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バイクレースの頃

僕らの時代、車の免許を取るお金がなくて、バイクに乗る若者が多かった。
仲間も多く、公道を走っていたが、やはり公道は危ないので、一念発起して、ライセンスを取得して、サーキットを走るようになった。

僕が走るクラスはSP(スポーツプロダクション)クラス。
市販車ベースで、改造できる部分が少なく、一番参加しやすいクラス。

僕がメインで走っていた筑波サーキット。
マフラーを入れて、保安部品を外しただけで、ラムエアボックスも入っていなかったので、速いバイクとはトップスピードが10キロ近く違っていたが、コーナーが多い筑波サーキットなので、なんとか予選を通過して、本戦を走れていた。
いつもグリッドは20番前後。

カメラマンでありながら、レースをしていて、バイク雑誌と知り合うことができた。自分が走っているから、バイクの動きがわかって、初めてでも撮影がしやすかった。

そんなバイク雑誌主催のレースが福島県のエビスサーキットで行われた。
カメラマン特別枠で参加したので、僕のゼッケンは0。
現役を引退して、しばらく走っていなかった僕は予選落ち。
予選落ちしたライダーの中での敗者復活戦。
なんと、人生初のポールポジション。
実は、20位以内に入れなかったら、丸坊主になるという恐ろしい企画。

スタートダッシュを決めようと思ったら、思いの外、雨を擦ってしまい、エンジンストール。
ポールポジションだったのに、最後尾からのリスタートになってしまった。

当時の僕は本当に丸坊主になりたくなかったようで、雨で転んでもいいや!と吹っ切れたようで、最後尾から10番手まで追い上げ、本線に出場できた。
本戦で20位以内に入ったにも関わらず、何故か僕は雑誌的に面白くするために、いい歳で丸坊主になってしまった。w

この写真は筑波サーキットの第一コーナー。
友人のプロカメラマンが撮影してくれているから、最高の写真になっている。
もう10年以上バイクに乗っていないけど、、もう一度、バイクに乗りたいと思う今日この頃。

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