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メギドPvP備忘録~『脅迫と囮』~

きっかけは些細な事である。
毎週水曜日にやっているPvP勢のイベント、『推しパ調整会』でボスラッシュと言うイベントが行われた。

詳しくはカードゲームうさぎを読んでほしいのだが、要は1種の編成で3人のボス役と戦って3連勝できればOKというイベントである。

「ほう?この我(と数多の強豪)を差し置いてボスを名乗る者がおるとな?」

と思って参加して速攻3連勝してきたのだが、その中で気になる事があった。

ボス役をやっていたPvPプレイヤーの1人が、自分のブフ様が私のブフ様に先手を取れなかったので、フォトンを全く積まなかったのだ。

これは悪手である。先手を取れようが取れなかろうが、ブフ様にはスキルやアタックを積まねばならない。
そうしないと『脅迫と囮』が成り立たない……という趣旨のツイートをしたのだが、どうもこれはPvPプレイヤーの共通認識ではなく、高頻度でPvPをしている悲しきPvPモンスターのみの感覚らしい。

だがこの『脅迫と囮』という概念はPvPにおいて基本である。
編成、プレイング。全てにおいてこの感覚は必要とされる。

と言うわけで今回はメギドPvPにおける『脅迫と囮』について語らせてもらえればと思う。

なお私はほぼ毎日PvPに籠ってはいるが、現状PvPは公式からの情報は少ない。結果として個人の主観で語っている。

また、解説の途中、何人かのメギドに対して辛辣な意見を述べることがあるかもしれないが、それはそのメギドの基本的な性能、人格を毀損する目的ではなく、あくまでPvPという特殊な環境での私の評価だ。
ご容赦いただければ幸いだ。

また筆者はニコニコ動画でいくつかPvP解説動画を投稿している。併せて見て頂けると理解が深まると思う。



1.メギドPvPでの『脅迫と囮』


『放置したら致命的被害を受ける』メギドを編成し、その上にフォトンを乗せる。これがメギドPvPにおける『脅迫』である。

これにより相手に対処を強制させて行動を制限する。
だが単騎のメギドで脅迫しても意味はない。速攻で落とされてしまう。

この『脅迫』が最大限効果を発揮するのは、『脅迫するメギドが2体以上いる時』である。

2人以上のメギドで脅迫すると、相手は対応で二択以上を迫られる。

そして狙われた方は『囮』として機能する。
一方が狙われている間に、もう一方で致命的被害を与えるのである。

というわけで、これがPvPにおける『脅迫と囮』の基本概念だ。
お気付きかもしれないが、これはセットで成り立つ概念なのだ。

具体例を上げよう。例えばこれは最もスタンダードなCマリネクロの型である。

私が考案者なので『脅迫と囮』の塊みたいな性能をしている

この編成の運用は簡単だ。タナトスをタゲってCアンマリスキルで魂衣をつけ、タナトスにスキルを積み、Cビフロンスはチャージやアタックを積んで奥義を狙う。

この時点でタナトスとCビフロンスが『脅迫』してくる。
タナトスの防御無視スキルは大体の後列を2発で倒せるし、ソウル消費Cビフロンス奥義も列を壊滅できる。

よって相手はどちらかに対処せざるを得ない。この時点でタナトスとCビフロンスは『囮』としても機能する。

以前、タナトスのPvPでの強みをTwitterでお話した際、「速攻で落とされるだけだろw」という反応を頂いた事があったが、実はそれで正解なのである。

もう1つの選択肢を通すために『囮』として機能した。これだけで仕事はできているのだ。

またこの編成はCアンマリがMEでタナトスとCビフロンスに自動蘇生を与える。それに加えてCアンマリがケイブキーパーを持っているので、脅迫する前列2人の対処に手間取ると、Cアンマリがエンジェリルネルガルにケイブキーパーを付与して逆転してくる。

なので実はCアンマリも私をスルーしていいのか?と『脅迫』している。PvPでのリーダーはMEで『何もしなくても脅迫することができる』事が重要なのだ。

この『脅迫』『囮』と不可分なので、相手はCアンマリを倒すことも考えねばならない。そしてCアンマリが『囮』として機能したなら、タナトスとCビフロンスの脅迫がそのまま通って相手を壊滅させる。

もっと言うならエンジェリルを持ったネルガルも放置したら負けるが?と『脅迫』している。

今回はCマリネクロを例に出させてもらったが、結局のところPvPでの強編成は多くのメギドが『脅迫』できるように組まれている。

そしてこの概念は編成だけには留まらない。プレイングにも大きく関わる。

例えば上のCマリネクロを使っていて、相手にインプがいるからタナトスにスキルを振らなかったら意味が無い。

『脅迫』は基本的にフォトンを積むことで成立する。
ところがそこで「どうせ妨害されるし……」と何もフォトンを積まなかったら「コイツを放置したら貴方は死にますが?」と言う脅迫を放棄したことになる。
繰り返し言っているが『脅迫』しなければ『囮』にもなれないのだ。

