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仙台89ers:2023-24シーズン 第23節(2/10、11 Away Game vs 富山 at 黒部市総合体育センター)雑感

またバイウィークがあるからとサボってしまった・・・。すみません。

第23節のプレビューはこちら。


◯試合前トピック

・89ersチアーズRINKAさん、バスケットボール日本代表オフィシャルチアリーダーズ「AKATUSKI VENUS®」のメンバー選出

仙台へ移籍後の目覚ましい活躍が見初められ阿部が日本代表候補合宿に招集されたのは既報通りですが、さらに嬉しいお知らせ。阿部のロースター入りは合宿を経ないとまだどうなるかわかりませんが、仙台89ersチアーズの今季キャプテンを務めるRINKAさんが厳しい選出オーディションの上、一足先に「AKATSUKI VENUS®」のメンバー入り。

仙台のHome Gameでは小柄な体躯ながらもそんなことを感じさせないスケールの大きく力強いチアパフォーマンスと、凛とした美しさも兼ね備えたRINKAさんに心惹かれている方もおそらく多いのではないかと思いますが、より大きな舞台でそのパフォーマンスを披露することになり、きっとまた多くの方を魅了することでしょう。

このバイウィーク機会に開催されるアジア杯予選WINDOWでRINKAさん含む「AKATSUKI VENUS®」の新メンバーがお披露目とのこと、仙台ファン・ブースターとしてはもう一つ楽しみができましたね。

◯Game1(2/10 14:05 TO)仙台93富山77

Game1のエントリーメンバー、スターターは以下の通り。ヤンが脳震盪からのリーグ規定のプロトコルを経てロースター復帰。

GameのTO直前にショットクロック盤に不具合があって当初予定時間より少し遅れてTO、ファーストポゼッションは仙台、澤邊の3Pがオープニングゴールとなり幸先のいい立ち上がりかと思いましたが、ブースが得意なはずのペリメーターショットがリングに嫌われたり阿部がAnd1のボーナススローをあっさり外したりとここ最近のシュート精度の良くなさが今Gameも継続傾向。富山のほうもブバやミラーにボールを集めて得点を重ねていきますがチーム状況を象徴するかのように仙台同様精度は今一つ。ターンオーバーもお互い多めな中、1Q後半に富山が一歩前に出ると24-22と2点ビハインドで終了。

Gameの立ち上がりでのオフェンスが今一つな状況が続いているのは気になるところですが、リードされているとはいえ1ポゼッション差なので許容範囲かなと思いつつも、24失点は少し多いかな、という感じ。

2Qもまだモメンタムはやや富山寄り。トーマスがハッスルプレイでスティールをしたかと思うとその後ジャッジクルーへの抗議ということでテクニカルファウルを宣告されるなどなかなかモメンタムを引き寄せられません。2ポゼッション程度の富山がリードする時間が続きますが、3Pはまだ来ていないもののシュートタッチが戻ってきたブース得意のペリメーターショットでつなぎながらビハインドはそれ以上広げさせない我慢の展開でOTO。

OTO直前に得たFTをトーマスがしっかり決めるなどでいったん同点に追いつくも、ターンオーバーが続き再び6点にビハインドを広げられると仙台ベンチはたまらず前半2回目のTO、少し巻き直したいところ。そのTO明けにトーマスがその持ち味を見せて優れた個人技で再びビハインドを詰めていた中で、富山側がガドソンが脚部のどこかを痛めるアクシデント。その隙をつくかのように仙台が一旦逆転はするものの富山宇都の見事なチェンジオブペースからのペネトレイトですぐさま同点に戻されるとそのまま前半が終了。

なんとなくピリッとしない感じで前半は進み、スコアはタイ。ブースやトーマスのスコアリング、ゲルンの相変わらずのリバウンドと持ち味は見せているのですが、やはり各クラブにすっかりマークされているであろう阿部が思うようにシュートまで持ち込めていない感じがそう思わせているのかも?にしてもスコアは43-43なので43失点はやや多め、後半に向けてはターンオーバーはできるだけ減らしたいし、ディフェンスももう少しギアを上げていきたい。

3Q開始直後から前半今一つに見えた阿部がドライブイン、エルボーからのジャンパー、狙いすました3Pとファイヤー市得点を重ねると、ディフェンスも前半よりも強度を増してはリードをするすると広げていくと3Q半ばにはリードを2桁差に。後半の入りの悪さから相手にずるずるリードを広げられる「魔の3Q」とは仙台ファン・ブースターの間ではよく言われているとことですが、今Gameにおいてはその逆の様相、オフェンスディフェンスが前半よりさらによく噛み合い、リードを一時は15点まで広げるこれ以上ない展開となってきました。しかし3Qも終盤になってくると、Homeで負けられない富山も巻き返し、ミラーのQ終了間際の3Pプレイを成功させると68-60と8点リードで勝負の行方は4Qに。

