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ホットケーキの記憶


初めて作ったお菓子は何だったか?はっきりとは覚えていませんが、恐らくホットケーキでしょうか。

子供の頃、喫茶店の入り口などに飾られていた食品サンプルのホットケーキはとても魅力的に見えました。

こんがりと焼き色がつき、何枚も重ねられていて、美味しそうなシロップがたらりと垂れていて…。食べさせてもらえなかったのも魅力の一部だったかもしれません。

家で食べるホットケーキは憧れのものとは程遠く、大味で厚みはあるのに冷めるとパサパサして、バターの塩気を頼りに牛乳で流し込むようなものでした。

当時もホットケーキはミックス粉と卵と牛乳があれば作れたので、子供ながらに挑戦はしてみましたが、喫茶店のようなホットケーキが焼けるはずもなく、苦労の割に美味しくないなと感じたのを思い出します。

ただ、そこでめげずに「どうしたらあんなに美味しそうなものができるのか?」と興味をもったことが今に通じていたのかもしれません。こだわりと探究心は道楽の中枢です。

均一な焼色やいびつではない形状、そしてしっとりした生地の焼き加減。今思えば子供の頃からそういうものを求めていたのでしょうね。三つ子の魂百までとはよく言ったものです。

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