よって、相手にインプがいようがアクィエルグシオンがいようが、速攻攻撃で倒されることが分かっていようが、タナトスにはスキルを積まねばならない。これは絶対である。

PvPモンスターの心の中には足利貞氏がいる


2.『脅迫と囮』への関わり方から見えるプレイスタイルの違い


と言うわけで、この『脅迫と囮』がメギドPvP全体を司る概念であることは分かって頂けたと思う。

この脅し合いに日和った側は負けるのだ。もちろんフォトン運に恵まれず、そもそも脅迫が成立しない場合もある。

恐らくこれを無意識的にできているのが悲しきPvPモンスターたちだと思う。今回私はこの記事を書く前に『脅迫と囮ってPvPやってる人たちの基本概念じゃないの?!』と呟いたのだが、悲しきPvPモンスター達は一瞬でその意図を読み解いた。恐ろしい限りである。

とは言え、それらに対してのアプローチはおそらく各人で異なる。
雑感ではあるが、それを紹介してみたい。

まず様々なメギドに脅迫力を持たせ、相手の対処を強烈に縛るタイプ。

要は「どいつもこいつも放置できないよ!」という編成を組み、ドリブンしていく人である。
多分私はこれに属する。Cマリネクロ以前はCオロネクロを使っていて、どちらも誰も放置できない編成だからだ。
あとは超強い暴奏使いの方もこちらに属すると思う。というか暴奏、ネクロ使いはどうも最終的にそういう発想に至るらしい。

次に脅迫力の強いメギドを2~3体編成し、残りはそのサポートでその力を増幅させるタイプ

基本的にサポーターは脅迫する力は弱い(マナナンガルは例外。)
例えばハックだが、彼は勝負を決める決定力はほぼ無い。
だがアクィエルやRダゴンなどの力を最大限に発揮できる。そういうメギドの脅迫力を増加させるサポーターをちゃんと割くプレイスタイルだ。

私自身は「ハックでノックバックしてもスキルの必要数が変わらない」と思って滅多に入れないのだが、多分そこはこういった嗜好の違いがあるのだと思う。

最後に『脅迫を成立させない』プレイスタイルを好むタイプ

メギドPvPは基本的にメタゲーなので、とりあえずどんな編成にも何かしら機能不全にできる編成は存在する。

と言うわけで、相手の脅迫をそもそも機能させない編成やプレイスタイルを得意とする人も存在する。
実際このタイプの人と対戦すると、初見だと何が出てくるのか本当に分からない。分からないのにこちらの編成が機能不全にさせられる。

とまぁ大体こんなところだろうか。
とは言え厳密にこの3つに分けられるわけでは無く、皆これらを上手く取り入れながら試行錯誤している印象がある。

例えば私は今マナナンガルを入れているし、ブフ様メタとしてアンダカを採用したこともあった。何事も特化はよくない。バランスよく考えよう。

しかしよくよく考えると、私は基本的に相手を機能不全にさせる編成が全く思いつかない。何か『とりあえずさっさと殴った方が早い』と常に思ってる節がある。

と言うかDiscordで『脅迫と囮』というテーマで話し合った所、『キュアハルクさんは相手に対策を強制させて、自分のやりたい事を思い切り押し付けるのが得意ですよね』と言われた。

あれ……?私メギドでも脳筋やってる……?


3.終わりに

と言うわけで今回はPvPにおける基本概念……『脅迫と囮』について語らせて頂いたが、いかがだっただろうか?

当たり前と言えば当たり前だが、これはPvEには絶対に無い概念だった。
Discordで話してて初めて気づいた。我々はメギド国の辺境、PvP島の文化で生きている。

ただまぁ……この感覚は、とりあえず高頻度でPvPをやっていればいずれ身につく。PvP勢の水や空気みたいなものである。

今回それの言語化に挑戦してみたが、何というか私たちはこれを当たり前に「できる」ので、正直な所「いつ」「何故」できるようになったのかがはっきり分からない。
昔使ってた村長パを見返すと明らかにその発想で組んであるので、おそらくこの頃にはできるようになったとは思うのだが……

なのでこの感覚の有無でPvPでの強さに大きな差が出るとは思うのだが、身につけたいのなら「高頻度でやれ」としか言えない。ご容赦頂きたい。

と言うわけでこの記事はここで終わりとしたい。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。














ちなみにプリキュア界にも暗黙の了解はある。
例えばこの間、『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!』の予告が公開されたのだが、その中で「素敵なお友達の出番です……って言いました?!」と流れた。

歴戦の大友はこれだけで何が来るのかが分かる。
その日(9月13日)が来る事を楽しみにしつつ、この記事はここで終わりとしたい。

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