4Qはしばらく互いにディフェンスで踏ん張る我慢比べが続きますが、今Gameここまであまりミニッツがなかったヤンがハッスルプレイの連続でモメンタムをグッと引き寄せるとリードは再び2桁差。OTO時点でリードは15点と、よほどのことがなければ盤石なリードをつくりましたが、果たしてOTO後もしっかりGameをコントロールして時間を使いながらも得点を重ねて富山の得点も単発にとどめさると、このままGameをクローズ、不調の相手からしっかり勝利をGetです。

気になった選手:阿部
今シーズンのブレイクぶりで各チームからのマークも厳しさを増していて、前半はあまりスコアも伸ばせていませんでしたが、後半になってそ立ち上が力マークをかいくぐって得点を重ねていってはモメンタムを仙台にしっかり持ってくる、これぞエースの大活躍。終わってみれば20PTS4AST3RBD3STLの堂々たるスタッツを記録しているのでした。今節が終わると、バイウィークは他の選手とは異なり休む間もなく代表合宿での活動が待っていますが、この調子を維持して是非ともAkatsuki JAPANのロースターの椅子を掴んでほしいですね!

◯Game2(2/11 14:05 TO)仙台86富山66

Game2のエントリーメンバーとスターターは以下の通り。富山のほうはGame1途中で脚を痛めた感じでGameから退いていたガドソンが出場なしかとおもわれたところしっかりロースター入り。

HCが交替してなおいまだ調子の上がってこない富山に対してまずは快勝のGame1でしたが、向こうは向こうでやはりGame2は取らねばならぬと背水の構えでくることは必至。しかしながら今季の勝率5割達成、さらにはCS進出も視野に入れていくためには負けられないのは仙台も同じこと。ただこれまで同一カードで2勝できたのはAway信州戦、Home川崎戦のみ。今Gameもしっかり勝ち切りたい。

Gameは仙台のポゼッションから阿部のドライブインでGame1と同じような形でファーストゴールはゲットするものの、やはり立ち上がりのシュート精度はやや低め。一方の富山はスターターを替えて小野とガドソンを入れてくると、期待に応えて小野がいきなり3Pをヒットすれば、Game1とは異なり宇都が自らスコアリングに絡んでくるパターンが増えているのと、インサイドではブバがよくスコアリングして富山が一歩先に出る形で1Qは推移。

1Q中盤過ぎまでは富山のゴールがよく決まって一時は8点のビハインドを背負いますが、次第にディフェンスのギアが上がって富山から連続ターンオーバーを奪うとじわりじわりと追撃、Game1に引き続き会心のブロックショットなどヤンの連続ハッスルプレイを起点にトーマス・片岡の連続3Pであっさり逆転に成功。終わってみれば20-18と1ポゼッションのリードで1Qが終了。

Game1と同様、点数的にはほぼ互角ではありますが、1Q中盤以降の富山からターンオーバーを誘い続けたディフェンスは素晴らしかった。このディフェンスをGame終了まで続けていければ勝機はかなり高くなりそう。

2Q立ち上がりにゴール下での競り合いで思わず立ちあがってベンチ選手がコート内に入ってしまい(青木?)テクニカルファウルを宣告される珍事はありましたが、直後の2ポゼッションで渡部とブースが連続3Pを起点に11-2のランを作って一気にリードを広げることに成功。その後も富山がブバのインサイドなどで打開ははかってきますが仙台の3Pが好調で、トーマスが2本目の3Pを決めて9点リードとしたところでOTO。OTO後も富山のオフェンスを単発に抑え続け、42-31とリードを11店に広げて前半が終了。

Gameの立ち上がりは相変わらずのシュート精度が悪いかなと思ったところ、今Gameではすぐに持ち直し、特に3Pの調子がいいのは好材料。またディフェンスの引き締めを図りたい富山のゾーンディフェンスもまずまず攻略できているのも今Gameはとてもいい感じ、このままおそらく修正してくるだろう富山の追撃に対して後半も崩れずにGameを進めたい。

