この事件が起きるまで、DJsodaなんて聞いたこともなかった。事件後、いろいろなコメンテーターや有名人が述べているが、その主張はおおむね加害者が一方的に悪く、DJsodaは悪くない、というものだったと思う。

本当にそうなのか？　あんな服装をしていれば、その扇情的なファッションや身のこなしから、ついうっかり触りたくなってしまうのも男としては分からなくもない。
　たとえ野外フェスティバルとはいえ、あんな格好をしていて公序良俗に反しないのだろうか？　あんな格好をすること自体が、そもそも軽犯罪法違反、公然わいせつ罪に問われないのだろうか？　日本では。

次にセキュリティ面から。観客とパフォーマーとの間の距離にも問題があったと思う。
　あまり詳しく知らないんだけど、ふつう公演する人間とその観客の間に、一定の間をおくかそれとも仕切りを置くものじゃないのだろうか？　さらに万全を期すために、セキュリティスタッフを配置するものではなかったのか。
　なんで彼女は身の危険も考慮に入れずに客の中に入り、それも扇情的なファッションに身を包みぴょんぴょん跳ねたりする必要があったのか？　わたしには意味がわからない。

事件後、DJの訴えを受けてイベント会社が容疑者を特定するとか、刑事告発するとか息巻いていた。それから、３人の男女が警察に出頭して任意聴取を受けたようである。わたしからすれば、この３人は出頭する必要はべつになかったと思う。
　もし、これが殺人とか強盗とか傷害とか特殊詐欺といった犯罪なら、出頭すべき大きな理由にはなるでしょう。しかしこの場合、イベント中の興奮状況の中で、手が胸に触れた、胸に当たった、ただそれだけでしょ？（笑）　
　それでも、女性の観点からみたらそれも大事なのかもしれないが、もっと他に報道すべき重大ニュースが世界にはまだあるのではないだろうか？
　はっきりいって、アホらしいと感じている。しかも、DJsodaが35歳という年齢なのに対して、出頭した男女は20歳かそこらという年頃であり、余計にかわいそうだと思っている。

事件後メディアでは、有名人たちがDJsodaをただ一方的に擁護する発言をするのは残念だった。
　それはおそらく、自分たち有名人の立場から客にこうされたら嫌だから、その同族意識のようなものからかばってるのではないだろうか？　あるいは、世界的なMe too運動みたいな女性の権利保護みたいな流れを意識して、そういう発言をしたのかもしれない。
　このようにテレビに出演するような人たちは、一般人とは生活空間や次元が少し違うわけだから、庶民の感覚とはずれているのではないかと感じています。