばせている感覚。

かたちづくる行動(創造や生成ともいえるかもしれない)は、幼少期からちまちまと当たり前にやってきた営みであり、満ち足りるものであり、それってなに?という関心もつよい。

そんな行動には別のパターンもあると感じている。それは、枯渇する状態から回復や解消を目指してなにかをつくる場合。このときは、焦燥感から力んでいるような感覚と、はじめからわくわくしているというより、わくわくしたいという願望が強くある。

このときのプロセスや生まれたものにもなんらかの意味や価値はくっついてくるが、体感としてのパワフルさは欠ける。

それに対し、あそびごころを起点にしたものは身体も思考もほぐれ切っているし、並行するあるいはさらに優位な目的意識というものは存在しないように思う。全体性の一体感があって軽い。

それに気がついた今、このあそびごころと思われるものは起爆剤のようなスパイスのような、そんな要素だなと思うし、なんだかかけがえのないものな気がしている。

確かにこれまでのアウトプットは何か大きなリスクとともにあるような行動ではないから、あそびごころをもてる余裕があるのかもしれない。けれど、感覚的にはもっとダイナミックななにかがそこに眠っている気がするのだ。




しかし、あそびごころというのは恥ずかしがりやで、どうやったら湧いてくるだろうなどとHOWを考えだしたら、そそくさとどっかに隠れてしまう。

あそびごころの定義ってなにか?と一点に集中しようものなら、途端に排他的で、自由なのびのび感が損なわれる感覚がある。

でも、これはいったいなんなんだ?と探究したい衝動に駆られている。できるだけ、ともにある時間を過ごしたいと願うけど、固執しては逆効果になりそうな予感。

そこでしばらくは、あいまいさも大切にしながら型をつくらず、他者とひらきながらもちゃもちゃと触れ合ってみたい。

そんな探究記録をマガジンとしてはじめてみます。

一体どうなるんだろうな。にやにや、わくわく。


P.S.① こりゃ良いわ、というマガジンタイトルが浮かんでいなくて悔しい

P.S.② こんな記事やひと、ぴったりじゃない?というご紹介をいただけたらとてもうれしいです!






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