3Qも仙台はヤンが躍動、オフェンスリバウンドに3Pと仙台に勢いをつけていきます。バスライ解説の井口氏曰くの「長町商店街のBTS」は伊達じゃないw一方富山のほうは今Game積極的にオフェンスに絡む宇都のプッシュからのリムアタックで食い下がりますがインテンシティの落ちない仙台ディフェンスの前には単発気味。仙台はトーマスが3Pにペネトレイトにとその持ち味を発揮していくと、3Q終了時点では20点差とさらに大きなリードとします。

20点差もあればよほどのことがなければ勝利は盤石といえども、油断は禁物・・・なのですが、4Qも危なげなく20点前後のリードを保つコントロールが機能し、最終スコアも86-66と20点差でAwayの地で連勝を達成。

気になった選手:トーマス
バスケットライブの勝利チーム選手インタビューはヤンでしたし、今Gameでのヤンの活躍が要所でとても効いていたのですが、ここはトーマスで。
長らく負傷離脱の日々が続いていて前節群馬戦で待望の復活を果たしたものの、やはりGame感覚やチーム内でのケミストリーを高めるにはバイウィーク明けを待たないといけないかな・・・と思っていたところで、今Gameはベンチスタートながらチーム最多得点の大活躍。バイウィーク明けのエーススコアラーとしての活躍に期待です。

◯最後に

現在リーグで最下位と不調にあえぐ富山を相手にしっかり2連勝、今季3度目の同一カード連勝を達成。もっともいかに不調にあえぐとはいえ富山も個々の能力では全く見劣りしない相手であり、今季最後の黒部市開催ということでモチベーション高く当たってこられては厳しい闘いになるだろうなという予想通り、両Gameとも Gameの立ち上がりはどちらに転ぶかわからないような拮抗した展開に。しかしやはりそこは富山も連敗続きで少しメンタル的なものが影響しているのか、いったん仙台側にモメンタムが傾いてしまうとそこを押し留めることができなくなってしまうのはいかにも辛そうなチーム状態。昨季の大型連敗時の仙台を思い出してしまいなんだか身につまされる思いです。明日は我が身。

他クラブの内情を慮ったところで詮無いこと。我が軍のほうを振り返ってみますと、ここ何Gameか同様、Gameの入りでのシュート成功率が今ひとつなのは変わらずで、前半は少しやきもきする展開。しかし広島戦のあたりからディフェンスの強度は少し戻ってきたところはあって、シュートが決まらなくともその分ディフェンスで踏ん張れているのは仙台らしいといえば仙台らしい形だったでしょうか。

そして朗報は、復帰のトーマスがバイウィーク突入を前に離脱前のムーブをとりもどしつつあること。Game2ではシュートタッチもよく、3Pもよく決まっていましたし、高い個のスキルでのペネトレイトからゴールを奪うらしさも随所で見せてくれました。復帰以来全体練習をほぼできていない中でのトーマスの活躍には藤田HCも舌を巻いておりましたが、バイウィークでさらにケミストリーが高まってくれるとやはり心強い戦力となってくれそうです。

では主要チームスタッツを眺めてみましょう。

PPG:78.3→78.9
FG%:43.7%→43.8%
APG:20.4→20.6
OFFRTG:106.1→106.7

やはり連勝するとここらへんのスタッツは上昇基調。ただシーズンもおよそ2/3を経過しているので大きな変化は何十点も差をつけて勝ったぐらいのことがないとなさそうですが、なんとかPPGを80超にしたいしFG%ももうちょっと上げたいところ。

RPG:40.7→40.7
OPP・PPG:80.4→80.0
DEFRTG:109.0→108.2

ディフェンス系スタッツはディフェンスの頑張りで両Game80失点以下としたことからやや回復。リバウンドはブバのインサイドワークに苦労したのもありつつ富山とあまりスタッツは変わらないながらも40本前後をしっかりと獲得。やはり勝負のキモはいかにディフェンスを頑張り失点を抑えるか。今後も相手得点を80以下に抑えられれば勝機は高まりそう。

さて次節は日本代表活動期間に伴い3週間空けて3/2、3にHomeで京都と対戦。京都も現在は西地区で12勝27敗と最下位に沈むも、島根から2勝、琉球から1勝、川崎から1勝を挙げるなど、噛み合った時の力はあなどれないものがあります。またなかなかシーズン中は順位的に厳しい位置にいても、尻上がりに調子を上げて、しっかり残留圏内はクリンチしていく、そんな粘り強さも兼ね備えている印象。しかし勝率5割を目指す上ではHomeならばしっかり連勝しなければいけない相手、簡単なミッションではないですが我々もダイキエンで後押ししないとですね。

それではまた。

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