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Yoichi 移住ブログ(とある映画の話)

こんばんわ 余市にDAOを作るべく移住して半月過ぎました。
扉の写真は一昨日訪れた”ローソク岩”という余市のシンボルでもある奇岩を見にいったものです。
ローソク岩の周りだけ海面が”白黒”になっており、写真もカラーなのにモノクロになりました。神聖な感じと少し背筋が寒くなる様な感じもあり不思議な場所です。

今日は住まいの近隣のワイナリーオーナーさんが集まる余市エコビレッジでの集会に参加させて頂きました。目的はワイナリーオーナーさんと繋がること。今日はワイナリーオーナーさんや果樹農家さん、養鶏をされているオーナーさんなどとゆっくりとお話をする事ができました。 

この回は毎月行われていて、地域のホットスポットである余市エコビレッジのオーナーJさんの人間力によってこの地域の方が自然と集まっている町内会の様な会合でした。NPOである余市エコビレッジの去年の活動報告がおわり,地域の気になる議題として上がった話題がいくつかあり、
その中で印象に残ったのはこの地を舞台にした”映画”の事です。

この映画はワイナリーが集まっているこの”門学”で制作されたドキュメンタリー映画で,Jさんが企画されているワイン講座の第一回でも今月末に上映会が予定されていました。
すでに長編の一部の上映会は札幌と奈良では行われていて, 観た方もいるらしく評判も良いようでした。 なのでJさんとしては舞台でもあり、出演者の方や支援者の方の住む余市で開催を望み、上映会を企画されました。
そんな中、映像作家さんと連絡がつかなくとれなくなっていて、上映会もできなくなりそうというという事でした。

その映像作家さんは5年間に亘りこのワイナリー集落に密着して映画を一旦完成させたものの、さまざまな業務を一人で背負って精神的にダウンし、持病の目の不調で連絡を一方的に絶ってしまっているという事でした。 

会合では皆さん一様に映画がその様にお蔵入り化しそうになっている事ではなくその方の体調を第一に心配されていて、誰か寄り添える人がいたらいいねというお話をされていました。 

その後、会合が終わりJさんと私で話している際に、映画の事が気になったので映画は残念ですね、という話をしました。ただなにか釈然としないと感じたことを話しました。
映像作家の方はクラウドファンディングで映画資金を集めていて、余市の人はもとより、Jさんの余市エコビレッジの会員さん(余市外)もクラファンで支援しているということだったため、映画ができているのなら皆さんに公開するのは当然で、体調がどうこうの問題とは無関係ではないかと思いました、と私の考えをJさんに述べました。Jさんもそうなんだよねーとおっしゃっていました。
映画の出来がまだ納得が行かないとその方は周りの方に話していたりしている様でした。 ただ100%が自己資金ならいつ映画を公開してもいいと思いますが、クラウドファンディングや出演した方が待望にしている映画を上映するのは普通であり、当然だろうと思いました。だれも映画の内容にケチをつける人はいないだろうし、その製作者さんの映像の美さやこだわりも皆さん熟知しています。
その方は有名な方ではないけど、ただ動画制作では仕事としてきちんとできる方なのだそうです。
この経緯を聞いていてその方は自分が恥ずかしいものは出したくないのだろうなと、そういう考えもすごくわかりますが、一体その作品って誰のために作られたのだろうとも思いました。
映像作家さんもきっとこの場所が大好きでワインというものづくりに素晴らしさを感じて映画として撮り始めたんだろうし、人一倍の思い入れもあるのだとおもいます。
でも仕事とはなんだろう、プロとはなんだろうという事についても考えさせられるお話ではありました。
映画を出すことで作品が評価されると思います。自分からその方は上映会では”映画”ではなく”作品”として観てくださいと上映会ではその方ご自身でおっしゃっていたそうです。なので”作品”として評価されることに向きあって欲しいなと思いましたし、単純にここにもその”作品”を見たい人がいるのでどーのこーの言わずに見せて(笑)よと思ったのでした。


一昨日撮った写真。ここは比較的フラットな畑ですが、大抵は丘にそってワイン畑が広がっていてとても綺麗です。

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