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塾にいた頃の話 no.1

塾講師をしていた頃の話をしたいと思います。

私は、大学生の頃に塾でアルバイトを始めました。

1年生の11月から、大学院1年生の2月までなので、

期間は4年3か月くらいです。

いま社会人になって、2年たってないので、

その倍もやっていたことになります。

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その塾では、小学生から高校生まで教えていました。

高校三年生は受験もあるので、比較的落ち着いていますが、その他の生徒たちは元気一杯でした。

特に小学生より中学生が落ち着きがなくて、黙って授業するどころか、席に座っていることさえ中々ないほどでした。

もちろん出した宿題をやってくる生徒も少ないので、先週やった内容を覚えていません。

だから仕方なく、繰り返し先週と同じ内容で授業をすることもありました。

アルバイトとはいえ、このままやっていても生徒の成績は伸びないし、この状態が続いてしまうと生徒の親はきっと塾をやめさせるでしょう。

もし、この塾をやめさせられると他にいくところがありません。そうなってしまうと、未来を変えるために塾へ通い始めたのに、もったいないと感じました。

私のいた塾は個別塾でした。

一人の講師に対して、生徒は二人です。

授業時間は70分、教えていた教科は理系が中心です。

しかし、3年目くらいから全教科教えていました。

基本的には、それぞれの教科に専属の講師がいます。

そして、授業毎に生徒が講師のいる席へ行って、

授業を受けます。

いたって普通の個別塾ですが、生徒層が少し違っていました。

学校や他の塾で問題を起こして、手のつけられない生徒の比率が高く、それでも不良になって学校へ行かなくなる手前くらいでした。

だからこそ、どこの塾でも断られ、私のいた塾が最後の砦のような存在でした。

塾長の意向で生徒は受け入れますが、塾長は「うちが断ったら、この子は行くところがないから受け入れた」と言っていました。

さすがにいつまでも改善しないとか、そもそも塾に来ない期間が長いと退塾させたりすることもありました。

でも、できるだけ受け入れるという姿勢でいてくれたおかげで、私もこの子をなんとかしないといけない!
と思いながら、授業することができていました。

--------no.2へ続く

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