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『カタカムナ』によく出てくる用語辞典


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 彦&姫
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○○彦 …… 男性を表す慣用句。成功を意味するときに使われる。
○○姫 …… 女性を表す慣用句。失敗を意味するときに使われる。

彦&姫は「神名」として出てくることも多いが、「神名」とは全く関係なくても出てくるときも多く、この言葉は日常的に多用されていた「対比」用の言葉。

「白黒」「天地」のように、「対」として使っているだけなので、それらと同じく、女性蔑視の意図があるわけではない。

宮崎駿の「もののけ姫」でも、よく思い出してみると、「アシタカ彦&もののけ姫」という名前の組み合わせ。ここからも、古代日本では「彦&姫」が慣例だったことが分かる。

ちなみに『古事記』の漢字表記は、漢字こそ間違ってるが

日子(ヒコ) …… 日を浴びて子がスクスク育った
比売(ヒメ) …… 比べると、手元に残ってない(売った)

一応、正しい意味の方は引き継いではいる。



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 なぎ&なみ
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『凪』 …… 波立ちが収まった。平穏な状態。
『波』 …… 海面が荒れている。翻弄される。

これも「彦&姫」のように、2点セットで使われている「対比」用の言葉。

『古事記』イザナギ&イザナミの名の語源は、ここから来ている。
ちなみに漢字としては、「凪」・「波」。どちらも海に関連する。

たまに「渚」の意味で出てくることもある。(全部、海に関連する言葉)

世界の四大文明が、大河の近くで起こったように、日本の居住地も、川の水源と海の近くからスタートした。
そもそも縄文人が、貝塚を残していたくらいだから。

ただ、日本の川は(台風で)よく氾濫するので、平地の中でも、周囲よりやや高台の地に住居を構えた。
偉い人ほど、「その土地の高いところ」を独占。丘の上から見下ろす立場となる。
神社仏閣も、その土地の高いところに多い。



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「津」
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三重県県庁所在地にもこの地名があるが、神話や古文献などで「津」と言うときは、平野部の沿岸地を指す。

地理的特徴としては、川の河口部、平地、住みやすい。
だから、居住エリアになっている。(それ以外の土地は、未開拓。自然界の法則の通り、林の山。広場ではない)
人々の居住区は意外に狭かったのだ。


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「秋津」
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穀物の収穫の時期。

先の通り、「津」は川の河口部、平地のことなので、秋がやってきた津は、稲作の収穫期となる。

秋津は、秋の終わりから初冬にかけての時期を指すので、作物の収穫の時期は、「早秋津」と呼ばれ、8月下旬〜9月あたりを指す。(毎年、気候によって時期はズレる。暦に従うのではなく、その年の「適切な収穫のタイミング」に従うので)

ちなみに日本語では、「アキ」は〝秋〟とも言うし〝空き〟とも言うので、収穫に失敗した、作物が育たなかった、災害で全滅した状態、収穫後の空き地の意味で、ハヤアキツ姫(早空き津姫)がある。

これを言うと「えっ? そうなんですか?」 というレベルで誰からも驚かれるが、『古事記』の神名の漢字表記は、そのほとんどが間違っている。

やけに難しすぎる、高尚な「神名表記」ばかりでしょう?

全部『古事記』の編者、太安万侶(おおのやすまろ)が間違えた。

なので今回の、〝ハヤアキツ姫〟の漢字も、〝速秋津比売神〟は間違い。
一部しか、本来の意味に合ってない。

ただ、「比売」……

どう見ても「ヒメ」という発音にはならない「比べて売った……」という文字をわざと使っていて……

「比べる」と、「手元には残ってない」(売った)

の字を使ってるところを見ると、一応、本来の意味(成功の意味の「彦」と対になる、「失敗」の意味)を引き継いではいる。


ちなみに……

『古事記』の編者、太安万侶や、初期の古事記の翻訳家である石塚永一氏が間違えてしまうと、それを参照しながら研究する全ての人が間違えてしまうので、

國學院大學のような、専門家集団がまとめた〝速秋津比売神〟の箇所の説明も、残念ながら見当外れのものになってしまっていた。

敗因は、「文字からの先入観」に引っ張られて、本来の意味からズレた説明になってしまっていること。
その「文字」が間違ってるのですよ!

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 國學院大學より 引用 
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速秋津日子神・速秋津比売神が、河・海を分担する境界を表わしていると考えられている。また、海峡や流れの速い瀬戸の意を含んでいるとする説がある。
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『古事記』表記の〝速秋津比売神〟は間違い。

一番最初の人、712年の古事記編者『太安万侶』(おおのやすまろ)が間違えると、それを参照しながら探求する、全ての人が、連動して間違ってしまう……。だから、古事記原本の漢字表記は、最初から疑ってかからないといけない。




かんながら
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神の意のままに

本来は、「神の意のままに」などの意味だが、昔の人にとっては「神は私とともにいる」という感覚に近かった。
だから、「いつも神様に見られている」という緊張感が常にあったから、比較的モラルが高かった。(外国に比べて)

小学校で、昼休みの時間に先生が教室に居続けたら、いないときに比べて生徒は自制するでしょう? 居なくなったとたん騒ぎ出す男子たちも、先生の前だとおとなしい……。

あれと同じ。

ただ、『カタカムナ』原文のケースでは、「神の言うことには」「神の解説によると」「神の意志は」みたいな感じで、『論語』の〝師曰く…〟の文脈で使われることが多い。

【HP📲】 ◤https://hironomichi.jp◢ 【note】『カタカムナでお金を手に入れる方法』 3/27 にアップしました。